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2018-06-30 08:50:52

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診療マル秘裏話   号外Vol.952  平成29年8月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)医療材料を組み合わせた温熱刺激で骨形成促進
2)1週間連続貼付で炎症なしの極薄のナノメッシュ電極

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 医療材料を組み合わせた温熱刺激で骨形成促進

 
 
 
 
 
 
名古屋大学は、同大学大学院
医学系研究科 整形外科学の大
田剛広医員、西田佳弘准教授ら
の研究グループが、保険適応の
ある医療材料 (リゾビスト、リ
ジェノス) を組み合わせた温熱
刺激により、ラットおよびウサ
ギ動物モデルにおいて骨形成が
促進されることを明らかにした
と発表しました。この成果は7
月18日、国際科学誌「PLOS ONE」
電子版に掲載されました。骨腫
瘍切除後や骨折後、また慢性の
骨髄炎などの結果生じる骨欠損
の治療には、自家骨移植の方法
が広く用いられていますが、自
家骨の採取が困難な場合もあり、
骨形成を促進するための新しい
方法が求められています。

「温熱治療」は炎症性疾患や転
移性腫瘍で以前から用いられ、
ヒト間葉系幹細胞やいくつかの
細胞株を用いた基礎実験におい
ても、温熱刺激が骨芽細胞を活
性化させアルカリフォスファタ
ーゼ活性を上昇し、骨形成マー
カーを上昇させるという報告が
散見されています。 しかし、
動物モデルにおいて温熱刺激に
よる骨形成を評価した報告は稀
で、ヒトでの使用が認められて
いる材料を用いた報告はありま
せんでした。

研究グループは、ラットとウサ
ギによる、脛骨骨欠損モデルを
作成の上、保険適応のある医療
材料(リゾビスト、リジェノス)
を移植し、交番磁場下に45度、
15分間加温刺激することによる
骨形成を Micro-CT と組織学的
に評価し、2種類の細胞株(MC3T
3,ATDC5)において温熱刺激によ
る骨分化能を評価しました。そ
の結果、両動物モデルにおいて
週1回の温熱刺激が刺激開始後2
週、4週時点ともに骨形成を、
促進することが示されました。
対照的に週3回の温熱刺激は治
療開始後1週、4週時点とも骨形
成を促進しませんでした。また、
MC3T3 細胞株は温熱刺激により
ALPの発現が亢進しましたが、A
TDC5では明らかな変化が認めら
れませんでした。

これらの結果により、臨床応用
可能な材料を用いた温熱刺激が、
骨芽細胞を介して骨形成を促進
することが示されました。なお、
明らかな副作用は認められませ
んでした。適切な温熱刺激は骨
形成を促進させると考えられる
ため、近い将来、骨欠損を生じ
た患者さんに対する骨形成促進
を目的とした有効な治療の選択
肢となる可能性が示唆されまし
た。

骨を作ったり、維持したり、

破壊したりするさいぼうについ

ての動画です。

 
 


 
 
 
蛋白質の発現についての発言
を求めた。笑

 
 
 
 
 
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2】 1週間連続貼付で炎症なしの極薄のナノメッシュ電極

 
 
 
 
 
 
東京大学は2017年7月13日、
1週間皮膚に貼り続けても明ら
かな炎症反応が起こらない、超
軽量で極薄のナノメッシュ電極
を開発したと発表しました。同
大学大学院 工学系研究科 教授
の染谷隆夫氏らの研究チームと、
慶應義塾大学医学部の天谷雅行
教授らの共同研究によるもので、
成果は7月17日に、英科学誌「
Nature Nanotechnology 」のオ
ンライン速報版で公開されまし
た。

今回開発されたナノメッシュ
電極は、生体適合性に優れた金
と高分子(ポリビニールアルコ
ール)に、ナノサイズのメッシ
ュ構造を持たせたものです。シ
ート状に作製したナノメッシュ
電極を皮膚の上に載せて、霧吹
きなどで水を吹きかけるだけで
簡単に皮膚に貼り付けることが
でき、指紋や汗腺などの微細な
凹凸に沿って形成できます。

同電極を20人の被験者に装着
してパッチテストしたところ、
1週間連続で装着しても明らか
な炎症反応はありませんでした。
一方、比較用に試験をした薄膜
フィルムとゴムシートの場合は、
わずかな炎症反応が認められま
した。装着感についてのアンケ
ート調査でも、装着時の不快感
が最も少なかったのはナノメッ
シュ電極でした。

そこで、これら3つについて
水蒸気透過性試験を実施したと
ころ、ナノメッシュ電極は群を
抜いて高いガス(水蒸気)透過
性を持つことが分かりました。
このことから、1週間装着して
も本来の皮膚呼吸が可能で炎症
反応を起こさないため、不快感
を少なくできることが明らかに
なりました。さらに、同電極を
人差し指の関節に貼り付け、指
を1万回屈曲させましたが電極
は、高い導電性を維持していま
した。

また研究グループは、同電極
を生体電極として用いて筋電位
(筋肉が収縮する際に発生する
電気信号)を取得することにも
成功しました。得られた信号は
市販のゲル電極によって取得し
た信号と比較しても遜色なく(
ノイズレベル10μV 以下)皮膚
の上の温度や圧力なども正確に
計測できます。研究グループは、
指先に貼り付けた同電極とワイ
ヤレスユニットを組み合わせタ
ッチセンサーの作製にも成功し
ています。

この成果により、医療・介護
の現場では患者さん、利用者さ
んへの負担を軽減し、スポーツ
の場面では選手の運動に影響を
与えることなく動作や生体情報
の正確な計測/解析が可能にな
るなど、今後さまざまな応用が
期待されます。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
声帯の生体情報が閲覧可能と
なる。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
保険適応のある医療材料 (リ
ゾビスト、リジェノス) を組み
合わせた温熱刺激により、ラッ
トおよびウサギ動物モデルにお
いて骨形成が促進されることを
明らかにしたと発表したのは、
素晴らしいことです。超音波の
刺激で骨形成が促進されること
は知られていますが、上記のよ
うな組み合わせの温熱刺激を行
うことで、骨形成が促進される
というのは初耳でした。骨欠損
を生じた患者さんに対する骨形
成促進を目的とした有効な治療
の選択肢となる可能性を追求し
て頂きたいと思います。
1週間皮膚に貼り続けても明
らかな炎症反応が起こらない、
超軽量で、極薄のナノメッシュ
電極を開発したのは偉大な業績
です。水を吹きかけると高分子
が溶解して、金の部分のみが残
るというやり方の様です。医療・
介護の現場では患者さん、利用
者さんへの負担を軽減し、スポ
ーツの場面では、選手の運動に
影響を与えることなく、動作や
生体情報の正確な計測/解析が
可能になるなど、今後さまざま
な応用がなされることを期待し
たいと思います。

超軽量で、つけていても計量
に影響しない。笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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