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2021-03-12 22:32:06

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診療マル秘裏話  号外Vol.1797 令和2年5月9日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)胃切除後の腸内環境の特徴的変化を解明と発表
2)重粒子線照射後DNA損傷の,D体メチオニンの保護効果

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 胃切除後の腸内環境の特徴的変化を解明と発表

 
 
 
 
 
 
 
 東京工業大、大阪大、慶応大
先端生命科学研究所(先端研、
鶴岡市)、国立ガン研究センタ
ーなどの研究グループは4月17
日、胃を切除した患者に起こる、
腸内環境の特徴的な変化を解明
したと発表しました。便を解析
した結果、腸内細菌の種類や量
が健常者を上回り、大腸ガンに
関連する細菌や代謝物が増えて
いました。併発症の予防に向け、
術後の腸内環境を適切に評価す
る重要性を指摘しています。

 胃ガン治療で胃を切除した患
者さん50人と健常者56人の便を
調査しました。遺伝子情報や代
謝物を網羅的に調べるメタゲノ
ム解析とメタボローム解析によ
り、患者さんの腸内細菌が健常
者よりも多いことが分かりまし
た。口腔(こうくう)内細菌の
割合が高く、胃を取り除いたこ
とで口から腸に流れ込む菌が増
えたとみられています。

 腸内細菌の多様性は一般的に
健常者ほど高いとされています。
一方、今回のケースのように口
腔内細菌が便に現れるのは大腸
ガン患者さんにみられる特徴で、
関連する歯周病の原因菌などが
多く検出されました。発ガン性
が知られている代謝物も増加し
ていました。

 胃ガン患者さんは術後に大腸
ガンを発症するリスクが高いこ
とで知られ、今回の成果は予防
や治療への応用が期待されると
いうことです。メタボローム解
析などを担当した先端研の福田
真嗣特任教授は「発症リスクを
抑えるため、術後の栄養状態の
改善など腸内環境をコントロー
ルすることが大切になる」とし
ています。成果は同日の英国消
化器病学会誌「Gut」に掲載
されました。

このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 健常者が謙譲語で話す。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 重粒子線照射後DNA損傷の,D体メチオニンの保護効果

 
 
 
 
 
 
 
 名古屋大学は4月16日、重粒
子線照射によって生じるDNA 損
傷に対する、D 体メチオニンの
保護効果を明らかにしたと発表
しました。これは同大大学院医
学系研究科の余語克紀助教らの
研究グループと、放射線医学総
合研究所、東海大学、広島大学、
北里大学との共同研究によるも
のです。研究成果は、「Radiat
ion Research」のオンライン版
に掲載されています。粒子線を
用いた放射線治療は、頭頸部が
んなどに集中して高い線量を投
与できる優れたガン治療法です。
しかし、唾液が出にくくなるな
ど辛い副作用が生じることがあ
るため、治療時に唾液腺などを
安全に守り、副作用を軽減する
薬剤の開発が望まれています。

アミノ酸の一種である「D 体メ
チオニン」は、生体内でよく利
用されているL 体メチオニンの
光学異性体であり、マウスに経
口投与すると放射線による唾液
の低下や口腔粘膜炎の軽減に有
効であることがこれまでに分か
っています。放射線治療時に併
用する安心安全な薬剤として、
D 体メチオニンが有望ですが、
作用機序が不明でした。 特に、
生体内でよく使われるL 体では
なく、D 体のみが選択的に効果
を発揮する作用機序の解明が、
臨床応用に向け切望されていま
す。研究では、重粒子線照射に
よって生じたDNA 損傷について、
DNA 電気泳動法を用いて調査し
ました。さらに、L 体およびD
体メチオニンによる保護効果の
違いを調べました。その結果、
DNA 損傷に対して、L 体および
D 体メチオニンの保護効果に有
意な違いがなく、またDNA の保
護は、放射線によって生じるラ
ジカルの消去作用によることが
分かりました。これにより、D
体およびL 体による効果の違い
は、唾液腺の組織レベルの選択
的動態により生じている可能性
が示唆されました。

この研究成果は、D 体メチオニ
ンの作用機序の解明に貢献し、
辛い副作用を軽減する安全なガ
ン放射線治療用薬剤の開発に寄
与すると期待されます。「また、
身近で安全なアミノ酸のL 体と
D 体の違いを、広くガン放射線
治療の副作用の軽減に適用でき
る可能性を示すことができたた
め、さらなる応用が期待される」
と研究グループは述べています。

重粒子線治療について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 染料の違いで線量の違いが分
かるようにする。     笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 東京工業大、大阪大、慶応大
先端生命科学研究所(先端研、
鶴岡市)、国立ガン研究センタ
ーなどの研究グループが、4月
17日、胃を切除した患者に起こ
る、腸内環境の特徴的な変化を
解明したと発表したのは素晴ら
しい業績です。患者さんの腸内
細菌が健常者よりも多いことが
分かり口腔(こうくう)内細菌
の割合が高く、胃を取り除いた
ことで口から腸に流れ込む菌が
増えたとみられているのは論理
的に整合性があります。今回の
ケースのように口腔内細菌が便
に現れるのは大腸ガン患者さん
にみられる特徴で、関連する歯
周病の原因菌などが多く検出さ
れ、発ガン性が知られている代
謝物も増加していたということ
なので、胃切除後に、大腸ガン
の発生リスクが上昇するのは、
当然と言えましょう。このよう
な手術後の副作用は、余り聞い
たことがありませんでした。
 名古屋大学が4月16日、重粒
子線照射によって生じるDNA 損
傷に対する、D 体メチオニンの
保護効果を明らかにしたと発表
したのは偉大な業績です。粒子
線を用いた放射線治療は、頭頸
部ガンなどに集中して高い線量
を投与できる優れたガン治療法
ですが、唾液が出にくくなるな
ど辛い副作用が生じることがあ
るため、治療時に唾液腺などを
安全に守り、副作用を軽減する
薬剤の開発が望まれているとい
うことは、初耳でした。アミノ
酸の一種である「D 体メチオニ
ン」は、生体内でよく利用され
ているL 体メチオニンの光学異
性体であり、マウスに経口投与
すると放射線による唾液の低下
や口腔粘膜炎の軽減に有効であ
ることがこれまでに分かってい
るということですが、辛い副作
用を軽減する安全なガン放射線
治療用薬剤の開発に寄与する事
を期待したいと思います。

 理容店を利用する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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