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診療マル秘裏話  Vol.803 平成31年5月1日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)ガンと診断された約7万人の10年生存率は56.3%
2)30分後血糖値を予測する人工知能を用いたシステム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 ガンと診断された約7万人の10年生存率は56.3%

 
 
 
 
 
 
 
 国立ガン研究センターなどの
研究班は4月9日、2002年からの
4年間でガンと診断された約7
万人の10年生存率は56.3%だっ
たと発表しました。1年前の前
回調査よりも0.8 ポイント上昇
しました。早期の大腸ガン、乳
ガンなどの生存率は9割を超し
ていました。早期に発見する程、
生存率は高い傾向で、定期的な
検診受診が重要だとしています。

 2002~2005年に全国20のガン
専門病院でガンと診断され治療
を受けた5~94歳の7万285
人が対象です。ガン以外で亡く
なる影響を除いて生存率を算出
しました。

 部位別でみると、前立腺が95
.7%で最も高く、甲状腺84.3%、
乳房(女性)83.9%、子宮体部
80.0%と続きました。大腸66.3
%、胃64.2%、肺31.0%、肝臓
14.6%でした。

 国立ガン研究センターの若尾
文彦・ガン対策情報センター長
は「ガンの種類によって再発の
リスクなどが異なる。状況に応
じて長期に経過をみる必要があ
ることを知ってほしい」と話し
ています。詳細は全国ガンセン
ター協議会のホームページへ

www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/
最新のガン5年生存率について

の動画です。

 


 
 
 
 石油産出国原油埋蔵量を算出
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 30分後血糖値を予測する人工知能を用いたシステム

 
 
 
 
 
 
 
 名古屋大学は4月5日、測定し
た血糖値データのみで30分後の
血糖値を予測する人工知能を用
いたシステムを新たに開発した
と発表しました。 この研究は、
同大大学院 工学研究科の新津
葵一准教授らの研究グループに
よるものです。研究成果は、国
際会議「IEEE AICAS 2019 」で
発表されています。

糖尿病患者は、自力で血糖値を
抑制することができないため、
外部からインスリンを投与して
血糖値を抑制します。 しかし、
インスリンの過剰投与は過度な
低血糖を招き高血糖以上の危険
性があります。そのような状況
を防ぐためにも、インスリンの
過剰投与時に安全を確保するデ
バイスが必要です。

血糖値制御のためには血糖値の
予測が必要となります。 既存
製品では、糖分やインスリンの
摂取量を計測した血糖値データ
と組み合わせて予測を行ってい
ます。一方、利便性向上のため、
測定した血糖値データのみを用
いた血糖値予測も注目を集めて
います。 今回研究グループは、
人工知能技術の一種である機械
学習を用いて、測定した血糖値
データのみで30分後の血糖値を
予測するシステムの開発に成功
しました。予測には時系列予測
に特化したニューラルネットワ
ーク(人の脳機能を模した機械
学習の一種)を用い、システム
の稼働中学習と予測を交互に行
うことにより、予測性能を向上
させたということです。

これまで、糖尿病患者さんの血
糖値制御を支援する既存製品は、
インスリンや糖分の摂取量を定
期的に手動入力し、これらを計
測した血糖値データと組み合わ
せて血糖値の予測を行っていま
した。 このような手動入力を
排除したという点から、同シス
テムは利便性の面で向上してい
ます。

また、同システムは、将来的な
目標として、涙液から発電・血
糖値のセンシングを行うコンタ
クトレンズへの搭載を想定して
いますが、これを達成すると、
針を刺すことなく血糖値の測定
と予測を行うことのできる一体
的なシステムを実現することが
できます。今後、システムの低
消費電力化を進め、完成度を高
めていく予定です。

今回の研究成果を受け、研究グ
ループは「今後は低侵襲かつ利
便性の高い血糖値予測システム
の実現が期待される」と、述べ
ています。

フリースタイルリブレについて

解説している動画です。

 
 


 
 
 パイロットが、機体に対する
期待を抱く。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 国立ガン研究センターなどの
研究班は4月9日、2002年からの
4年間でガンと診断された約7
万人の10年生存率は56.3%だっ
たと発表したのは、良いことだ
と思います。しかし、56.3%の
生存者の中には、寝たきり状態
で、ただ生きているだけという
人も含まれることを声を大にし
て言いたいと思います。そうし
た生きる屍状態の人を除いた時
の生存率を出して欲しいもので
す。数字にはトリックがあると
いいますが、数字のトリックに
捕らわれた統計データをまとも
に信用してはなりません。ただ
年々医療技術は、進歩しており、
着実に一歩一歩改善の方向に向
いているということは、信じて
も良い気がします。
 測定した血糖値データのみで
30分後の血糖値を予測する人工
知能を用いたシステムを新たに
開発したと発表したのは画期的
なことだと思います。AI以外は、
測定した血糖値データのみで30
分後の血糖値を予測することは
困難だと言えるでしょう。ただ、
皮膚添付型の人工膵臓では血糖
値を自動的に感知して、必要量
のインスリンを投与することか
ら、血糖値を予測する必要がな
くなります。採血を嫌がる患者
さんは多くいますが、それなら
皮膚添付型の人工膵臓を用いる
方が、採血して血糖値を予測す
るより、シンプルかつ効果的と
言えるでしょう。AIを用いて、
深層学習のメカニズムから、正確に
血糖値を予測し、投与量も手動
を排して、自動で行える点が、
このシステムの最大の利点であ
ると思われます。

 足底の測定をコンピューター
で行う。笑

 
 
 
 
 
 
 
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