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診療マル秘裏話  Vol.802 平成31年4月24日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)ガン細胞効果的殺傷粒子線治療が治療の選択肢
2)心不全患者の心臓リハビリテーションが、注目

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 ガン細胞効果的殺傷粒子線治療が治療の選択肢

 
 
 
 
 
 
 
 ガン細胞を効果的にたたくと
して期待される粒子線治療です。
受けられる医療機関は限られ、
治療費も高額ですが小児ガンや
前立腺ガンにも公的医療保険が
使えるようになり、治療の選択
肢として位置づけられつつあり
ます。放射線治療は、ガン細胞
のDNAを傷つけ死滅させます。
外科手術や薬物療法と並び、ガ
ン治療の柱の一つです。手術の
負担に耐えられない高齢者や、
切除が難しい部位にガンができ
た人に適しています。手術後の
再発・転移を防ぐ目的でも行わ
れます。

 ガン治療に使われる放射線は、
主に光子線と粒子線に分かれま
す。 光子線は電磁波の一種で、
おなじみのエックス線もその一
つです。一方、粒子線には陽子
線や重粒子線があります。陽子
や炭素イオンなどの粒子を加速
させ、体の中にあるガンに届く
ようにします。

 エックス線は体の表面付近の
放射線量が最も強いとされてい
ます。次第に弱くなりますが、
ガン細胞も突き抜けてしまいま
す。ガンが体の奥深くにあると、
正常な臓器への影響も大きいの
です。細胞がガン化したり成長
障害が起きたりします。

 これに対し、粒子線はエネル
ギーのピークを1点に絞り込め
ます。ガンにピンポイントで当
て、周辺の臓器へのダメージも
最小限に抑えられます。治療の
影響を長期にわたって受ける子
どもや若年層の利点は大きい様
です。

 ただ、陽子線や重粒子線を作
り出すには大規模な施設が必要
です。多額の建設費や維持費が
ネックとなり、国内では陽子線
17施設、重粒子線6施設に限
られます。 治療も自費と保険
診療との併用を認めた先進医療
の枠内で進められてきました。

 初めて公的医療保険が使える
ようになったのは、2016年4月
です。小児ガンへの陽子線治療
と、切除が難しい骨軟部腫瘍へ
の重粒子線治療が対象でした。
昨年4月には転移のない前立腺
ガン、咽頭・喉頭などを除く
頭頸部ガンへの陽子線、重粒子
線治療にも保険が適用されるよ
うになりました。

 埼玉県に住む男性(77)は2011
年、前立腺ガンと診断されまし
た。手術や従来の放射線治療で
は排尿障害などが起こりやすい
と知り、悩んでいました。2012
年1月に国立ガン研究センター
東病院(千葉県柏市)を受診し
ました。治療後の影響が少ない
陽子線治療を受けることにしま
した。

 男性は同年2月初めから約1
か月半の間、週3回のペースで
計21回通院しました。1回あた
り20~30分。治療室の寝台に横
たわり、360度回転する機器
で陽子線を照射します。

 陽子線治療と並行して、前立
腺ガンの進行に影響する男性ホ
ルモンを抑えるための治療も1
年半続けました。男性は「あれ
から7年たったが、再発もなく
元気に過ごせている」と話して
います。

 同病院放射線治療科長の秋元
哲夫さんは「70代後半は手術
や抗ガン剤治療が難しくなる。
高齢でも安心して受けられる粒
子線治療のニーズは高い」と語
っています。

 ただ、男性が陽子線治療を受
けた当時は先進医療だったため、
約290万円の費用は自己負担
でした。 現在も多くのガンで
粒子線治療は公的医療保険が効
きません。患者さんの自己負担
を減らそうと複数の医療機関が、
保険適用を目指して、肝臓ガン
や膵臓ガン等で治験を進めてい
ます。

粒子線治療について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
 新興国が隣国に侵攻し、幹線
道路を進行した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 心不全患者の心臓リハビリテーションが、注目

 
 
 
 
 
 
 
 心不全患者に対して、運動を
はじめ、食事、精神面等で指導
を行い、心機能の回復や、再発
予防を目指す「心臓リハビリテ
ーション」が注目されています。
高齢化により、増加する心不全
患者さんは入退院を繰り返しや
すく、その対策が喫緊の課題で
あるためです。長年、心臓リハ
ビリの研究と指導に取り組んで
いる榊原記念病院顧問で欅(け
やき)坂上医科歯科クリニック
(東京都港区)の伊東春樹医師
(循環器内科)は「心リハを続
けると心不全の再発を防ぎ、死
亡率が下がることが分かってい
ます」と話しています。心臓リ
ハビリは運動、塩分やアルコー
ルの摂取、喫煙、服薬、ストレ
スなどに関し総合的に改善指導
を行うのが特徴です。「心リハ
は運動療法が柱となります。心
不全患者の寿命を左右するのは、
心臓の機能ではなく、運動能力
だからです」と伊東医師です。

 心不全は安静が必要な疾患と
のイメージがありますが、運動
不足が長期間続くと、心筋梗塞
や狭心症の原因となる動脈硬化
が促進され筋肉の質は悪化して
体力が落ちます。

 この悪循環を断ち切るのが心
臓リハビリの目的です。 特に、
運動によって血液の循環や運動
能力が改善し、生活の質が向上
するだけでなく寿命が延びると
いうことです。 運動療法では、
ウオーキングなどのリズミカル
で持続的な有酸素運動を主体に、
筋力トレーニングを組み合わせ
ます。運動の種類、強さ、時間、
頻度といったメニューは、実際
に医師の前で運動をして、吸い
込む酸素量と、吐き出す二酸化
炭素量の割合などを測定する「
心肺運動負荷試験」で決めます。
「安静が必要な場合もあるので、
心不全患者の運動には専門医の
許可と指示(運動処方箋)が必
須です」と伊東医師は強調して
います。

 心臓リハビリを実施している
医療機関は、日本心臓リハビリ
テーション学会のウェブサイト
に掲載されています。心臓リハ
ビリは開始から5カ月間は健康
保険が適用されます。それ以降
は、自宅や地域のスポーツセン
ターで実施したり、民間のスポ
ーツ施設などを利用したりする
方法などがありますが、心臓リ
ハビリテーション指導士や健康
運動指導士の資格を持つトレー
ナーがいる所が望ましいとされ
ています。

 「生活のリズムの中に運動を
取り入れ、長く続けましょう」
と伊東医師。「並行して、禁煙
を継続し、風邪などの感染症、
過剰な塩分摂取、薬の飲み忘れ、
ストレスの蓄積には注意しまし
ょう」とアドバイスします。

心臓リハビリテーションについ

て解説している動画です。

 
 


 
 
 
 総統の指示を支持する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 ガン細胞を効果的にたたくと
して期待される粒子線治療です。
受けられる医療機関は限られ、
治療費も高額ですが小児ガンや
前立腺ガンにも公的医療保険が
使えるようになり、治療の選択
肢として位置づけられつつある
ということは、喜ばしいことで
す。ただ受けられる患者さんが
転移がないことなどの条件があ
ります。放射線治療は、あくま
でも、局所療法なので、転移が
ある場合は、転移をたたく力は、
ないからです。その点、近赤外
線を用いた、光免疫療法は転移
があっても使えるので、放射線
治療にとってかわるようになる
可能性があります。なによりも
バックに楽天の三木谷社長がつ
いているのも、普及の条件がめ
ぐまれていると言えましょう。
 心不全患者に対して、運動を
はじめ、食事、精神面等で指導
を行い、心機能の回復や、再発
予防を目指す「心臓リハビリテ
ーション」が注目されている事
は素晴らしいと言えるでしょう。
高齢化により、増加する心不全
患者さんは入退院を繰り返しや
すく、その対策が喫緊の課題で
あるため、リハビリで成果があ
がれば、入退院の頻度は減り、
患者さんにとっての、肉体的、
精神的、金銭的負担が減るもの
と考えられます。無駄な医療費
も削減することができます。心
不全の患者さんは、回復すると
病が無くなった様に感じるため、
リハビリを続けることが、バカ
バカしくなりがちです。しかし、
そこを辛抱してリハビリを続け
ると成果が出て、入退院の回数
が劇的に減ったりする良きこと
がたくさん起こると推測できま
す。何事も忍耐、辛抱ですね。

 仮題にちなんだ課題を課す。


 
 
 
 
 
 
 
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