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2021-03-14 23:00:40

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診療マル秘裏話  号外Vol.1799 令和2年5月11日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)微小血管狭心症では、末梢微小血管障害を惹起
2)新型コロナウイルスの感染予防に効果的食品は,未報告

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 微小血管狭心症では、末梢微小血管障害を惹起

 
 
 
 
 
 
 
 東北大学は4月16日、微小血
管狭心症患者で指尖細動脈にお
ける血管拡張因子を介した内皮
依存性拡張反応が著明に低下し
ており、末梢微小血管障害を起
こしていることを明らかにした
と発表しました。これは、同大
大学院医学系研究科循環器内科
学分野の下川宏明教授らの研究
グループによるものです。研究
成果は、米国心臓協会の学会誌
「Arteriosclerosis, Thrombos
is, and Vascular Biology」に
オンライン掲載されています。
冠攣縮性狭心症と微小血管狭心
症は、冠動脈の狭窄などの明ら
かな異常が観察されないにも関
わらず、心臓の筋肉に血液が足
りなくなる結果、胸痛を生じる
疾患です。両疾患とも冠動脈の
機能異常が原因とされ、冠攣縮
性狭心症は心表面冠動脈の攣縮
が、微小血管狭心症は冠微小血
管における攣縮あるいは拡張障
害の2つの機能異常が原因と考
えられています。微小血管狭心
症は、閉経前後の女性に多く、
定型的な狭心症状を欠くことも
多いことから、診断が遅れるこ
とが問題となっています。

さらに近年、微小血管狭心症患
者さんは手足の先など末梢血管
においても血管機能の異常が観
察されることが報告されていま
すが、その詳しい仕組みに関し
ては未だ十分には解明されてい
ませんでした。血管内皮細胞は、
「内皮由来弛緩因子」と総称さ
れる血管を拡張させる物質を産
生・放出し、血管の正常な機能
の維持に重要な役割を果たして
います。この内皮由来弛緩因子
には主としてプロスタサイクリ
ン、一酸化窒素(NO)、内皮由
来過分極因子(EDHF)の3種類
が存在していることが知られて
おり、大動脈などの太い血管に
おける弛緩反応は主にNOが、指
先などの細い血管ではEDHFが重
要な役割を果たしていることが
知られています。しかし、両疾
患における内皮由来弛緩因子の
役割、特にEDHFの役割に関して
は明らかにされていませんでし
た。今回、研究グループは、冠
攣縮性狭心症単独、微小血管狭
心症単独、両疾患を合併した計
3群の患者さんを対象に、前腕
(肘から先の部分)の上腕動脈
と指先の指尖細動脈を対象にNO
とEDHFによる内皮依存性拡張反
応を検討しました。

狭心症を疑われて東北大学病院
循環器内科で心臓カテーテル検
査を施行した患者さんのうち、
心表面冠動脈の攣縮を評価する
検査および冠動脈の拡張能を評
価する検査の両方を施行した43
例を対象に、上腕動脈と指尖細
動脈における内皮依存性拡張反
応を同時に測定しました。さら
に、内皮依存性拡張反応におい
て、NOとEDHFによる反応を分け
て評価するために、NOとEDHFの
両方が働く条件、および、EDHF
のみが働く条件で、内皮依存性
の血管拡張剤であるブラジキニ
ンによる血管拡張反応を検査し
ました。

その結果、両者が働く条件では
冠攣縮性狭心症と微小血管狭心
症の2つを合併した患者さんに
おいて、それぞれ単独の患者さ
んに比べ、ブラジキニンで惹起
される内皮依存性拡張反応が上
腕動脈で顕著に減少していまし
た。さらに、微小血管狭心症患
者さんでは、ブラジキニンに対
する指尖細動脈の内皮依存性拡
張反応はほぼ消失していました。
一方、内皮非依存性の血管拡張
薬(ニトロプルシド)に対する
弛緩反応は3群間に差はありま
せんでした。つまり、抵抗血管
における内皮機能(NOとEDHFに
よる内皮依存性拡張反応)は微
小血管狭心症患者さんで著明に
低下しており、全身性の微小血
管内皮機能障害を反映している
ことが明確に示されました。

今回の研究成果により、微小血
管狭心症患者さんで、指尖細動
脈における血管拡張因子を介し
た内皮依存性拡張反応が著明に
低下しており、末梢微小血管障
害を起こしていることが明らか
になりました。研究グループは、
「本研究は、微小血管狭心症患
者の末梢微小血管ではNOとEDHF
を介した血管内皮機能が障害さ
れていることを明らかにした世
界で初めての重要な報告であり、
微小血管狭心症患者の予後や新
たな治療方法への応用などへと
つながることが期待される」と、
述べています。

微小血管狭心症について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 末梢微小血管での活性酸素の
作用を抹消する。     笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 新型コロナウイルスの感染予防に効果的食品は,未報告

 
 
 
 
 
 
 
 新型コロナウイルスの感染予
防によいとして、ネットなどで
話題になっているビタミンDや
乳酸菌、ビフィズス菌などの食
品について、国立健康・栄養研
究所は、「現時点では効果を示
すという報告はない」として注
意を呼びかけています。同研究
所では、話題になっている食品
について、研究論文を調べ、ウ
ェブサイト「『健康食品』の安
全性・有効性情報」で評価を公
開しています。ビタミンDにつ
いては、インフルエンザに対し
て限定的な予防効果を示した論
文を根拠にして、新型コロナウ
イルスの予防にも効果があるか
のような宣伝が見られますが、
そのような効果は確認されてい
ないとしています。インフルエ
ンザについても、効果がなかっ
たとする論文もあり、ビタミン
Dの予防効果は確かめられてい
ません。新型コロナウイルスに
関して検討した論文は見当たら
なかったとしています。

 プロバイオティクス(乳酸菌、
ビフィズス菌など)は、風邪や
インフルエンザの発症を低下さ
せたという論文がある一方で、
効果がなかったとするものもあ
りました。また、症状の持続期
間の短縮に関する報告もありま
したが、ヨーグルトや飲料など
摂取する形態や、摂取する人の
体調や体質にも関係する可能性
があり、インフルエンザに効果
があるという十分な証拠はない
としています。新型コロナウイ
ルスに関連した論文は見当たら
なかったということです。

 ほかに同研究所で調べても研
究報告が見つからなかった食品
には、納豆、オリーブ葉エキス、
マヌカハニー、水素水を挙げて
います。食品保健機能研究部の
千葉剛部長は「食べても新型コ
ロナの予防にはならないので、
注意を喚起しています。いいと
思って大量に摂取すると、栄養
が偏ってしまう心配もあります。
納豆やプロバイオティクスは、
食品の一つとしてバランスよく
とってください」と話していま
す。同研究所では、新たに検討
した食品をウェブサイトに随時、
追加していきます。

ビタミンD欠乏で武漢熱重症化

が蔓延する可能性があるとする

論文の解説している動画です。

 
 


 
 
 換気に関する注意喚起を行う。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 東北大学が4月16日、微小血
管狭心症患者で指尖細動脈にお
ける血管拡張因子を介した内皮
依存性拡張反応が著明に低下し
ており、末梢微小血管障害を起
こしていることを明らかにした
と発表したのは素晴らしい業績
です。本研究は、微小血管狭心
症患者の末梢微小血管ではNOと
EDHFを介した血管内皮機能が障
害されていることを明らかにし
た世界で初めての重要な報告で
あり、微小血管狭心症患者の予
後や新たな治療方法への応用な
どへとつながることを期待した
いと思います。
 新型コロナウイルスの感染予
防によいとして、ネットなどで
話題になっているビタミンDや
乳酸菌、ビフィズス菌などの食
品について、国立健康・栄養研
究所が、「現時点では効果を示
すという報告はない」として注
意を呼びかけているのは、余り
意味のないことだと思います。
小麦製品・乳製品・砂糖製品の
西洋風食事を続ける限り、何を
やっても予防に効果的とは言え
ないからです。何かを食するの
ではなく、西洋風食事を止める
ことが一番の予防につながると
考えられるからです。 報告は、
ないという悪魔の証明を続ける
ことは、全く無意味と言ってよ
いでしょう。

 新生血管は、欠陥のある血管。


 
 
 
 
 
 
 
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