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2021-03-13 20:15:19

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診療マル秘裏話  号外Vol.1798 令和2年5月10日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)新型コロナウイルス感染症に対する,臨床対応の考え方
2)パーキンソン病のウェアリングオフ症状出現時のデバイス治療

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 新型コロナウイルス感染症に対する,臨床対応の考え方

 
 
 
 
 
 
 
 新型コロナウイルスの感染拡
大が続き、政府は7都府県だっ
た緊急事態宣言の対象地域を全
国に拡大しました。日本感染症
学会と日本感染環境学会は、感
染症診療のあり方を変えていく
必要があるとして、診療に携わ
る臨床現場などに向けて「新型
コロナウイルス感染症に対する
臨床対応の考え方」を発表しま
した。ポイントの一つが、軽症
の患者さんに対しては、PCR
検査を勧めていないことです。
さらに、医療崩壊を防ぐために
重症患者さんの治療に特化する
ことを提言しています。「考え
方」では現状を踏まえ、感染者
が感染症病棟のベッドを占拠す
る率が高まっていく中で感染症
診療の在り方を柔軟かつ適正に
変えていくことが必要だとして
います。

 感染の有無の判定に欠かせな
い一方で、「検査を受けさせて
もらえない」といった批判が続
くPCR検査を最初に取り上げ
ました。

 検査対象を改めて「入院治療
の必要な肺炎患者で、ウイルス
性肺炎を強く疑う症例」と規定
しています。同時に「軽症患者」
に対しては、現状の帰国者・接
触者相談センターを介した検査
体制の中では「基本的にPCR
検査を推奨しない」と明記しま
した。「考え方」をまとめた感
染症学会理事長の舘田一博東邦
大学教授(感染症)は「流行が
まん延期を迎えた現在、限られ
た資源は生命の危機に陥る可能
性が高い重症者に集中的に投入
すべきだ」と指摘しています。
ただし、診断に携わった医師が
必要と判断する症例に対しては、
帰国者・接触者相談センターを
介さずに検査を依頼できる仕組
みを構築する必要があると考え
ています。疑いが生じた患者さ
んに対しては、安全に検体を採
取し一般の検査センターで検査
できる体制にシフトしていくこ
とが望ましいとしています。

 その上で「院内感染の疑いが
ある場合などはPCR検査を実
施して感染拡大防止に努めてほ
しい」と話しています。

 感染拡大初期から「風邪の症
状だが、新型コロナではないか」
といって検査を求める声が殺到
したという事情があります。舘
田理事長は「不安な気持ちは分
かるが、治療法もなく、軽症で
も入院が必要になるなど、医療
資源を逼迫(ひっぱく)させて
しまう可能性が学会では危惧さ
れていた」と言っています。患
者さんが急増した東京都などで
は、病床の確保が難しくなった
ため、軽症や無症状患者は自宅
や自治体が借り上げたホテルな
どで療養してもらう対策を講じ
ました。

 舘田理事長は「専門医療機関
が重症患者を受け入れる能力を
維持するには欠かせない措置」
と評価した上で、「今後の問題
は、医療機関はもちろんだが、
これらの借り上げたホテルや在
宅で療養している患者の診療に
使う検査器具や医療用マスクな
どの資材と感染症にある程度慣
れた人材を確保して、必要に応
じて配分していくことだ」と指
摘しています。

 入院以外の場合でも2週間に
わたって1日1回は電話で体温
の変動、食欲や倦怠感の有無、
健康状態を確認し、症状が悪化
した場合は医療機関と連絡を取
りながら感染防止策を徹底し、
受診できる態勢が必要、として
います。同時に「考え方」で強
調されているのが、肺炎などを
発症した重症患者さんの早期発
見と医療的な対応のあり方です。
重症化の指標としてはCT検査
による肺炎を疑われる画像の広
がりの程度、血液中の酸素量の
減少、血液検査でのリンパ球や
血小板の減少、炎症を示す検査
数値の上昇などを挙げています。

 舘田理事長は「この病気は急
速に症状が悪化することもある。
長引く倦怠感や食欲不振といっ
た自覚症状、高熱の持続なども
合わせて、診療に携わる側は経
過観察中でもこれらの項目の変
化を注意深く見守ってほしい」
と話しています。

 舘田理事長は「感染者の8割
が軽症ですむことを考えれば、
重要なのは重症化した患者を救
命することに尽きる。現在亡く
なられた方の数は欧米に比べて
かなり少ない数字に抑えられて
いる。感染経路の解明とともに、
重症者を発見して対処し治療す
ることを最優先すべきだ」と訴
えています。

重症化の予測をするバイオマー

カーについて解説している動画

です。

 
 
 


 
 
 
 毛色の違う経路をたどる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 パーキンソン病のウェアリングオフ症状出現時のデバイス治療

 
 
 
 
 
 
 
 パーキンソン病はドーパミン
と呼ばれる脳の神経伝達物質が
欠乏することで発症します。治
療を始めて間もない頃はドーパ
ミンの不足を補う薬剤(ドーパ
ミン補充薬)で症状を抑えるこ
とができますが、5~10年経
過する頃から薬の効果が長続き
しなくなり、合併症も表れやす
くなります。

 順天堂大学医学部付属順天堂
医院(東京都文京区)脳神経内
科の大山彦光准教授は「薬の効
果が続かなくなる『ウェアリン
グオフ』が出現し、体の動きが
一層悪くなるため、1日に頻回
に薬を飲むことが必要になりま
す。また、薬が効き過ぎて意図
せずに手足が動く『ジスキネジ
ア』という不随意運動が表れ、
症状の変動を1日に何度も繰り
返します」と説明しています。

 薬物治療で症状のコントロー
ルが難しくなった場合に用いら
れるのが、デバイス治療です。
現在、脳深部刺激療法(DBS)
とレボドパ・カルビドパ経腸療
法という2種類が選択できます。
大山准教授によると、DBSは
脳の深部に細い電極を挿入・留
置し、胸部の皮下に埋め込んだ
刺激・電源装置からコードを通
じて脳に電気刺激を持続的に与
える治療法です。頭部と胸部に
外科手術をすることになります
が、「ウェアリングオフの症状
を軽くし、ドーパミン補充薬の
量を減らす、ジスキネジアを抑
えるなどの効果が期待できます」
と話しています。

 レボドパ・カルビドパ経腸療
法は、患者さんに胃ろうを作り、
携帯可能な小型ポンプからチュ
ーブで小腸にレボドパ、カルビ
ドパという二つのドーパミン製
剤の配合液剤を持続的に注入す
る治療法です。体内の薬の濃度
を一定に保つことで、ウェアリ
ングオフの時間を短くし、ジス
キネジアを抑制します。

 順天堂医院はデバイス治療を
年間70例の新規患者さんに行う
など、国内トップクラスの実績
を誇っています。豊富な経験を
基に、2019年9月には国内初の
デバイス治療に特化した外来を
スタートさせました。「患者に
対してデバイス治療前の適応の
有無の評価から、治療前後のリ
ハビリテーション、カウンセリ
ング、経過観察まで多職種が連
携してサポートしています。新
たなデバイス治療の研究にも積
極的に取り組んでいきます」と
大山准教授は言っています。こ
うした専門外来が全国的に広が
ることが望まれます。

パーキンソン病のDBSについて

解説している動画です。

 
 


 
 
 
 販売に特化した特価商品。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 新型コロナウイルスの感染拡
大が続き、政府は7都府県だっ
た緊急事態宣言の対象地域を全
国に拡大したのは、本当に残念
なことです。日本感染症学会と
日本感染環境学会は、感染症診
療のあり方を変えていく必要が
あるとして、診療に携わる臨床
現場などに向けて「新型コロナ
ウイルス感染症に対する臨床対
応の考え方」を発表したのは、
素晴らしいことだと思います。
専門家が、大所高所にたって、
新型コロナウイルス感染症の、
診断治療の対応策を具体的に提
示するのは、臨床現場にとって
ありがたいことだと思います。
 パーキンソン病はドーパミン
と呼ばれる脳の神経伝達物質が
欠乏することで発症します。治
療を始めて間もない頃はドーパ
ミンの不足を補う薬剤(ドーパ
ミン補充薬)で症状を抑えるこ
とができますが、5~10年経
過する頃から薬の効果が長続き
しなくなり、合併症も表れやす
くなることは、臨床医にとって
は周知の事実です。当クリニッ
クでパーキンソン病を治療して
いた患者さんも、薬が効かなく
なる症状が出て、沢山の薬剤を
内服することを要求するといっ
た方がおられました。デバイス
治療は、正にそういった方に、
必要な治療であることを再認識
しました。

 彼が羞恥心が欠如しているこ
とは、周知の事実だ。   笑

 
 
 
 
 
 
 
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