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2019-09-05 00:31:33

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診療マル秘裏話   Vol.723  平成29年10月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)健康型及び日本型食事パターン が妊娠中鬱を予防
2)手術が不要で完治するタイプ判定に役立つ遺伝子

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 健康型及び日本型食事パターン が妊娠中鬱を予防

 
 
 
 
 
 
 
愛媛大学は9月22日、妊娠中
の「健康型」および「日本型」
食事摂取パターンが妊娠中うつ
症状と予防的な関連があること
をアジアで初めて明らかにした
と発表しました。 この研究は、
同大大学院医学系研究科疫学・
予防医学講座の三宅吉博教授ら
の研究グループが、国立保健医
療科学院、東京大学、琉球大学
と共同で行ったものです。研究
成果は学術誌「Journal of Aff
ective Disorders」に掲載され
ています。

研究グループは、先行研究によ
り、魚介類、ヨーグルト、海藻、
大豆、魚介類由来n‐3系不飽和
脂肪酸、カルシウム、ビタミン
D、イソフラボンおよびマンガ
ン摂取と、妊娠中うつ症状との
予防的な関連を明らかにしてい
ました。

今回、研究グループは、「九州・
沖縄母子保健研究」のベースラ
イン調査に参加した1,744 名の
妊婦を対象に妊娠中の食事摂取
パターンと妊娠中うつ症状との
関連を調査しました。Center f
or Epidemiologic Studies Dep
ression Scale(CES-D)の16点
以上をうつ症状有りと定義し、
年齢、妊娠週、居住地域、子数、
家族構成、うつ既往、うつ家族
歴、喫煙、受動喫煙、職業、家
計の年収、教育歴、BMI を交絡
因子として補正しました。

結果、妊娠中うつ症状の有症率
は19.2%でした。33食品群から
因子分析により「健康型」「日
本型」「西洋型」の3タイプの
食品摂取パターンが導き出され
ました。「健康型」は、野菜、
きのこ類、豆類、海藻、いも類、
魚介類、みそ汁、砂糖類の摂取
が多く、菓子類、パン類の摂取
が少ないもの。「日本型」は、
米、みそ汁の摂取が多く、コー
ヒー、乳製品、砂糖類、菓子類、
パン類の摂取が少ないもの。「
西洋型」は、肉類、植物油脂類、
卵、調味料の摂取が多く、パン
類の摂取が少ないものです。

各食事パターンの度合いを4等
分して解析すると、「健康型」
食事摂取パターンの度合いの最
も低い群と比較して、2番目、3
番目、4番目いずれの群でも、
有意に妊娠中うつ症状の有症率
が低下していました。「日本型」
食事摂取パターンでは、3番目
と4番目の群で有意に妊娠中う
つ症状有症率の低下と、有意な
関連を認めました。「西洋型」
食事摂取パターンとは関連がな
かったとしています。

研究グループは、「『健康型』
及び『日本型』食事摂取パター
ンは妊娠中うつ症状に予防的な
のかもしれません」と述べてい
ます。

妊娠中の食事療法のポイントに

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
皮革を比較する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 手術が不要で完治するタイプ判定に役立つ遺伝子

 
 
 
 
 
 
 
 
乳ガンのうち、手術が不要で
完治するタイプの判定に役立つ
遺伝子を、国立ガン研究センタ
ー東病院(千葉県柏市)の向井
博文・乳腺・腫瘍内科医長らの
グループが世界で初めて発見し、
今月から効果検証に向けた臨床
試験を開始しました。

効果が確認されれば、乳ガン
の5%程度は手術が不要になる
とみられます。

向井医長らはこれまでに、乳
ガンに化学療法と放射線治療を
行った後、乳房の切除手術をし
なくてもガンが消えるかを判定
する臨床試験を実施しました。
この結果、特徴的な蛋白質「H
ER2」の発現があり、ホルモ
ン療法が効かない、「ホルモン
陰性」の場合、半数以上は手術
せずにガンが消えていました。
ガンが消えたグループでは、遺
伝子「HSD17B4」が働い
ていないことを突き止めました。
手術が不要な乳ガンを判定する
マーカーになると期待されます。

今回の臨床試験の対象はHE
R2発現があり、ホルモン陰性
で、離れた臓器に転移がない乳
ガン患者200人です。 ガン
細胞を採取してHSD17B4
の働きを調べてから、化学療法
と放射線治療を行い、ガンが消
えているかを手術で判定します。
約30病院で実施します。

2013年に乳ガンと診断さ
れた人は約7万7000人です。
転移がある場合を除き原則とし
て手術を行います。このマーカ
ーが利用できれば、年3000
~5000人程度の手術が不要
になると見られています。向井
医長は「別のタイプの乳ガンや
卵巣ガンなどでも、このマーカ
ーで手術が不要になる人が分か
る可能性がある。患者の負担減
や医療費抑制にもつながる」と
話しています。

乳ガンかも知れない10の兆候に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
医長が銀杏の木をみる。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
「『健康型』及び『日本型』
食事摂取パターンは妊娠中うつ
症状に予防的に働くことを発見
したのは偉大な業績です。妊娠
中の食事が、妊婦の精神状態に
とって大事なものであるかを、
思い知った次第です。うつ病は
心の風邪なのだと言っている、
ドクターがいますが、軽く考え
すぎだと思います。心の風邪な
ら、風邪のように自然治癒する
筈ですが現実には、自然治癒す
る所か専門の薬を内服しても、
一向に治らないという場合が多
いからです。
乳ガンに、化学療法と放射線
治療を行った後に、乳房の切除
手術をしなくてもガンが消える
かを判定する臨床試験を実施し
たのは画期的と言えましょう。
しかし、この場合、問題なのは
工夫されていない化学療法と向
き合い、放射線も当てた上で、
手術をしない、という選択肢を
することだけにスポットを当て
ているということです。 この
化学療法と放射線療法を行わず
に、身体の負担が軽い治療法を
行った上で、手術をしないとい
う選択をすれば、もっともっと
治療の人気がでることでしょう。
同時に、更なる医療費の削減が
期待できます。

画期的な発見で活気が湧く。


 
 
 
 
 
 
 
 
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