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2018-03-13 03:01:55

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診療マル秘裏話    号外Vol.858 平成29年5月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)仕事ストレスと関連する血液マーカー アルギナーゼ1を発見
2)高齢者の薬の飲み合わせや副作用の実態を調査

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 仕事ストレスと関連する血液マーカー アルギナーゼ1を発見

 
 
 
 
 
 
 
岡山大学は4月12日、JCQ モ
デルを用いて、仕事ストレスと
関連性のある血液マーカーを検
討、血清中のアルギナーゼ1が
指標のひとつとなることを明ら
かにしたと発表しました。この
研究は、同大学大学院医歯薬学
総合研究科(医)公衆衛生学の
荻野景規教授、伊藤達男助教、
長岡憲次郎助教の研究グループ
によるものです。研究成果は「
PLOS ONE」に、4月12日付けで
掲載されています。

過剰な労働による、ストレスは
睡眠障害、抑うつなどの原因と
なり、また、過剰労働が長く続
くことで、虚血性心疾患、脳卒
中やメタボリックシンドローム
などのリスクとなることが報告
されています。近年のIT開発等
の産業構造の変化から勤労者の
メンタルヘルスの不調は増加し
ており、社会的に問題となって
います。また、2015年12月から
は、ストレスチェック制度が義
務化されました。その勤労者の
心理的な負担の把握は、重要な
課題となっています。

仕事ストレスの評価・調査方法
としては、カラセックのJCQ モ
デルが広く用いられてきました。
JCQ モデルでは、仕事ストレス
が、仕事の要求度と裁量権、社
会的サポートによって評価され
ます。ただし、JCQ 仕事ストレ
スは循環器疾患との関連性が、
指摘されていましたが、その根
底にあるメカニズムは不明であ
り、リスク評価として客観的な
指標は存在しませんでした。

研究グループは、健康な378
人の勤労者を対象にJCQ の仕事
ストレス調査を行い、仕事スト
レスと血管拡張性因子のひとつ
である一酸化窒素やその関連パ
ラメータを比較しました。女性
勤労者において、仕事ストレス
が高くなると血清アルギナーゼ
1が低下し、仕事のコントロー
ル(裁量)や社会的サポートが
高くなると、血清アルギナーゼ
1は高くなることを証明しまし
た。また、うつ病や循環器疾患
のリスクとなる仕事ストレスを
評価するためには、血清中のア
ルギナーゼ1が指標のひとつと
なることも明らかになったとい
うことです。

アルギナーゼ1は、主に肝臓に
存在する可溶性蛋白質で、アル
ギニンを尿素に触媒する働きを
もっています。血管拡張作用を
持つ一酸化窒素と関係しており、
血管内皮機能と関連がある蛋白
質です。

今回の研究によって、女性勤労
者で、血清アルギナーゼ1は、
仕事ストレスが高いほど低く、
仕事の裁量や社会的サポートが
多いほど高くなることを初めて
見いだしたことになります。今
回の研究成果により今後、職場
ストレスを客観的に評価するた
めの手段として血清アルギナー
ゼ1が指標のひとつとなること
が期待される、と研究グループ
は述べています。

血清アルギナーゼを阻害する

成分が入っていることで一酸化

窒素レベルを上げて、それが、

筋肉に栄養を供給することにな

るというサプリのCM動画です。

ボディービルダーには、一酸化

窒素レベルを上げることが必要

だそうです。なおこのサプリの

購入は、自己責任でお願い致し

ます。

 
 


 
 
 
昨日の血管内皮機能を調査す
る。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 高齢者の薬の飲み合わせや副作用の実態を調査

 
 
 
 
 
 
厚生労働省は、4月17日、何
種類もの薬を併せて飲むことで
トラブルが起きやすい高齢者に
ついて、適正な服用につなげる
ため、医師や薬剤師などによる
対策会議の初会合を開催しまし
た。高齢者の薬の飲み合わせや
副作用の実態を調査し、専門分
野以外の医療現場でも適切に薬
を処方できる指針づくりを目指
します。

会合では、二つの持病を抱え
る高齢者には平均約6種類の薬
が処方されているという、調査
結果が報告されました。委員の
秋下雅弘東京大教授(加齢医学)
は、薬が6種類以上になると副
作用が明らかに増え、転倒など
により要介護と認定されるリス
クが2.4 倍高まると説明しまし
た。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
店頭で高齢者が転倒した。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
仕事ストレスと関連性のある
血液マーカーが見つかったのは
素晴らしいことだと思います。
ストレスの緩和を図る副腎皮質
ステロイドホルモンとの関係性
もぜひ調査して頂きたいと思い
ます。その際、問題になるのは、
副腎疲労であると考えられます。
副腎疲労の適切な治療も必要と
なるでしょう。過剰な労働によ
る、ストレスは睡眠障害、抑う
つなどの原因となり、また過剰
労働が長く続くことで、虚血性
心疾患、脳卒中やメタボリック
シンドロームなどのリスクとな
ることが報告されている訳です
からこうした疾患になる手前で、
過剰な労働を改める方向に舵を
きって頂きたいものです。
何種類もの薬を併せて飲むこ
とでトラブルが起きやすい高齢
者について、適正な服用につな
げるため、医師や薬剤師などに
よる対策会議の初会合を開催し
たのは、喜ぶべきことでしょう。
しかし、肝心の高齢の患者さん
が薬フェチのような状態になっ
ている場合もあります。沢山の
薬を飲んでいれば、安心などと
露骨に言う人もいれば、医師が
薬を削減しようとすると、でき
るだけ削られないように画策す
る人もいるので、そういった点
を把握しながら、薬剤の削減を
行って頂きたいものです。

恒例の高齢者行事。笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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