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2018-03-15 00:12:50

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診療マル秘裏話    号外Vol.860 平成29年5月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)トランス脂肪酸が、細胞外ATP で誘導の細胞死促進
2)嚥下障害がある患者でも食べられる餅のラックン餅

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 トランス脂肪酸が、細胞外ATP で誘導の細胞死促進

 
 
 
 
 
 
東北大学は、4月17日、動脈
硬化症や生活習慣病などのさま
ざまな疾患のリスクファクター
とされるトランス脂肪酸が、自
己由来の起炎性因子のひとつで
ある細胞外ATP により誘導され
る細胞死を促進することを明ら
かにしたと発表しました。この
研究は、同大大学院薬学研究科
の平田祐介助教、野口拓也准教
授、松沢厚教授、青木淳賢教授、
福永浩司教授らの研究グループ
によるものです。研究成果は、
「Journal of Biological Chem
istry」(電子版)に3月29日付
けで掲載されています。

トランス脂肪酸は、トランス
型の炭素-炭素間二重結合を含
む脂肪酸の総称で、主に、食品
製造過程において人工的に産生
されます。これまでの疫学的な
調査から、トランス脂肪酸は、
動脈硬化症等の循環器系疾患や
肥満・糖尿病等の生活習慣病の
リスクファクターとされていま
すが分子・細胞レベルでの知見
に乏しく、疾患発症機序はほと
んど解明されていませんでした。

今回の研究ではトランス脂肪
酸摂取による疾患発症リスクが
特に高いとされている動脈硬化
症において、病巣における自己
由来の起炎性因子(damage-ass
ociated molecular patterns:
DAMPs )の漏出やマクロファー
ジの細胞死が病態発症に関連す
ることに着目しました。DAMPs
のひとつである細胞外ATP によ
って誘導されるマクロファージ
の細胞死に対するトランス脂肪
酸の影響を調べた。

その結果、食品中含有量の最
も高いエライジン酸をはじめと
したトランス脂肪酸が、細胞外
ATP 誘導性細胞死を著しく促進
することを見いだしたという事
です。細胞外ATP は、細胞膜上
のプリン受容体P2X7のリガンド
として作用し、その下流でスト
レス応答性キナーゼASK1を介し
たp38MAPキナーゼ経路活性化に
よって細胞死を引き起こすこと
が知られています。詳細な解析
から、トランス脂肪酸は、細胞
外ATPによって誘導される、ASK
1-p38 経路の活性化を亢進する
ことで、細胞死を促進すること
が明らかになったという事です。

この研究で明らかになったト
ランス脂肪酸による細胞死亢進
作用は、その摂取に伴う、動脈
硬化症発症・進展に寄与してい
ることが想定され、これまで未
解明だった疾患発症機序の一端
の解明に繋がる発見になったと
研究グループは述べています。

自宅でできる、トランス脂肪酸

対策について解説している動画

です。

 
 


 
 
聖像を清蔵さんが製造する。


 
 
 
 
 
 
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2】 嚥下障害がある患者でも食べられる餅のラックン餅

 
 
 
 
 
食べ物をうまくのみ込めない
嚥下(えんげ)障害がある患者
さんでも食べられる餅「ラック
ン餅」が松本市巾上の松本協立
病院で病院食として出され患者
さんに喜ばれています。同病院
が昨年十二月に開発し、一月か
ら月一回のペースで提供してい
ます。

開発したのは同院の言語聴覚
士や調理師、管理栄養士計十一
人でつくる「嚥下食検討チーム」
です。嚥下障害の患者さんへの
アンケートで、食べたいものの
上位に餅があったため、開発に
取り組みました。

材料は、もち米の代わりに全
がゆと白玉粉を使用します。湯
煎して混ぜ合わせたものを冷却
し、縦五センチ・横六センチ、
高さ二センチの切り餅状にしま
した。舌と上あごでつぶして食
べられる軟らかさに仕上げてい
ます。

研究を主導した調理師の柳沢
直人さん(35)は「もっちり
とした食感と、軟らかさの両立
に苦心した」と話しています。

調理時の温度や湿度で軟らか
さが変わるため、作れるのは、
まだ柳沢さんだけということで
す。

三月三日には、イチゴや練乳、
抹茶で赤白緑の三層にした「ラ
ックンひな餅」も提供し、好評
でした。

このほか、全がゆを使ったそ
ばとパスタも開発中で完成間近
です。食用油を混ぜてそば粉の
粘りを弱めたり、パスタの風味
を出すためにオリーブ油を加え
るなど、工夫を凝らしています。

同病院の言語聴覚士長嶋健介
さん(31)は「通常の病院食
では完食も難しい患者さんから、
おかわりの要望が出るほど喜ば
れている。流動食だけでは、食
が細りがち。たくさん食べても
らえるように、食欲をそそる嚥
下食でサポートしてきたい」と
話しています。

餅を詰まらせた場合の対処法に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
容貌についての要望を受ける
美容外科医。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
動脈硬化症や生活習慣病など
のさまざまな疾患のリスクファ
クターとされるトランス脂肪酸
が、自己由来の起炎性因子のひ
とつである、細胞外ATP により
誘導される細胞死を促進する事
を明らかにしたと発表したのは、
喜ぶべきことだと思います。私
は、以前からトランス脂肪酸の
危険性に警鐘を鳴らしていまし
たが、厚生労働省は、健康に対
して、それ程、悪影響がでない
などとして、食品添加を許して
きました。アメリカではFDA が
トランス脂肪酸の食品添加を認
めないとして、あと一年後位か
ら、全面的に食品添加がされな
くなります。厚生労働省も見習
って、頂きたいものです。
食べ物をうまくのみ込めない
嚥下(えんげ)障害がある患者
さんでも食べられる餅「ラック
ン餅」が病院で病院食として出
され患者さんに喜ばれていると
いうのは、驚天動地としか言い
ようがありません。高齢者の方
は、死んでもいいから餅が食べ
たいと言って慢性の呼吸器疾患
で亡くなった方がおられました。
その人に、腹いっぱいこのラッ
クン餅を食べさせてあげたかっ
たと思います。患者さんのニー
ズをアンケートによって把握し
て、障壁を除くべく、たゆまぬ
努力をする姿勢は素晴らしいと
私は、考えています。

ラックン餅ももちもちしてい
る。笑

 
 
 
 
 
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