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2018-03-05 00:23:42

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診療マル秘裏話    号外Vol.851 平成29年5月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)幹細胞が生んだ短寿命の細胞が幹細胞に戻った
2)生後6カ月の男児が、乳児ボツリヌス症で死亡

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 幹細胞が生んだ短寿命の細胞が幹細胞に戻った

 
 
 
 
 
 
 
大腸ガンで転移や再発の原因
となる幹細胞だけを死滅させて
も、幹細胞が生み出した寿命の
短い細胞が先祖返りして復活す
ると、慶応大医学部の佐藤俊朗
准教授らが4月8日までに発表
しました。
近年、幹細胞を、標的とする
新薬の開発が進んでいますが、
完全に治すには既存の治療薬と
組み合わせる必要があるという。
論文は英科学誌ネイチャー電子
版に掲載されました。
大腸は正常な状態でも、幹細
胞と寿命の短い細胞があります。
幹細胞は自らも増殖を続けなが
ら短寿命の細胞を生み出します
が、短寿命の細胞は増殖できま
せん。2種類の細胞では、それ
ぞれ特有の遺伝子が、働いてい
ます。
佐藤准教授らは、患者さんか
ら採取した大腸ガン細胞を立体
的に培養し、幹細胞に特有の「
LGR5」遺伝子が働くと緑色
の蛍光で識別できるようにした
上で、マウスに移植しました。
特殊な薬剤で、幹細胞だけを
死滅させると、ガン組織の増大
が止まりましたが、薬剤投与を
やめると幹細胞が再び出現し、
増大し始めました。観察の結果、
幹細胞が生み出した、短寿命の
細胞が先祖返りし、幹細胞に戻
ったことが原因と分かったとい
うことです。

ガン幹細胞について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
蛍光色素を携行した。笑

 
 
 
 
 
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2】 生後6カ月の男児が、乳児ボツリヌス症で死亡

 
 
 
 
 
 
 
東京都は4月7日、足立区内
の生後6カ月の男児が3月30
日、蜂蜜に含まれていたボツリ
ヌス菌が原因の「乳児ボツリヌ
ス症」で死亡したと発表しまし
た。記録の残る1986年以降、
同症による死亡例は国内で初め
てということです。

都によると、男児は2月20
日にけいれんや呼吸不全などの
症状が出て入院し、同症と診断
されました。男児の便と自宅に
あった蜂蜜から同菌が検出され
たということです。家族は発症
の約1カ月前から、離乳食とし
て男児に蜂蜜を混ぜたジュース
を飲ませていました。

同症は、同菌の繁殖を抑える
腸内細菌が十分にない1歳未満
の乳児が発症するとされ、原因
食品の大半は蜂蜜のため、都は
1歳未満の子どもに蜂蜜を与え
ないよう呼びかけています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
町内の子供の腸内細菌。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
大腸ガンで転移や再発の原因
となる幹細胞だけを死滅させて
も、幹細胞が生み出した寿命の
短い細胞が先祖返りして復活す
ると発表したのは、素晴らしい
業績です。幹細胞から寿命の短
い細胞への分化は、あったとし
ても寿命の短い細胞から幹細胞
への先祖返りは、あり得ないと
信じられていたからです。近年、
幹細胞を標的とする新薬の開発
が進んでいますが、完全に治す
には既存の治療薬と組み合わせ
る必要があるという意見は、ご
もっともですが、幹細胞だけを
標的にする治療法が不完全なだ
けであり、実際の患者さんに使
うことは許されないのではない
かと考えています。
生後6カ月の男児が3月30
日、蜂蜜に含まれていたボツリ
ヌス菌が原因の「乳児ボツリヌ
ス症」で死亡したと発表したの
は残念なことです。ボツリヌス
毒素については、日本国内にお
いては、A 型 ボツリヌス毒素
製剤(商品名:ボトックス注用
50単位・100 単位)が注射剤と
して、1996年に眼瞼痙攣、2000
年に片側顔面痙攣、2001年に痙
性斜頸、2009年に2歳以上の小
児脳性麻痺患者における下肢痙
縮に伴う尖足、2010年に上肢痙
縮・下肢痙縮、2012年に、重度
の原発性腋窩多汗症の適応で承
認されています。また、2011年
にB 型ボツリヌス毒素(商品名
:ナーブロック筋注2500単位)
が痙性斜頸の適応で承認されて
います。なお、日本では使用に
あたり講習を受けなければなり
ません。近年では医療用として
だけでなく、美容外科領域にお
いて筋弛緩作用を応用した「皺
取り」や「輪郭補正(エラ取り
)」の目的で使用されている事
が多く、日本国内においても20
09年にボトックスビスタという
商品名で発売されました。また、
アカラシアの治療にも、ボツリ
ヌストキシンの局所注射が有効
という報告があります。ただし、
これらに関してはいずれも日本
で保険対象ではありません。

公衆の面前で講習を受ける。


 
 
 
 
 
 
 
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