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2021-05-07 22:06:48

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診療マル秘裏話  号外Vol.1844 令和2年7月3日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)血中循環腫瘍DNA(ctDNA)を検査する技術開始
2)AIが医師の診断等を補助するシステムの実用化開始

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 血中循環腫瘍DNA(ctDNA)を検査する技術開始

 
 
 
 
 
 
 
 国立ガン研究センターは6月
10日、大腸ガン(結腸・直腸が
ん)の外科治療を予定している
患者さんを対象に、血中循環腫
瘍DNA(ctDNA)を検査する技術
(リキッドバイオプシー)によ
るガン個別化医療の実現を目指
すプロジェクト「CIRCULATE-Ja
pan(サーキュレートジャパン)」
を開始したと発表しました。こ
れは、国内外約150 施設の共同
プロジェクトで、2020年5月8日
から、根治的外科治療可能の結
腸・直腸ガンを対象としたレジ
ストリ研究(GALAXY試験)の登
録を開始しています。従来、大
腸ガンの手術後には、病期から
推定される再発リスクに応じて、
再発を予防する目的で術後補助
化学療法が標準的に行われてき
ました。しかし患者さんによっ
て薬の効果や副作用に違いがあ
り、特に末梢神経障害(手足の
しびれ)が後遺症として残るこ
とが問題でした。ステージに基
づく再発リスクの推定だけでは、
本来必要がない患者さんにも再
発リスクの高い患者さんと同じ
治療が実施されているのが現状
です。近年、より精密にガンの
再発リスクを推定する手段とし
て、採取した血液からctDNA を
解析し、診断治療へ応用する「
リキッドバイオプシー」の研究
開発が進んでいます。

同センターは2015年2月に、産
学連携全国ガンゲノムスクリー
ニング事業「SCRUM-Japan 」を
立ち上げ、切除困難な固形ガン
患者さんを対象に、ガン遺伝子
異常を調べるプロジェクトに取
り組んできました。現在、全国
から200 を超える医療機関と17
社の製薬企業や診断薬企業が参
画しています。今回新たにSCRU
M-Japan の基盤を活用し、国内
外約150 施設の協力を得て、外
科治療が行われる大腸ガン患者
さんに対し、最適な医療を提供
するための新しいプロジェクト
としてCIRCULATE-Japan を立ち
上げました。同プロジェクトで
は、根治的外科治療を予定して
いるステージ2から4を含む大腸
ガン患者さん約2,500 人を対象
に、術後2年間、リキッドバイ
オプシーを用いた再発のモニタ
リング検査を行います。検査に
は、米Natera社が開発した超高
感度遺伝子解析技術「Signater
a 」アッセイが用いられます。
手術で取り出した腫瘍組織を用
いた全エクソーム解析の結果を
もとに、患者さんオリジナルの
遺伝子パネルを作製します。そ
の後、術後1か月時点から定期
的に血液を採取し、患者さん毎
のオリジナル遺伝子パネルを用
いて、血液中のガン遺伝子異常
の有無を調べます。

さらに、術後1か月時点でガン
遺伝子の異常が検出されないス
テージ2から3の患者さん1,240
人を対象に、従来の標準的治療
である術後補助化学療法群と経
過観察群とを比較する第3相試
験(VEGA試験)も同時に登録を
開始します。プロジェクトと臨
床試験を連動させることで、同
時並行でより多くの患者さんの
新しい診断治療法の開発を可能
にします。

この大規模かつ複雑な臨床試験
実施体制の構築には、アカデミ
アと研究支援企業との緊密な連
携が不可欠です。長期間の追跡
によって得られた貴重な臨床・
遺伝子情報の品質担保とプロジ
ェクトの円滑な推進のため、同
センターは、株式会社EPS ホー
ルディングスと共同研究契約を
締結しました。この新しい臨床
研究開発基盤に相応しい新たな
支援体制の構築を目指します。

CURCULATE-Japan を通して、リ
キッドバイオプシーによる再発
リスク評価精度とその臨床的有
用性が示されれば、身体に負担
の少ない採血で繰り返し測定可
能による、早期のガン再発発見
につながることが期待されます。
同センター東病院の大津敦院長
は、「CURCULATE-Japan は最新
のリキッドバイオプシー技術を
用いて、真に抗ガン剤による術
後補助化学療法が必要な患者さ
んに適切な治療法を選別する画
期的な研究であり、ガン治療全
体のパラダイムシフトを日本が
世界をリードして実現すること
が期待される」と述べています。

リキッドバイオプシーについて

解説している動画です。ctDNA

についても、34分頃から解説さ

れています。

 
 


 
 治療法を選別した結果、餞別
を送る羽目になる。    笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 AIが医師の診断等を補助するシステムの実用化開始

 
 
 
 
 
 
 内閣府などは6月10日、人工
知能(AI)が医師の診断などを
手助けするシステムの実用化に
向けたプロジェクトを開始する
と発表しました。AIがレントゲ
ン画像を分析したり、検査結果
や心電図、血圧などの膨大な情
報を整理し患者さんの容体悪化
の兆候を見つけたりすること等
を目指します。
 病院や人間ドックの医療従事
者らがさまざまな医療用AIにア
クセスできるプラットフォーム
を構築します。今秋にも試行を
始め、2022年の実現を目指しま
す。プロジェクトを率いる中村
祐輔プログラムディレクターは、
医療従事者の負担軽減を通じ、
「もっと患者に寄り添い、思い
やる医療ができる」と話しまし
た。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 女性の生理に関する情報を、
整理する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 国立ガン研究センターが6月
10日、大腸ガン(結腸・直腸が
ん)の外科治療を予定している
患者さんを対象に、血中循環腫
瘍DNA(ctDNA)を検査する技術
(リキッドバイオプシー)によ
るガン個別化医療の実現を目指
すプロジェクト「CIRCULATE-Ja
pan(サーキュレートジャパン)」
を開始したと発表したのは素晴
らしい企画です。ただ再発しそ
うな患者さんに工夫のない化学
療法を行おうとしているのは、
残念な気がします。再発しそう
にない人に化学療法をしない事
は評価できますが、工夫のない
化学療法は、本当に患者さんの
身体の負担が大きく、なおかつ
成果が少ないからです。
 内閣府などが6月10日、人工
知能(AI)が医師の診断などを
手助けするシステムの実用化に
向けたプロジェクトを開始する
と発表したのは、喜ばしいこと
です。しかし、AIに頼りすぎて
依存するようになっては、いけ
ないと思います。医療ドラマで
あるようにAIの言うことだけ、
信じて聞いていては、全く臨機
応変に対応するということがで
きなくなります。医師自らが、
自分の頭で考えて、どうにもな
らない所をAIに助けてもらうと
言う形をとらないと、罠に陥る
可能性が高くなります。あくま
でもAIは補助というスタンスで
医療を行わないとやがて困った
ことになることは目に見えてい
る気がします。

 AIに依存することに異存あり。


 
 
 
 
 
 
 
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