美しい肌Vol.54

2013-03-30 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



ファイトケミカル各論(カロテノイド類



→ルテイン)



ルテインとゼアキサンチンは眼の水晶体や黄斑部



に存在する主要なカロテノイドであり、ルテイン



が不足することで加齢黄斑変性(AMD)や白内障



などの眼疾患の発症リスクが高くなることが



分かっています。



ルテインは、肌の細胞を構成する成分の一つです。



例えば、コラーゲンなどが年齢を重ねるごとに



肌から失われていくことは知られていますが、



ルテインも酸化や紫外線から肌を守る作用に



より消費されます。もともと肌に備わって



いて消費されてしまったルテインを補給する



ことで肌の細胞を再生し、肌本来の状態や機能を



整えることが可能となります。



ルテインの摂取が皮膚の健康維持に重要な水分量



の増加を促し、脂質量のバランスを整え、弾力性



を高め、紫外線から肌を守るという研究結果が



示されています。様々な皮膚タイプの女性を



対象にした臨床試験では、ルテインの摂取・塗布



を行なったところ、被験者の肌の水分量、脂質量、



弾力性、光防護活性ともに増加したという結果が



提示されました。これは、すなわち肌年齢が若返った



ということですね。ルテインはほうれん草や



ブロッコリーなどの緑黄色野菜に含まれている



成分です。以前の研究の結果から、1日あたり



6~10mgのルテインを摂取すると眼や肌の疾患に



かかるリスクが減少するそうです。



これは生のほうれん草の50~80gに含まれる量



ですが、サラダボール2杯分以上の量となります。



また、1日あたり10mgのルテイン摂取で



加齢性眼疾患の治療の可能性を示唆するという



結果が示されています。



今回はここまでとさせて頂きます。



ほうれんそうとは、報告、連絡、相談のことで、



ポパイが喜びましたとさ。笑



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美しい肌Vol.55

2013-03-30 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



ファイトケミカル各論(ステロイド



→フィトステロール)



植物ステロール(Pytosterol:フィトステロール)とは


植物に含まれるステロールの総称です。動物由来の



ステロールをコレステロール、植物由来のステロール



を植物ステロールと呼びます。



植物ステロールはβシトステロール,カンペステロール,



スティグマステロール,ブラシカステロールなど40種類



以上のステロールの混合物です。食品では野菜や果物,



食用油などに含まれおり、料理用油やマーガリンなどに



添加されることがあります。食用以外にも化粧品に添加



されることがあります。液体オイルに溶かして角質層に



なじませると、すんなりなじんで、水分の蒸発をしっかり



防ぎます。この働きを生かして、乾燥から肌を守る目的で、



乳液やクリーム類などに配合されています。



植物ステロールには、悪玉コレステロール値を低下



させる効果,前立腺肥大による排尿障害の改善効果と



上記のような肌の水分量を保持する効果が



あります。植物ステロールは総コレステロール,



LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を下げる



効果がありますが、中性脂肪,HDLコレステロール



(善玉コレステロール)値には影響を与えません。



LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は、肝臓



から全身の血管にコレステロールを配る働きがあります。



HDLコレステロール(善玉コレステロール)は、逆に



全身の血管から、肝臓にコレステロールを集める働きが



あります。当然、LDLコレステロールが悪玉と言われる



ゆえんは、全身の血管にコレステロールを配って動脈硬化



を促進するからに他なりません。高コレステロール血症の



治療の指標は、LDLコレステロールだけではありません。



LDLコレステロールが低くても、HDLコレステロール



が更に下がっていると高コレステロールは、改善されたと



言えないわけです。そこで一般的には、治療の指標を



LDLコレステロール÷HDLコレステロールという比の



値で考えなければなりません。



植物ステロールを摂るには、植物ステロールが配合されて



いる料理用油(健康サラダ油など)やマーガリンからとる方法



と、サプリメントから摂取する方法があります。食用油や



マーガリンは毎日の食事の中で気軽に取れるのが魅力ですが、



一定の量を長期間にわたり摂るのは難しいです。



コレステロール値を下げる効果を期待する場合の摂取量の



目安は1日1,000mg程度です。ちなみに日本人が食事から摂る



植物ステロールは1日に100mg-400mg程度です。



食品から摂取されたコレステロールは小腸で吸収されます。



その際コレステロールが胆汁酸ミセルにより可溶化され



なければなりません。植物ステロールはこの過程を阻害する



働きがあり、コレステロールが小腸から吸収されるのを



防ぎます。その結果吸収されるコレステロールが減るため、



血中のコレステロール値が低下していきます。



植物ステロールには一般的には特に問題となる副作用や



健康被害はありません。ごくまれに大量摂取で下痢や便秘



などの消化器症状がでることがあります。脂溶性ビタミン



(ビタミンEやビタミンAなど)の吸収を阻害する作用が



あります。併用する場合は数時間あけて摂取した方がよい



でしょう。薬との飲み合わせは問題ありません。ただし



高コレステロール血症の治療薬を服用している場合は、



主作用が強くでることがあり、注意が必要です。



家庭の中の仮定の話。笑



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美しい肌Vol.56

2013-03-30 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

$町医者のブログ



ファイトケミカル各論(ω-3系不飽和脂肪酸



→αリノレン酸)



ω-3系不飽和脂肪酸と言えば、青魚じゃないの!という



声が聞こえてきそうですが、青魚だけじゃありません。



ファイトケミカルとしてのω-3系不飽和脂肪酸は、



えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、



豆類などの食品から摂取可能であります。ヨーロッパ



の内陸部で青魚を食べられない環境にある人々は、



くるみでω-3系不飽和脂肪酸を補ってきたといわれて



います。ω-3系不飽和脂肪酸は、原則、加熱と酸化に



弱いということを頭に入れておいて下さい。加熱調理



よりもドレッシングなどに使うのがよいそうです。



亜麻仁油やゴマには、女性ホルモン様物質リグナンが



含まれています。リグナンはポリフェノールの一種で、



抗酸化や更年期障害の改善、善玉コレステロールの



増加に効果的です。イソフラボンと同様に、



植物エストロゲンと呼ばれています。リグナンについて



は、ゴマの項で詳述しました。アマニ油には、体内で作る



ことのできない必須脂肪酸、α-リノレン酸が豊富に



含まれます。現代の食事では不足しがちといわれている



α-リノレン酸は、体内でDHAやEPAに変換され、



中性脂肪を減らしたり、善玉コレステロールを増やす



作用があります。善玉コレステロール



(HDLコレステロール)を増やす物質は、α-リノレン酸



とリグナン以外にほとんどない(薬もない)



といわれています。アレルギー疾患にも効果があるとの



ことです。α-リノレン酸はω-3系の不飽和脂肪酸であり



リノール酸は、ω-6系の不飽和脂肪酸です。またオリーブ



オイルの主成分のオレイン酸はω-9系です。ω-6系の



不飽和脂肪酸は、アレルギーを促進したり、脂肪の合成



を促進したりと、ω-3系の不飽和脂肪酸と真逆の作用が



あります。ω-3系とω-6系の理想の摂取比率が1:4である



のに現実は1:40程度の摂取比率となっているようです。



オリーブオイルをはじめとするω-9系の不飽和脂肪酸は



熱に安定であり、かつω-3系と作用が似通っています。



そのため熱を加えた調理に最適です。本日はここまでと



させて頂きます。



雪舟の絵が接収された。笑



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