美しい肌Vol.55

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2013-03-30 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



ファイトケミカル各論(ステロイド



→フィトステロール)



植物ステロール(Pytosterol:フィトステロール)とは


植物に含まれるステロールの総称です。動物由来の



ステロールをコレステロール、植物由来のステロール



を植物ステロールと呼びます。



植物ステロールはβシトステロール,カンペステロール,



スティグマステロール,ブラシカステロールなど40種類



以上のステロールの混合物です。食品では野菜や果物,



食用油などに含まれおり、料理用油やマーガリンなどに



添加されることがあります。食用以外にも化粧品に添加



されることがあります。液体オイルに溶かして角質層に



なじませると、すんなりなじんで、水分の蒸発をしっかり



防ぎます。この働きを生かして、乾燥から肌を守る目的で、



乳液やクリーム類などに配合されています。



植物ステロールには、悪玉コレステロール値を低下



させる効果,前立腺肥大による排尿障害の改善効果と



上記のような肌の水分量を保持する効果が



あります。植物ステロールは総コレステロール,



LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を下げる



効果がありますが、中性脂肪,HDLコレステロール



(善玉コレステロール)値には影響を与えません。



LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は、肝臓



から全身の血管にコレステロールを配る働きがあります。



HDLコレステロール(善玉コレステロール)は、逆に



全身の血管から、肝臓にコレステロールを集める働きが



あります。当然、LDLコレステロールが悪玉と言われる



ゆえんは、全身の血管にコレステロールを配って動脈硬化



を促進するからに他なりません。高コレステロール血症の



治療の指標は、LDLコレステロールだけではありません。



LDLコレステロールが低くても、HDLコレステロール



が更に下がっていると高コレステロールは、改善されたと



言えないわけです。そこで一般的には、治療の指標を



LDLコレステロール÷HDLコレステロールという比の



値で考えなければなりません。



植物ステロールを摂るには、植物ステロールが配合されて



いる料理用油(健康サラダ油など)やマーガリンからとる方法



と、サプリメントから摂取する方法があります。食用油や



マーガリンは毎日の食事の中で気軽に取れるのが魅力ですが、



一定の量を長期間にわたり摂るのは難しいです。



コレステロール値を下げる効果を期待する場合の摂取量の



目安は1日1,000mg程度です。ちなみに日本人が食事から摂る



植物ステロールは1日に100mg-400mg程度です。



食品から摂取されたコレステロールは小腸で吸収されます。



その際コレステロールが胆汁酸ミセルにより可溶化され



なければなりません。植物ステロールはこの過程を阻害する



働きがあり、コレステロールが小腸から吸収されるのを



防ぎます。その結果吸収されるコレステロールが減るため、



血中のコレステロール値が低下していきます。



植物ステロールには一般的には特に問題となる副作用や



健康被害はありません。ごくまれに大量摂取で下痢や便秘



などの消化器症状がでることがあります。脂溶性ビタミン



(ビタミンEやビタミンAなど)の吸収を阻害する作用が



あります。併用する場合は数時間あけて摂取した方がよい



でしょう。薬との飲み合わせは問題ありません。ただし



高コレステロール血症の治療薬を服用している場合は、



主作用が強くでることがあり、注意が必要です。



家庭の中の仮定の話。笑



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