美しい肌Vol.56
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2013-03-30 00:00:00
カテゴリー:女性の美容と健康
ファイトケミカル各論(ω-3系不飽和脂肪酸
→αリノレン酸)
ω-3系不飽和脂肪酸と言えば、青魚じゃないの!という
声が聞こえてきそうですが、青魚だけじゃありません。
ファイトケミカルとしてのω-3系不飽和脂肪酸は、
えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、
豆類などの食品から摂取可能であります。ヨーロッパ
の内陸部で青魚を食べられない環境にある人々は、
くるみでω-3系不飽和脂肪酸を補ってきたといわれて
います。ω-3系不飽和脂肪酸は、原則、加熱と酸化に
弱いということを頭に入れておいて下さい。加熱調理
よりもドレッシングなどに使うのがよいそうです。
亜麻仁油やゴマには、女性ホルモン様物質リグナンが
含まれています。リグナンはポリフェノールの一種で、
抗酸化や更年期障害の改善、善玉コレステロールの
増加に効果的です。イソフラボンと同様に、
植物エストロゲンと呼ばれています。リグナンについて
は、ゴマの項で詳述しました。アマニ油には、体内で作る
ことのできない必須脂肪酸、α-リノレン酸が豊富に
含まれます。現代の食事では不足しがちといわれている
α-リノレン酸は、体内でDHAやEPAに変換され、
中性脂肪を減らしたり、善玉コレステロールを増やす
作用があります。善玉コレステロール
(HDLコレステロール)を増やす物質は、α-リノレン酸
とリグナン以外にほとんどない(薬もない)
といわれています。アレルギー疾患にも効果があるとの
ことです。α-リノレン酸はω-3系の不飽和脂肪酸であり
リノール酸は、ω-6系の不飽和脂肪酸です。またオリーブ
オイルの主成分のオレイン酸はω-9系です。ω-6系の
不飽和脂肪酸は、アレルギーを促進したり、脂肪の合成
を促進したりと、ω-3系の不飽和脂肪酸と真逆の作用が
あります。ω-3系とω-6系の理想の摂取比率が1:4である
のに現実は1:40程度の摂取比率となっているようです。
オリーブオイルをはじめとするω-9系の不飽和脂肪酸は
熱に安定であり、かつω-3系と作用が似通っています。
そのため熱を加えた調理に最適です。本日はここまでと
させて頂きます。
雪舟の絵が接収された。笑
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