最新号より100号前のメルマガ

2013-03-22 00:00:00

カテゴリー:ブログ

町医者のブログ



診療マル秘裏話 Vol.385 平成23年4月21日作成


作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

目次



  

1) ガンの増殖や転移を抑える働きがある「マイクロRNA」

2) 肝臓ガン細胞の全遺伝情報の解読



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



  

 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。



 。

 

1】ガンの増殖や転移を抑える働きがある「マイクロRNA」



 細胞や血液などに含まれる「マイクロRNA」と呼ばれる物質

の一種に、乳ガンと子宮頸(けい)ガン細胞を「老化」させ、

ガンの増殖や転移を抑える働きがあることを広島大の田原栄俊

(たはら・ひでとし)教授(細胞分子生物学)らのチームが

突き止め、4月18日付の米科学誌に発表しました。



 田原教授は「マイクロRNAは生体内でつくられる物質で、

既存の抗ガン剤に比べ副作用のリスクが低い。次世代の抗ガン剤

としての活用が期待できる」と話しています。



 マイクロRNAは、細胞の増殖や分化などさまざまな生物現象

の調節に関係していると考えられています。田原教授は、通常の

細胞が分裂しなくなり老化するにつれて、いくつかのマイクロ

RNAが増加することを発見しました。このうち老化せずにガン化

した細胞で減少していた「miR22」に着目しました。



 培養された乳ガンと子宮頸(けい)ガンのガン細胞にmiR22

を加えると、老化が進み、増殖が抑えられることを確認しました。

マウスを使った実験でも乳ガンの転移を抑制することが分かりました。



 細胞の老化は、ガン化を防ぐための生体の防御機構とみられて

います。田原教授は「何らかの要因で、細胞内のマイクロRNAが

減少して老化が妨げられ、ガン化を促すと推定される。

miR22を投与することで老化のプログラムが再開され、ガン細胞

の増殖が抑えられた」と分析しています。



 廊下を走っていた子供が老化する。笑



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2】肝臓ガン細胞の全遺伝情報の解読



 肝臓ガン細胞の全遺伝情報(ゲノム)を世界で初めて解読し、

ガンを抑える遺伝子の機能喪失や働きの低下につながる変異を

多数発見したと、国立ガン研究センター研究所や東京大などの

研究チームが4月19日発表しました。新たな診断・治療法を

開発する手掛かりになると期待されています。

 解読対象は、日本人の肝臓ガン患者の8割を占めるC型肝炎

ウイルス(HCV)感染による肝臓ガンです。詳細に解析できた

のは70代の男性患者さん1人ですが、さらに多くの患者さん

について解析中とのことです。同研究所の中釜斉所長は

「肝臓ガンは複雑で、いろんなタイプが混在しているらしい

ことが分かった。研究が進めば、患者ごとに効果が高い

治療戦略を立てられるようになる」と話しています。

 この研究は主要国の研究機関が各種のガンを分担する

「国際ガンゲノムコンソーシアム」の活動の一環で、

成果報告は英国の乳ガンに続き2番目です。論文は米科学誌

ネイチャー・ジェネティクス電子版に掲載されました。



 文旦を分担する。笑 



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



編集後記



 マイクロRNAについて、他のガンでも同様の働きの

ものが発見されれば、本当に画期的な発見といえ

ましょう。早く解析を進めてほしいものです。ガン

細胞も老化させることができるなんて以外です。

 C型肝炎由来の肝臓ガンの治療は、現状では、塞栓療法

やラジオ波による焼灼などが主流となっているようですが

いろんなタイプのそれぞれをきちんと把握できるように

なれば新しい治療法、特に遺伝子治療が有望になるのでは

ないでしょうか。



 会席から人物像を解析する。笑



************************



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発行しています。

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「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.htm

(イジニイワト)



発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長 

藤田 亨

職業    医師の箸くれ(はしくれ)

運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/

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美しい肌Vol.30

2013-03-22 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



本日は、アピイン等のフラボン類についてお話したいと思います。



フラボノイドでフラボン類に分類されるものには、アピイン、



アピゲニン、ルテオリンなどがあります。



アピインは、パセリ、セロリに含まれる香りの成分です。



神経系統に作用して、イライラや頭痛などの症状を改善する働き



があります。



アピゲニンは、カモミールなどの白や黄色の花の花弁に含まれて



いる成分で、アピインと同様に鎮静効果があります。



ルテオリンは、カモミールやセロリ、ピーマン、しそなどに



含まれている成分です。免疫力を強化する働きがあり、



アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を改善する働き



もあると言われています。赤紫蘇のエキスで花粉症が改善した患者



さんもいらっしゃいました。人によって効果には個人差があるよう



ですが、その患者さんにとっては、著効したと言えるでしょう。



今回はここまでとさせて頂きます。



始祖が紫蘇を食べた。笑



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当クリニック皮膚科にて承ります。



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美しい肌Vol.31

2013-03-22 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ





読者の皆さんは、AKB48やももいろクローバーZ



などの女性アイドルグループがなぜもてはやされる



のか、考えたことは、ありますか?「そんなの、



若くてハツラツとしているからですよ」という声が



聞こえてきそうですが、「ピンポーン」ご名答です。



年齢が若いところは、致し方ないとして、



ハツラツとしているためには、何が必要でしょうか?



それは、元気で疲れていないことです。つまり、



いくら若くても疲れている人は、アイドルグループ



のようにハツラツとした活動は、できない訳です。



ですから、美しくハツラツとしているためには、



疲労の研究が最も重要になります。人間は疲労しない



ようには、できませんが、疲労しにくくすることと



疲労の程度を軽くすることは、可能です。以前の回で



クエン酸のところで述べたように、グリコーゲンの



ようないつでも使えるエネルギー源を保持していると



いうことが疲れにくいということにつながります。



疲労の科学は、つねに進歩しており、いままで正しい



と考えられていたことが、数時間後には、間違って



いたことだってありうることです。たとえば、未だに



乳酸が疲労物質だと考えている人が多いですね。私も



医学生の頃、そのように習ったと記憶しています。



しかしながら、現在、乳酸は疲労物質ではないこと



が明らかになっています。疲労物質と対極にある、



疲労回復物質も存在することが分かってきています。



そこで、次号以降で最近、次第に明らかになってきた



疲労回復物質について、詳細に書かせて頂きたいと



考えています。その疲労回復物質は、イミダゾール



ジペプチドと言います。これを含む食材について



徹底解説させて頂きます。今日はこの辺でお開きと



させて頂きます。最後までお読み頂き、誠に有難う



ございました。蟻が十匹ありがとう。笑



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美しい肌Vol.32

2013-03-22 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



前回お話したとおり、イミダゾールジペプチドについてお話



させて頂きたいと思います。ペプチドとは、決まった順番で



様々なアミノ酸がつながってできた分子の系統群です。



つまり、アミノ酸が数個連なった化合物です。イミダゾール



ジペプチドも、ペプチドの一種であります。消化管の中で



イミダゾールジペプチドは、アミノ酸に分解され、アミノ酸



として吸収されます。このアミノ酸は、再び筋肉内で、



イミダゾールジペプチドに合成されます。そして、疲労を



起こしている筋肉組織を疲労回復へと導く訳です。



イミダゾールジペプチドには、ヒスチジン



(または1-メチルヒスチジン)とβ-アラニンのジペプチド



である「カルノシン」と「アンセリン」の2種類がありますが



アミノ酸に分解され、筋肉中で「カルノシン」に再合成



されます。この「イミダゾールジペプチド」最初はほ乳類の



骨格筋中で発見されましたが、その後様々な種類の脊椎動物



でも発見され、渡り鳥を祖先に持つガチョウやニワトリの



骨格筋中に豊富に含まれていることが分かりました。



中でも『イミダゾールジペプチド』の濃度が高かったのは、



羽を動かす胸肉の部分です。渡り鳥が2週間以上も



休むことなく飛び続けられる理由がここにあると考えられ



ました。その後、2006年に「疲労」の程度を数値化すること



に成功したのをきっかけに、『イミダゾールジペプチド』と



『抗疲労』の研究は飛躍的に発展します。「疲労」の程度を



数値化する方法は、唾液中のヘルペスウイルスのウイルス量を



測定することで成し遂げられました。鳥の胸肉(ササミにも



多い)にたくさんたくさん含まれるイミダゾールジペプチド



を多いに摂取して、抗疲労効果を実感して、ハツラツとした



若さを取り戻し、美しくなって頂きたいものです。



今回は、ここまでとさせて頂きます。最後までお読み頂き



誠に有難うございました。



疲労は、披露したくないです。笑



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