最近の号外Vol.1486メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1486メルマガ

2020-03-14 22:14:56

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 

診療マル秘裏話  号外Vol.1486 令和1年5月12日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)犬との散歩のおかげで運動量が多く健康的生活
2)粘り強い活動継続には腹側海馬の活動低下必須

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】犬との散歩のおかげで運動量が多く健康的生活

 
 
 
 
 
 
 
犬の飼い主は犬との散歩のお
かげで運動量が多く、健康的な
生活を送るという研究結果が4
月18日、英科学誌サイエンティ
フィック・リポーツに掲載され
ました。
英リバプール大の研究者らが
英中部の住民約700人を対象
に調査を実施しました。それに
よると、平均的な犬の飼い主は
散歩を1週間に約7回、計約3
時間40分行っています。この
ため、生活習慣病などの予防に
必要な身体活動の基準を満たす
割合では、犬を飼っている人は
飼っていない人の推定約4倍に
達するということです。
研究者は「ペットの犬は私た
ちが健康を維持する上で重要な
役割を果たしている」と指摘し
ています。

飼い犬のしつけについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
基準の方法で帰順する。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 粘り強い活動継続には腹側海馬の活動低下必須

 
 
 
 
 
 
 
慶應義塾大学は4月16日、マ
ウスを用いた実験により、目標
を達成するまで粘り強く行動を
続けるには腹側海馬の活動低下
が必須である事、その活動低下
はセロトニン神経の活動増加が
引き起こすことを明らかにした
と発表しました。 この研究は、
同大医学部精神・神経科学教室
の田中謙二准教授の研究グルー
プによるものです。研究成果は、
神経科学分野の専門誌「Nature
Neuroscience 」オンライン版
に4月15日付で公開されました。

意欲的に物事に取り組む、と
いう意欲行動の背景には、目標
を設定してはじめの一歩を踏み
出す事と、目標の達成まで行動
を継続する事の2つがあります。
目標をもって行動を開始するに
は「やる気」が必要で目標達成
まで粘り強く行動を続ける「根
気」が必要とされています。こ
れまで、意欲行動の開始に関わ
る脳内メカニズムについて多く
の研究が行われてきましたが、
この意欲行動を持続させる「根
気」について詳細に行われた研
究はなく、その脳内メカニズム
は未解明でした。

研究グループはまず、「根気」
を定量する実験系を、マウスで
確立しました。レバーを複数押
せばエサがもらえることをマウ
スに学習させ、食事制限により、
エサを食べたいという「目標」
を持たせました。制限時間内に、
設定回数レバーを押せれば「成
功」、設定回数までレバーを押
し続ける根気が続かず制限時間
を迎えた場合「失敗」とし、エ
サを獲得できた成功確率により
「根気」を評価しました。設定
回数5回での成功確率は95%,10
回では73%、20回では50%と、難
易度に応じて成功確率は下がる
ことが確認されました。

次に研究グループは、不安が
高まると活動が高まる腹側海馬
に注目しました。 意欲行動の
継続と腹側海馬活動の関係を調
べました。海馬神経細胞特異的
に、カルシウム蛍光プローブを
発現する遺伝子改変マウスを用
い、課題中に腹側海馬神経細胞
の活動を計測しました。 その
結果、施行開始から徐々に腹側
海馬神経活動が下がり始め、レ
バー押し開始から終了まで、腹
側海馬の活動抑制が持続しまし
た。5回よりも20回のレバー押
しの方が、時間がかかりますが、
成功トライアルでは共通して腹
側海馬の活動抑制が行動完遂ま
で持続しました。一方、失敗ト
ライアルでは、腹側海馬の活動
抑制が解除され、ベースライン
に戻ったということです。

また、腹側海馬の神経活動を
人為的変化させた影響により起
こる行動の変化を調べました。
5回のレバー押しでエサがもら
える課題において、レバー押し
行動中に腹側海馬神経細胞を人
為的に興奮させ活動抑制を解除
した所、成功確率が95%から80%
へ下がりました。反対に、10回、
20回のレバー押しでエサがもら
える課題において、レバー押し
行動中に腹側海馬の活動を人為
的に抑制し本来備わる抑制作用
をさらに亢進させた所、成功確
率が73%から90%、50%から83%へ
とそれぞれ上昇しました。この
ことから、腹側海馬神経細胞の
活動抑制が、意欲行動の持続に
必須であることが判明しました。

さらに、意欲行動の持続中に
生じる腹側海馬の活動抑制に、
セロトニン神経が関与するかを
調べた結果、レバー押し中に正
中縫線核(せいちゅうほうせん
かく)セロトニン神経が活性化
することが判明しました。加え
て、腹側海馬の活動抑制は、セ
ロトニン神経の活動亢進によっ
てもたらされることも判明しま
した。このことから、「根気」
を生み出す腹側海馬の抑制は、
正中縫線核セロトニン神経活性
化によって生じていることが明
らかになりました。

今回の研究によって意欲行動
の開始とその継続は、それぞれ
異なる脳領域・神経細胞によっ
て制御されていることが明らか
になりました。さまざまな精神・
神経疾患で生じる意欲低下は、
頻度の高い症状です。例えば、
うつ病の治療で定期的にクリニ
ックに通い続ける「根気」が続
かず、認知行動療法を受ける事
ができないケースにどのような
介入ができるか等、新しい研究
の切り口によって画期的な治療
法につながることが期待される
と研究グループは述べています。

脳の生理学について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
画期的な治療法に活気づく。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
犬の飼い主は犬との散歩のお
かげで運動量が多く、健康的な
生活を送るという研究結果が、
発表されたのは、素晴らしい事
です。しかしながら、散歩のお
かげだけと決めつけるのは、宜
しくない気がします。 動物を
飼って、その動物を可愛がると
オキシトシンが分泌されます。
このオキシトシンの分泌効果に
よる健康効果も、考慮に入れる
必要があります。ただこのオキ
シトシンには、意外な副作用が
あります。それは、愛するもの
を傷つけようとするものには、
自分を犠牲にしてでも、立ち向
かい、愛するものを守ろうとす
るということです。この副作用
のせいで戦争も起こるのではな
いかと言われています。 最近、
経験した例では、十数年も一緒
にいたペットが亡くなったガン
患者さんがいました。ペットが
亡くなりそうになると貯金をは
たいてでも、獣医にみせようと
したり自分のガンの治療を放棄
してでも、ペットに寄り添って
いようとしたりしました。その
結果、ガンの症状は著しく悪く
なり、そこから回復するまで、
長い時間がかかったのです。ペ
ットロスにより、闘病意欲も失
われたと言うこともあったよう
です。
マウスを用いた実験により、
目標を達成する迄粘り強く行動
を続けるには、腹側海馬の活動
低下が必須である事、その活動
低下は、セロトニン神経の活動
増加が引き起こすことを明らか
にしたと発表したのは画期的な
業績です。 セロトニン神経の
活動増加を引き起こすには、二
拍子の運動が効果的であること
も分かっているので、粘り強く
行動を続けるには、行動の途中
で二拍子のリズムで運動する事
が効果的と考えられます。運動
と言っても、大層なものではな
く、ただグーとパーを続けるだ
けでもOKです。二拍子のリズム
で有名なものは、水前寺清子の
365日のマーチです。活動がマンネリ化
したら、水前寺清子の365日のマ
ーチを思い浮かべながら、グーと
パーを両拳で作ってみましょう。
継続は、力なりを実践するには、
このような工夫も必要だと私は
考えています。私も自分の文章
作成の仕事がマンネリ化したり、眠
くなったりした時に実践してリ
フレッシュするように心がけた
いと思います。患者さんを診療
しているときは、マンネリ化したり、
眠くなったりすることは、まず
あり得ません。

心療内科で診療を受ける。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。