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2020-03-06 23:39:22

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診療マル秘裏話  号外Vol.1479 平成31年5月4日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)機構の保存する血液をiPS細胞の研究に利用
2)頭痛薬の過剰摂取で症状を悪化させる事がある

 
 
 
 
 
 
 
 
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1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 機構の保存する血液をiPS細胞の研究に利用

 
 
 
 
 
 
京都大iPS細胞研究所と東
北大東北メディカル・メガバン
ク機構は、4月11日、同機構等
が、保存する血液をiPS細胞
(人工多能性幹細胞)の研究に
利用すると発表しました。

同機構などは2013年から、東
日本大震災の被災者を対象とし
た健康調査を行っており、宮城、
岩手両県の、約15万人分の遺伝
情報や健康情報を集め、血液の
保存を行っています。

東京都内で記者会見した、同
研究所の山中伸弥所長は「iP
S細胞を使って、何千人規模の
研究が培養皿の中でできる可能
性がある。患者一人一人の遺伝
情報や疾患などに応じた最適な
治療の実現につながれば」と話
しました。

東北大・東北メディカル・メガ

バンク機構について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
大将を対象とした大賞の候補
となる。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 頭痛薬の過剰摂取で症状を悪化させる事がある

 
 
 
 
 
 
 
日本では約3割の人に、激し
い頭痛発作を繰り返す片頭痛や、
身体的ストレスからくる緊張型
頭痛があるといわれています。
日常生活に支障を来すこともあ
り、多くの人が頭痛治療薬(鎮
痛薬)を持ち歩き、必要に応じ
て服用しています。 ところが、
頭痛の痛みを和らげるために飲
んだ薬が、かえって頭痛を悪化
させる要因になることもありま
す。慶応義塾大学病院(東京都
新宿区)神経内科の柴田護専任
講師は「頭痛薬を過剰に摂取す
ると、頭痛の重症化や慢性化を
招き、症状を悪化させることが
あります」と警鐘を鳴らしてい
ます。頭痛持ちの人は、頭痛の
兆候があると早めに薬を服用す
るため、頭痛治療薬の服用量が
過剰になりやすいとされていま
す。過剰に服用するうちに、脳
が痛みに敏感になります。する
と、次第に頭痛の頻度が上がり、
痛みを抑えようとさらに薬の量
が増えるという悪循環を招いて
しまいます。

柴田専任講師は、「月に15日
以上の頭痛が、3カ月以上続く
慢性片頭痛患者の半数以上に、
薬剤の使用過多による頭痛があ
るといわれています。女性に多
く、服用している薬が関係して
いると気付いていない人も珍し
くありません」と説明していま
す。市販の頭痛治療薬を月に10
日以上、3カ月以上にわたって
服用している場合は要注意だと
いうことです。

原因となる薬で多いのは、イ
ブプロフェンなどを含む鎮痛薬
と、鎮痛薬に鎮静薬やカフェイ
ンを配合した複合薬で、数多く
市販されています。他にも、医
療機関で処方されるトリプタン
という頭痛治療薬が原因になる
こともあります。多くの場合、
患者さんは服用している頭痛治
療薬に依存していますので、ま
ず薬剤の使用過多で起こる頭痛
疾患の存在を説明します。使用
している頭痛治療薬の中止が、
課題となりますが柴田専任講師
は「薬をやめる過程を急ぐと、
反跳性頭痛といって、治療前よ
りも強い頭痛が表れることがあ
り、日常生活に大きな支障が出
てしまいます」と話しています。
うつや不安等の症状がある場合
は心療内科と連携し、服用中止
に向けた減薬を慎重に行ってい
きます。必要に応じて代用の頭
痛治療薬や、バルプロ酸などの
頭痛予防薬(癲癇の薬)を併用
します。睡眠不足などの頭痛を
誘発させる要因があれば改善を
促します。

柴田専任講師は「薬剤の使用
過多による頭痛は、ほとんどが
適切な治療を受けずに市販の頭
痛薬に頼っていることで起こる
ので、頭痛持ちの人はまず医療
機関を受診し、診断を受けてく
ださい」と強く呼び掛けていま
す。

頭痛薬について解説している

動画です。

 
 


 
 
肩の負荷の過多による、型の
障害。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
京都大iPS細胞研究所と東
北大東北メディカル・メガバン
ク機構は、4月11日、同機構等
が、保存する血液をiPS細胞
(人工多能性幹細胞)の研究に
利用すると発表したのは、喜ば
しいことです。慶応義塾大学の
研究室では、血液から作成する
iPS細胞が最も効率的に作成
できることを明らかに、してい
ます。iPS細胞を使って、何
千人規模の研究が培養皿の中で
できる可能性があると山中先生
がおっしゃっている通り、そう
することで患者一人一人の遺伝
情報や疾患などに応じた最適な
治療の実現にぜひつなげて頂き
たいものです。
日本では約3割の人に、激し
い頭痛発作を繰り返す片頭痛や、
身体的ストレスからくる緊張型
頭痛があるといわれていること
は残念なことです。 これらの
頭痛は、器質的な脳の変化を伴
はない頭痛として知られており、
患者さん本人にとっては、非常
に辛い症状と言えますが、死に
至るということは、本当に稀だ
と言えるでしょう。しかしなが
ら、器質的な脳の変化を伴う様
な、脳卒中などの疾病あるいは、
外傷による頭痛では、後遺症を
残したり、患者さんの死を招い
たりすることに直結する確率が
高いとされているのです。その
ため、器質的な脳の変化を伴う
頭痛の鑑別診断が最も重要な事
項と言えるでしょう。

気質は、器質的な脳の変化を
宿す元となる。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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2020-03-06 00:57:09

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診療マル秘裏話  号外Vol.1478 平成31年5月3日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)ペプチドが血液脳関門を透過し、脳組織に蓄積
2)膵臓腫瘍の一種の膵神経内分泌腫瘍(膵NET )

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 ペプチドが血液脳関門を透過し、脳組織に蓄積

 
 
 
 
 
 
 
九州大学は4月9日、ペプチド
が血液脳関門を透過し、脳組織
に蓄積することを、マウスを用
いたかん流試験によって世界で
初めて明らかにしたと発表しま
した。この研究は、同大大学院
農学研究院/ 五感応用デバイス
研究開発センターの松井利郎教
授と、福岡大学薬学部の道具伸
也准教授や、ブルカージャパン
株式会社などとの共同研究によ
るものです。研究成果は、英科
学誌「Scientific Reports」に
オンライン掲載されています。

研究グループはこれまで、アミ
ノ酸が2つあるいは3つ繋がった
低分子のペプチドを摂取すると、
血圧が改善される事をヒト試験
で明らかにし、研究開発された
素材は特定保健用食品(トクホ)
として認可を受けていました。
しかしその一方で、良質のペプ
チドを摂取する事が健康の維持
や生活習慣病の予防・改善に良
いとの報告はあったものの、脳
までは到達しないとされていま
した。

また、同研究グループは、血圧
上昇抑制作用や動脈硬化進展予
防作用を示すジペプチド(2010
年)が消化分解されることなく、
そのまま体内に吸収されること
も明らかにしていいます。しか
し、体内に吸収されたペプチド
が脳まで到達するかは不明なま
までした。今回の研究では構造
の異なるさまざまなペプチドに
ついて、マウスを用いた脳かん
流試験を実施しました。Gly-Pr
o (アミノ酸のグリシンとプロ
リンがつながったジペプチド)
や、Tyr-Pro (アミノ酸のチロ
シンとプロリンがつながったジ
ペプチド)が、血液脳関門を通
って脳実質内に到達することを
世界で初めて明らかにしました。

さらに、血液脳関門を通ったジ
ペプチドが海馬、視床下部や小
脳といった脳器官周辺に蓄積す
るという、新しい知見を得るこ
ともできたということです。ペ
プチドが海馬や視床下部などの
脳器官に蓄積・存在するという
ことは、脳行動に対し、何らか
の生理作用を担っている可能性
を示唆するものとされています。

研究グループは、「今後はマウ
スを用いた摂食試験を実施し、
認知症やアルツハイマーなどの
脳疾患に対する予防効果を明ら
かにするとともに、細胞レベル
で作用メカニズムを解明する予
定。これらの成果によって、脳
の健全性維持や脳疾患予防に貢
献できる新たな機能性食品の研
究・開発が期待される」と、述
べています。

血液脳関門について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
交通遺児の生活レベルを維持
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 膵臓腫瘍の一種の膵神経内分泌腫瘍(膵NET )

 
 
 
 
 
 
膵臓の腫瘍の一種である膵神
経内分泌腫瘍(膵NET)は、
米アップル社のCEOを務めた
スティーブ・ジョブズ氏が発症
し、亡くなるまで闘った病気で
す。膵臓でホルモンを分泌する
内分泌細胞から発生する稀なが
んですが、近年相次いで新薬が
登場し、治療法もかなり進歩し
ています。2011年に専門外来を
開設し、全国から患者が受診し
に来る東京医科歯科大学医学部
付属病院(東京都文京区)肝胆
膵外科の工藤篤講師に話を聞き
ました。国内の疫学調査による
と、2010年の膵NETの患者数
は、2005年に比べ1.2 倍に増加
しました(有病率は人口10万人
当たり約2.7 人)。工藤講師は
その理由を「CT(コンピュー
ター断層撮影)や超音波検査等
の診断技術の進歩により、新た
に診断される人が増えた可能性
があります」と分析しています。
働き盛りの50代に発症のピーク
がある、患者さんの30~85%は
肝臓に転移する、その場合の5
年生存率は40%と低いなどの点
から、対策が急務だということ
です。

ホルモン分泌により特徴的な
症状が表れる機能性腫瘍と特徴
的な症状のない非機能性腫瘍に
分類され、後者が3分の2を占
めます。機能性腫瘍には幾つか
のタイプがありますが、最も多
いインスリノーマ(インスリン
を大量に分泌する腫瘍)では発
汗や震えなどが、ガストリノー
マ(ガストリンを大量に分泌す
る腫瘍)では下痢などが表れま
す。非機能性腫瘍は自覚症状が
乏しいため発見が遅れがちで、
健康診断などで見つかることが
多いとされています。膵NET
の治療には、腫瘍の切除、薬物
療法、血流を遮断して腫瘍を壊
死(えし)させる局所療法など
があります。「2011年以降、エ
ベロリムスやスニチニブといっ
た分子標的薬の登場で、薬で腫
瘍を縮小させて、手術で切除で
きる例が増えています。 薬か
手術かの二者択一ではなく、両
方を適正に組み合わせて治療し
ています」と工藤講師は話して
います。

工藤講師らは、腫瘍に「PA
X6」という遺伝子が多く認め
られる膵NET患者さんは肝臓
への転移がほとんどなく、5年
生存率が100%であることを突き
止めました。

工藤講師は「PAX6の血液
検査の研究にも着手しています。
実用化されれば、膵NETの生
命予後を決める肝転移のリスク
の高い人と低い人を事前に知る
ことができるでしょう。PAX
6に着目した新たな分子標的薬
の開発に結び付けることも期待
できます」と話しています。

神経内分泌腫瘍について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
主要な腫瘍を手術で切除する。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
ペプチドが血液脳関門を透過
し、脳組織に蓄積することを、
マウスを用いたかん流試験によ
って世界で初めて明らかにした
と発表したのは偉大な業績です。
血圧上昇抑制作用や動脈硬化進
展予防作用を示すジペプチド(
2010年)が消化分解されること
なく、そのまま体内に吸収され
ることが明らかになっています。
しかし、体内に吸収されたペプ
チドが脳まで到達するかは不明
なままでした。構造の異なるさ
まざまなペプチドについて、マ
ウスを用いた脳還流試験を実施
して、Gly-Pro (アミノ酸のグ
リシンとプロリンがつながった
ジペプチド)や、Tyr-Pro (ア
ミノ酸のチロシンとプロリンが
つながったジペプチド)が血液
脳関門を通って脳実質内に到達
することを世界で初めて明らか
にしたという事ですから、本当
に秀逸な研究と言えるでしょう。
膵臓の腫瘍の一種である膵神
経内分泌腫瘍(膵NET)は、
米アップル社のCEOを務めた
スティーブ・ジョブズ氏が発症
し、亡くなるまで闘った病気で
すが、一般にはあまり知られて
いる悪性腫瘍ではありません。
膵臓でホルモンを分泌する内分
泌細胞から発生する稀なガンで
すが、近年相次いで新薬が登場
し、治療法もかなり進歩してい
るというのは、喜ばしい限りで
す。スティーブ・ジョブズ氏も
草葉の陰で、私の生きた時代に
このような新しい治療法が出て
きて欲しかったと嘆いているも
のと思われます。 膵NETの
治療には腫瘍の切除、薬物療法、
血流を遮断して腫瘍を壊死(え
し)させる局所療法などがあり、
2011年以降、エベロリムスやス
ニチニブといった分子標的薬の
登場で、薬で腫瘍を縮小させて、
手術で切除できる例が増えてい
るのも素晴らしいことです。

両方の局所療法。笑

 
 
 
 
 
 
 
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(イジニイワト)

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