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2020-03-02 22:57:42

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診療マル秘裏話  号外Vol.1476 平成31年4月30日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)ウコン と乳酸菌の組合せが飲酒後胃のダメージ防止
2)蛋白質「TFF2」が内分泌細胞の生存をサポート

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 ウコン と乳酸菌の組合せが飲酒後胃のダメージ防止

 
 
 
 
 
 
 
大正製薬は、ウコンと乳酸菌
の組み合わせがアルコール飲料
による胃へのダメージを防ぐと
の知見を発表しました。胃粘膜
障害の予防、アルコールの吸収
抑制という2つの作用について
実験を行いました。いずれも組
み合わせた方がウコン単独や乳
酸菌単独より高い効果を示し、
論文が「医学と薬学」76巻1号
に掲載されました。大正製薬は
ウコンや乳酸菌など各種成分を
配合した「リポビタンアルコベ
ール」を展開しています。

実験の目的は、飲酒前にどの
ようなドリンクを摂取しておく
のが有効かを調べることです。
ウコンの単独処方(ウコン抽出
液や肝臓エキスなどを配合)、
乳酸菌の単独処方(乳酸菌原料
やペクチンを配合)、ウコンと
乳酸菌の組み合わせ処方(これ
らすべてを配合)という3物質
を用意し、それぞれをアルコー
ル(塩酸エタノール)の前に投
与して違いを調べました。

胃粘膜障害については、塩酸
エタノールを投与して1時間後
の障害面積の大きさを測定しま
した。組み合わせ、乳酸菌単独、
ウコン単独の順で面積が小さい
ことが分かりました。また吸収
抑制については、塩酸エタノー
ルを投与して1時間後の血中エ
タノール濃度を測定しました。
この場合も組み合わせ、乳酸菌
単独、ウコン単独の順番で濃度
が低いという結果がでました。

ウコンと乳酸菌を組み合わせ
たドリンクを飲酒前に飲んでお
くことで、胃の荒れを抑えつつ、
アルコールの吸収を穏やかにす
るとの可能性が示唆されました。

ターメリック(ウコン)の効能

について解説している動画です。

 
 


 
 
スキーで効果的に滑走する事
で降下技量が上がる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 蛋白質「TFF2」が内分泌細胞の生存をサポート

 
 
 
 
 
 
 
京都大学iPS細胞研究所(
CiRA)は、胎生期すい臓外
分泌組織から分泌される蛋白質
「TFF2」が内分泌細胞の生
存をサポートしていることが分
かったと発表しました。より効
率的なiPS細胞(人工多能性
幹細胞)を用いたインスリン細
胞作製に期待がかかります。

すい臓は消化酵素を含むすい
液を腸に送り出す外分泌組織と、
糖代謝を調整するホルモンを血
中に放出する内分泌組織から構
成されています。CiRA未来
生命科学研究部門の川口義弥教
授らの研究グループは発生段階
ですい臓の外分泌組織を欠くマ
ウスが糖尿病になることを2016
年に証明しました。外分泌組織
で作られる何らかの因子が内分
泌組織の形成と機能を獲得する
過程で重要な働きをしている事
を突き止めました。

今回、川口教授らは外分泌細
胞由来因子TFF2に着目しま
した。マウスを使った実験でT
FF2がCXCR4受容体を介
しインスリン細胞の生存を助け
ていることを発見しました。

膵臓の内分泌について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
仮定の過程を経ることで経験
値が上がる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
ウコンと乳酸菌の組み合わせ
がアルコール飲料による胃への
ダメージを防ぐとの知見を発表
したのは素晴らしい業績です。
アルコール飲料の大量摂取によ
る急性の胃粘膜病変は、問題に
なっています。特に、空腹時に
アルコール飲料を摂取したり、
入浴前にアルコール飲料を摂取
するのは、危険ですから止めま
しょう。一気飲みも急性胃粘膜
病変を起こすほか、急性のアル
コール中毒を起こします。急性
のアルコール中毒は、昔はバル
ーンカテーテルを尿道に挿入し
た後に点滴でもしてあげれば、
問題ないとされていましたが、
これだけ一般人の食生活の乱れ
や嗜好品の大量摂取、ストレス
の増大などの免疫力を低下させ
る要因が増加した環境下では、
あっという間に心肺停止になり、
生命の危機に直面すると言った
最悪の事態に備えた診療を、常
日頃から行う必要があると考え
ます。
京都大学iPS細胞研究所(
CiRA)は、胎生期すい臓外
分泌組織から分泌される蛋白質
「TFF2」が内分泌細胞の生
存をサポートしていることが分
かったと発表したのは、偉大な
業績です。内分泌細胞の生存が
サポートされないからこそ糖尿
病が発症する訳です。より効率
的なiPS細胞(人工多能性幹
細胞)を用いたインスリン細胞
作製に期待したいと思います。
すい臓は消化酵素を含むすい液
を腸に送り出す外分泌組織と、
糖代謝を調整するホルモンを血
中に放出する内分泌組織から構
成されているのは周知の事実で
すが、発生段階ですい臓の外分
泌組織を欠くマウスが糖尿病に
なることを出発点として、これ
だけの具体的な蛋白質の役割が
解明されたのは洗練された研究
技術の切磋琢磨の賜物と推察致
します。

羞恥心を克服することが一皮
向ける第一歩と周知する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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