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2020-03-11 23:39:03

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診療マル秘裏話    Vol.750 平成30年4月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)妊娠した雌のマウスにパルプロ酸投与で子マウスに痙攣
2)AYA 世代発症ガンは小児に比べ治療成績が悪い

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 妊娠した雌のマウスにパルプロ酸投与で子マウスに痙攣

 
 
 
 
 
 
 
 
九州大大学院医学研究院の研
究グループは、身ごもった雌の
マウスに抗てんかん薬の一つ「
バルプロ酸」(VPA )を投与す
る実験で、胎内のマウスの神経
に副作用が生じて出生後にけい
れんを起こしやすくなる仕組み
を解明し、米学術誌オンライン
版で4月3日発表しました。

てんかんは、情報伝達を担う
神経細胞(ニューロン)が過剰
に興奮し、けいれんなどの発作
を繰り返す疾患です。

実験では、VPA を投与したマ
ウスから生まれた子が、けいれ
んを起こしやすいことを確認し
ました。脳の海馬にありニュー
ロンを生み出す神経幹細胞を調
べると、ニューロンの動きに関
わる遺伝子が少ないために異常
が生じている事が分かりました。

脊髄損傷を治す再生医療につい

てのニュース動画です。

 
 


 
 
以上のようなけいれんの異常
を子マウスが起こす。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 AYA 世代発症ガンは小児に比べ治療成績が悪い

 
 
 
 
 
 
 
 
昨年十月に閣議決定された国
のガン対策の指針・第三期ガン
対策推進基本計画に「AYA(
アヤ)世代」という言葉が初め
て盛り込まれました。十五~三
十九歳の世代で、ガンにかかる
と闘病やリハビリ生活が進学、
就労、結婚などと重なることが
多いことが知られています。小
児と中高年層のはざまで、治療
や支援体制などの遅れが指摘さ
れていました。現状を以下のよ
うに考えてみました。

名古屋市緑区の加藤那津さん
(39)は、三十一歳のときに乳
ガンが見つかり、大学職員とし
て働きながら闘病してきました
が、一昨年に肝臓への多発転移
が判明しました。ホルモン治療
を続けてきましたが、薬が次第
に効かなくなり、これまでに薬
を三度変更しました。 体への
負担を考え、無理のないペース
で患者会などの活動をしながら、
治療を続けるということです。

四十歳以上の末期ガン患者さ
んは、介護保険により、訪問介
護、入浴介助、福祉用具貸与等
のサービスを一割負担で受けら
れますが、AYA世代は対象外
です。加藤さんは、昨年、この
世代のガン患者さんへの在宅療
養支援を求める要望書を名古屋
市に出し、本年度から介護保険
と同等の在宅サービスの利用料
助成の制度が設けられました。

国の方針を受けて、AYA世
代への支援に取り組む自治体が
少しずつ増えています。しかし、
中高年層に比べ患者数が少ない
こともあり、ニーズに合った相
談窓口や自助グループは乏しい
そうです。加藤さんが当初参加
していた患者会では中高年者が
多く世代ギャップを感じたため、
三年前に「くまの間(ま)」と
いうグループを新たに立ち上げ
ました。年齢の近い患者さんも
多く、同市内の公共施設などで
定期的におしゃべり会、食事会
を開いて交流を続けています。

にぎやかな女子会のような雰
囲気の中で「子どもに病気のこ
とを言うべきか」「職場に過剰
に心配されずに理解してもらう
には、どうしたらいいか」など、
悩みごとを相談したり、つらい
副作用の体験を「私も…」と笑
い合ったり、ウイッグ(医療用
かつら)の情報交換をしたりさ
れています。

加藤さんは「家族や友人にも
言えないことを打ち明けられて、
元気になれたという人も多い」
と話しています。しかし、こう
した支援がある地域はごくわず
かです。

AYA世代をめぐる課題は、
さまざまです。 厚生労働省の
研究班の代表を務めた名古屋医
療センター臨床研究センター長
の堀部敬三さんは、次のように
指摘しています。

〈1〉 10代は就学、進学。
20、30代は就労、復職、結婚、
出産など、世代によって抱える
問題が異なります。小児ガンの
治療後の患者さんだと、晩期合
併症(抗ガン剤や放射線治療の
影響によって生じる合併症)を
併発することも多く、長期のフ
ォローが重要になります。終末
期を含め在宅療養の支援も課題
となっています。

〈2〉 小児ガンと違って診
療科がばらばらで、患者数も少
ないため、多くの医師たちはこ
の世代を診た経験が乏しいとさ
れています。同じ種類のガンで
も小児とは、治療戦略が異なる
場合が多い様です。医療機関を
集約して、地域でサポートする
体制を考えていく必要がありま
す。

〈3〉 AYA世代に発症す
るガンは、卵巣ガン、精巣ガン
など、性腺の腫瘍が年齢ととも
に増えていきます。生殖機能に
影響を及ぼすケースが多く相談
しにくくて治療が遅れることも
あります。治療前の正しい情報
提供が大切です。

第3期ガン対策推進基本計画
には、同研究班の報告をもとに、
診療体制、ニーズに応じた相談
支援の検討や、生殖機能への影
響に関する情報提供などが盛り
込まれました。堀部さんは「ま
だAYA世代という言葉さえ知
らない医師もいます。これから
の6年間は認識を高め、足場固
めをしていく時期」と話してい
ます。

<AYA> Adolesc
ent and Young A
dult (思春期および若年
成人)の略。この世代に発症す
るガンは、小児に比べて治療成
績が悪く、その背景に治療経験
の乏しさが指摘されています。

AYA世代のガンの経験者に対す

るインタビュー動画です。

 
 
 
 
診療体制が大勢の病院で変更
になった。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
身ごもった雌のマウスに抗て
んかん薬の一つ「バルプロ酸」
(VPA )を投与する実験で胎内
のマウスの神経に副作用が生じ
て出生後にけいれんを起こしや
すくなる仕組みを解明したのは
偉大な業績です。 このように
世代を超えて副作用が伝わって
しまう薬剤は、妊娠中には絶対
使わないようにして頂きたいと
思います。子マウスの脳の海馬
にありニューロンを生み出す神
経幹細胞を調べると、ニューロ
ンの動きに関わる遺伝子が少な
いために異常が生じている事が
分かったということですから、
子マウスの遺伝子にまで薬剤が
悪い影響を与えていると考えら
れます。
昨年十月に閣議決定された国
のガン対策の指針・第三期ガン
対策推進基本計画に「AYA(
アヤ)世代」という言葉が初め
て盛り込まれたのは喜ばしい事
です。AYA 世代のガンの治療成
績が小児のガンに比べて悪く、
その背景に治療経験の乏しさが
指摘されているということです
から、医療機関を集約して地域
でサポートする体制を考えてい
く必要があると私も考えていま
す。中高年に比べて数が少ない
からと言ってなおざりな治療を
行うことがないように、行政も
サービスを充実させて対応して
頂きたいと切に願う次第です。

至適な指摘を行う難しさが、
存在する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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