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診療マル秘裏話  号外Vol.1259 平成30年8月20日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)真菌の感染症に効く薬の開発期間を早める技術
2)IgA が、腸内細菌叢を制御するための新メカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 真菌の感染症に効く薬の開発期間を早める技術

 
 
 
 
 
 
 
 
千葉大学真菌医学研究センタ
ーの知花博治准教授(沖縄県読
谷村出身)が、真菌の感染症に
効く薬の開発期間を早める技術
を確立しました。人間に感染す
る真菌「カンジダ菌」を活用し
て、薬の開発に使う試薬が真菌
のどの部分に効いているのかを
確認します。試薬の効果を明ら
かにするのは通常、数年ほどか
かりますが知花氏の技術を活用
すれば、1週間程度まで短縮す
ることができるということです。
知花氏は「副作用のない薬を短
時間で生み出せる」としていま
す。

真菌は食品生産の過程などで
活用されている一方で、人間に
感染する「病原性真菌」も存在
します。高齢化などによって免
疫力が低下すると、真菌に感染
して臓器の機能不全などを引き
起こすこともあります。真菌は
人間と同じ真核生物で、真菌を
撃退する薬を使った場合は人間
の体も攻撃する可能性があると
いうことです。知花氏は「真菌
に効く薬は副作用のリスクがあ
って製造が難しい」と説明して
います。

知花氏は遺伝子の組み替えや
操作を行い、約5千種類の遺伝
子タイプを持つカンジダ菌を作
り出しました。遺伝子操作をし
た、約5千種類のカンジダ菌に
試薬を使う事で、菌のどの部分
を攻撃しているかすぐに確認で
きるということです。 試薬が
攻撃している場所が人間と真菌
で共通している部分であれば、
副作用が発生する可能性があり
ます。 真菌のみが持っている
部分を試薬が攻撃していれば、
副作用がない薬の開発につなげ
ることができます。

知花氏は「試薬が真菌のどの
部分に効いているか確認するの
は簡単ではない。約5千種類の
カンジダ菌を使えば確認期間を
短縮できて、副作用がないこと
を明らかにした上で製薬につな
げることができる」と指摘して
います。 9月にはベンチャー
企業を設立して、技術を活用し
ます。知花氏は「これから高齢
化が進むことが予想されるので、
真菌に効く薬の開発は重要とな
ってくる。沖縄のためにも技術
を役立てたい」と強調しました。

開発期間短縮と品質を両立させ

ている医薬品会社の紹介動画で

す。

 
 


 
 
医療機関の確認期間を利用す
る。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 IgA が、腸内細菌叢を制御するための新メカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 
理化学研究所は、7月24日、
免疫グロブリンA(IgA)が腸内
細菌叢を制御するための新たな
メカニズムを明らかにしたと発
表しました。この研究は、理研
生命医科学研究センター粘膜免
疫研究チームの鈴木敬一朗上級
研究員、シドニア・ファガラサ
ンチームリーダーらの国際共同
研究グループによるものです。
研究成果は、米科学雑誌「Jour
nal of Experimental Medicine」
オンライン版に掲載されていま
す。

人間の体内に1,000 種類以上存
在する腸内細菌は、粘膜バリア
ーの構築、免疫組織の成熟、全
身の代謝調節などに必須の役割
を担っています。腸管内に多量
に分泌されるIgA 抗体は、腸内
細菌の構成や分布の調節に重要
な役割を果たすことが知られて
いますが、IgA がどのようなメ
カニズムで腸内細菌の調節に関
わっているのかは未解明でした。

これまでの研究により、IgA は
腸内で常在細菌の表面をコート
していることが知られていまし
た。また、このコーティングに
は、通常の抗体‐病原菌の結合
様式とは異なり、糖鎖を介する
場合があることが指摘されてい
ます。 そこで、研究チームは
細菌成分を認識しない単クロー
ンIgA(7-6IgA )を作製し、強
い糖鎖修飾を受けたIgA と細菌
間の相互作用を詳しく解析しま
した。

その結果、卵白を構成する主要
な蛋白質であるオボアルブミン
(OVA)を認識する7-6IgA が、
ヒトの主要な腸内細菌であるBa
cteroides thetaiotaomicron(
B.theta )と糖鎖を介して結合
することを発見しました。また、
7-6IgA は大腸粘液の中でB.the
taの機能未知遺伝子の発現を誘
導することもわかり、この遺伝
子由来の蛋白質を、「粘液関連
機能因子(Mucus-Associated F
unctional Factor;MAFF)」と
名付けて詳しく解析しました。

すると、B.theta はMAFFの働き
を介して、Firmicutes門に属す
る他の細菌種と相互作用し、腸
内細菌叢全体の構成や代謝機能
を変化させることが判明しまし
た。さらに、マウスの腸炎モデ
ルを用いた実験では、B.theta
を定着させなかったマウスとMA
FFオペロンを欠損したB.theta
株を定着させたマウスが激しい
腸炎を発症したのに対し、野生
型のB.theta を定着させたマウ
スでは腸炎発症に強い抵抗性を
示しました。これにより、MAFF
が炎症性腸疾患の発症を予防す
る機能を持つことが明らかにな
ったということです。

今回の研究により、これまで知
られていなかったIgA の働きが
明らかとなりました。 しかし、
この過程には腸内細菌の粘液内
への局在に加え、異なる細菌種
との相互作用が関与しているた
め、いまだ疑問点が多く残され
ています。今後は、MAFFがどの
ような分子を認識して細菌間の
相互作用を発揮するのかなどが、
解明すべき重要な項目となりま
す。これらの研究を積み重ねる
ことが、炎症性腸疾患の新たな
予防法・治療法の開発に繋がる
ものと期待されます。

腸内細菌の代謝物による、免疫

機構制御について解説している

動画です。

 
 


 
 
 
家庭で仕事の過程を復習する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
真菌の感染症に効く薬の開発
期間を早める技術を確立したの
は素晴らしい業績だと思います。
リーキーガット症候群という、
聞きなれない病気がありますが、
リーキーガットとは「腸に穴が
開く」という意味で(大きな穴
が開くのではなく腸の慢性炎症
により腸の粘膜が破れてしまい
小さな穴がいくつもあるという
感じです。本来なら腸内にとど
まるはずの毒素や食物の粒子が
腸壁から漏れだし血液に乗って
体全体に流れてしまいます。腸
の免疫機能が正常に機能しない
ために、あらゆる病気にかかり
やすくなってしまいます。その
原因にカンジダが、最有力とさ
れています。効果的な抗真菌剤
が開発されれば、リーキーガッ
ト症候群が完治する日も来るの
ではないかと期待しています。
現状では、糖質の摂取を制限す
るであるとか、天然のハーブを
(内容は、秘密)使って治療す
る方法であるとかを私のクリニ
ックでは、採用しています。
免疫グロブリンA(IgA)が腸
内細菌叢を制御するための新た
なメカニズムを明らかにしたと
発表したのは、偉大な業績です。
免疫と腸内細菌叢の関係は古く
から研究されてきました。でも
明確な成果を上げることはでき
なかったと記憶しています。上
記のリーキーガット症候群や、
本来、小腸内の細菌は少ない筈
であるのに小腸内で細菌が異常
に増殖した、腸内細菌異常増殖
症候群‐Small Intestinal(小
腸) Bacteria (バクテリア‐
細菌)Overgrowth(増殖)が起
こることが非常に増えて来てお
り、西洋医学は、これらの病気
に無力であると言われてきまし
た。今回の研究によりこれまで
知られていなかったIgA の働き
が明らかとなりましたが、しか
し、この過程には、腸内細菌の
粘液内への局在に加え、異なる
細菌種との相互作用が関与して
いるため、いまだ疑問点が多く
残されています。今後は、MAFF
がどのような分子を認識して、
細菌間の相互作用を発揮するの
かなどが解明すべき重要な項目
となるので、これらの研究を積
み重ねることで、炎症性腸疾患
の新たな予防法・治療法の開発
に繋げて頂き、汚名返上して頂
ければ、幸いです。

庁内で、最近話題の腸内細菌。


 
 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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2019-06-23 01:19:49

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診療マル秘裏話  号外Vol.1258 平成30年8月19日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)先天的な病気治療でゲノム編集を72%の人が容認
2)α線放射性物質を的確にガン細胞に届ける工夫

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
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不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 先天的な病気治療でゲノム編集を72%の人が容認

 
 
 
 
 
 
 
 
世論調査機関のピュー・リサ
ーチ・センターは7月27日まで
に、先天的な病気を治療するた
めに赤ちゃんに「ゲノム編集」
の技術を使うことを容認できる
と考える人が、米国で72%に上
ったとする意識調査結果を発表
しました。「頭を良くする」等
赤ちゃんの能力増強に使うこと
は80%の人が反対しました。世
代を超えて影響が及ぶ恐れがあ
る、人の受精卵への使用も65%
が否定的でした。

生命の設計図とされる、遺伝
情報を精度良く改変できるゲノ
ム編集技術ですが、人への応用
はまだ研究段階で安全性は確立
していません。期待の大きさと
不安の両面を示す結果となりま
した。

ゲノム編集技術でできた食品の

販売が夏にも可能になるという

ニュース動画です。

 
 


 
 
用人として、容認できるレベ
ルの人間性。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 α線放射性物質を的確にガン細胞に届ける工夫

 
 
 
 
 
 
 
 
私たちの周囲には、天然の放
射性物質が数多くあり、全ての
生き物は日常的に放射線を受け
ています。放射線は大量に浴び
ると有害ですが、上手に使えば、
ガンなどの病気を発見したり、
治療したりするための、強力な
道具になります。最先端の研究
現場を訪ねました。放射線には
様々な種類があります。 従来、
ガンの治療に使われてきたのは、
物質を貫く力が大きい「ベータ
線」でした。ガン細胞は確かに
死にますが、周囲の健康な細胞
にも同じ影響があります。

そこで近年、注目を集めるの
は「アルファ線」です。アルフ
ァ線は物質を通り抜ける力が、
非常に弱く、紙1枚でも止めら
れる一方、止まる際に大きなエ
ネルギーを出します。

「アルファ線を出す放射性物
質をガン細胞まで誘導すれば、
健康な細胞への悪影響を避けら
れる」と、放射線医学総合研究
所(千葉市)の永津弘太郎・研
究統括は話しています。永津さ
んらは加速器を用いてヘリウム
イオンを金属元素「ビスマス」
にぶつけアルファ線を出す物質
「アスタチン211」を作って
います。

研究のポイントは、アスタチ
ン211を的確にガン細胞に届
ける工夫です。 永津さんらは、
ガン細胞の表面に現れる蛋白質
にくっつく「抗体」に着目しま
した。抗体をアスタチン211
と結びつけて放射性医薬の候補
を作り出しました。薬が自分で
ガン細胞を見つけ出す仕組みで
す。動物実験では、転移した胃
ガンが縮小、消滅する効果が、
確認できたということです。

アルファ線による治療は欧米
を中心に盛んに研究されていま
す。日本でも、骨に転移した前
立腺ガンの治療薬が使われてい
ます。

永津さんは現在、より多くの
アルファ線を出せる放射性物質
の作製に取り組んでいます。「
放射性医薬による治療の効果は
大きく、今後も発展するだろう」
と話しています。医療に欠かせ
ないのに、供給不足に悩まされ
てきた放射性物質があります。
心臓機能などの検査に使われる
「テクネチウム99m」です。
国内で最も使われる、医療用の
放射性物質です。原料は同様に
放射性物質の「モリブデン99」。
半減期が約66時間のため長期
保存できません。

モリブデン99はすべて、外
国の原子炉で作られています。
原子炉設備や輸送に問題が生じ
るたびに品薄になり今年も供給
が制限される事態が相次いでい
ます。日本原子力研究開発機構
の研究炉で生産する構想もあり
ましたが、この炉は廃炉が決ま
っています。

量子科学技術研究開発機構の
永井泰樹研究員(原子核物理)
らの研究グループは、原子炉で
はなく加速器を使い、国産でモ
リブデン99を生産するための
研究を重ねています。資金があ
れば国産化できるところまでこ
ぎつけました。永井研究員は「
供給不足が起こると分かってい
ながら、海外頼みのままでいい
のか。国産化に向けた具体策を
真剣に考える時期が来ている」
と主張しています。

放射線の種類による違いについ

て解説している動画です。

 
 


 
 
試金石となる機械を購入する
資金。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
世論調査機関のピュー・リサ
ーチ・センターは7月27日まで
に、先天的な病気を治療するた
めに赤ちゃんに「ゲノム編集」
の技術を使うことを容認できる
と考える人が、米国で72%に上
ったとする意識調査結果を発表
したのは、喜ばしいことです。
しかしながらゲノム編集の方法
によっては、ガンを生じる可能
性が高くなったり、目的ではな
い部分の遺伝子を切除してしま
ったり、するようです。その様
な危険なリスクを伴う処置とし
てのゲノム編集を周知するべき
ではないでしょうか?72%の人
が、そのリスクをしっかり理解
しているかどうかは、はななだ
疑問と言わざるを得ません。
私たちの周囲には、天然の放
射性物質が数多くあり、全ての
生き物は日常的に放射線を受け
ています。放射線は大量に浴び
ると有害ですが、上手に使えば、
ガンなどの病気を発見したり、
治療したりするための、強力な
道具になるということですから、
欧米で盛んに研究されているな
ら、基礎研究だけでも、日本の
研究に税金投入を含めて行うべ
きだと思います。そうしなけれ
ば、特許で縛られて日本の医療
の発展を阻まれる可能性が出て
くると思います。 臨床研究や、
臨床試験というものについての
規制が厳しい分、そこに繋げる
努力を惜しんではならない気が
してなりません。

八点の製品が、更に発展して
進化を遂げる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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