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2019-06-27 22:37:29

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診療マル秘裏話  号外Vol.1262 平成30年8月24日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ガンゲノム医療が保険診療となる基本方針を了承
2)ガンの抑制に重要な因子として、DPYSL4を発見

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 ガンゲノム医療が保険診療となる基本方針を了承

 
 
 
 
 
 
 
 
ガンの原因遺伝子を調べて効
果的な薬を選ぶガンゲノム医療
を巡り、厚生労働省は8月1日、
患者団体や医療機関の代表など
でつくる「コンソーシアム運営
会議」の初会合を開き保険診療
として実施する検査の基本方針
を示し、大筋で了承されました。

検査で得られた患者さんの遺
伝子データは、全国の病院から
患者データを集約する「ガンゲ
ノム情報管理センター」に登録
することを、検査をする病院に
義務づけました。ガンに関連す
る新しい遺伝子変異の特定や、
薬の開発に役立てるのが目的で
す。

会議では今後、質の保たれた
遺伝子検査の実施体制のほか、
遺伝子データを集約したデータ
ベースの構築方法などを議論し
ます。

厚労省は来年4月の保険適用
を目指しています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 
放心状態で方針が決められな
い。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 ガンの抑制に重要な因子として、DPYSL4を発見

 
 
 
 
 
 
 
 
千葉大学は7月26日、ガンの
抑制に重要な因子としてミトコ
ンドリア超複合体に会合するDP
YSL4を見出し、その作用メカニ
ズムを明らかにしたと発表しま
した。この研究は、同大大学院
医学研究院の永野秀和特任助教、
田中知明教授らのグループ(分
子病態解析学)が、東京都健康
長寿医療センターの井上聡研究
部長と行った共同研究に加え、
いすみ医療センターとの新たな
枠組による寄附講座(次世代型
健康長寿ホルモンアカデミー)
の協力で実施したものです。研
究成果は、米科学誌「Proceedi
ng of the National Academy o
f Sciences」に掲載されました。

日本人の糖尿病の死因の第1位
は長年、心血管疾患でしたが、
現在は悪性疾患に移り変わりつ
つあります。肥満や糖尿病では、
大腸ガン・腎臓ガン・肝臓ガン
などのリスクが高まることが明
らかにされており、そのメカニ
ズムの解明が望まれています。

ヒトのガンの多くで変異を認め
るガン抑制遺伝子p53 は、さま
ざまな抗酸化物質、アポトーシ
ス誘導分子、細胞増殖の阻害因
子など転写活性化することで、
ガン抑制作用を発揮します。近
年では、ガン研究を越えて肥満
や動脈硬化など生活習慣病にも
関わることが示されていますが、
その分子メカニズムは十分に明
らかにされていませんでした。

また、多くのガンや代謝疾患で
は、解糖系、グルタミン代謝、
脂質合成系の亢進が認められ、
ガンの病態や悪性度に深く関わ
ることから腫瘍発生と脂肪生成
には共通の分子機構が存在する
と考えられていますがその詳細
はわかっていません。ミトコン
ドリアは、TCA サイクルに重要
な分子であるピルビン酸、グル
タミン酸、アセチルCoA などを
供給し、さらに内膜に存在する
5つの呼吸鎖複合体の働きによ
ってATP を産生する重要な細胞
小器官です。研究グループは、
ガン細胞と、肥満病態の形成に
重要な脂肪細胞の両者で大きく
発現誘導を受けるDPYSL4に注目
しました。

今回、研究グループがゲノムワ
イドの解析から同定したDPYSL4
は、p53 によって誘導を受け、
ガン細胞と脂肪細胞に共通して
認められ、ガン組織や、肥満の
脂肪組織にも発現していること
が判明しました。さらに、ミト
コンドリアの呼吸鎖超複合体に
働きかけ、細胞のエネルギー・
代謝調節作用を発揮することで、
ガン抑制や生活習慣病に関わる
ことを明らかにしたということ
です。

これらの研究結果から、DPYSL4
は、ミトコンドリア超複合体に
会合することでミトコンドリア
機能を制御し、ガンの抑制に働
くことが明らかになりました。
ガン抑制機構やガン組織におけ
る病態形成と肥満における病態
形成および両者を結びつけるDP
YSL4の役割を解明することは、
生活習慣病におけるガン発症の
新たな予防、病態マーカー、治
療に結びつく可能性が期待でき
る、と研究グループは述べてい
ます。

p53遺伝子について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
ガン抑制機構について聞こう。


 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ガンの原因遺伝子を調べて効
果的な薬を選ぶガンゲノム医療
を巡り、患者団体や医療機関の
代表などでつくる「コンソーシ
アム運営会議」の初会合を開き
保険診療として実施する検査の
基本方針を示し、大筋で了承さ
れたのは、本当に喜ばしいこと
です。今迄、遺伝子検査という
と高額で信用ならない業者が、
多数存在するというイメージで
したが、検査で得られた患者さ
んの遺伝子データは全国の病院
から患者データを集約する「が
んゲノム情報管理センター」に
登録することを検査をする病院
に義務づけたため、患者さんサ
イドでは上記イメージが払拭さ
れ、安心されたのではないかと
推測しています。
ガンの抑制に重要な因子とし
てミトコンドリア超複合体に会
合するDPYSL4を見出し、その作
用メカニズムを明らかにしたと
発表したのは、偉大な業績です。
日本人の糖尿病の死因の第1位
は長年、心血管疾患でしたが、
現在は悪性疾患に移り変わりつ
つあります。    その上で
DPYSL4は、p53 によって誘導を
受け、ガン細胞と、脂肪細胞に
共通して認められ、ガン組織や、
肥満の脂肪組織にも発現してい
ることが判明したと言う事実は、
糖尿病から悪性疾患のメカニズ
ムの解明に端緒をつけたものと
考えられます。

胸痛が共通の症状でした。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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