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2019-06-18 02:34:31

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診療マル秘裏話  号外Vol.1254 平成30年8月14日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)日印が外傷に特化した救命救急センターを共同設立
2)抗ガン剤の標的の重要蛋白質の新生理機能発見

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 日印が外傷に特化した救命救急センターを共同設立

 
 
 
 
 
 
 
日本、インド両政府は、イン
ドの首都ニューデリーに外傷に
特化した救命救急センターを共
同で設立する方針を固めました。
インドでは交通事故の急増など
で外傷外科のニーズが急速に高
まっています。日本政府は若手
医師を派遣し、インド人医師の
育成に貢献すると同時に、日本
人医師が外科手術の経験を積む
場としたい考えです。

日本政府は、7月25日にも開
く「健康・医療戦略推進本部」
(本部長・安倍首相)で、「ア
ジア健康構想」の基本方針を改
定し、センターの設立を盛り込
む方針です。これを受け、日印
両政府は、今秋にセンター設立
に向けた協力覚書を交わし、来
年中の開設を目指します。

センターはインド最高峰の医
大で知られる「全インド医科大
学」内に設置し、運営は日本の
国立国際医療研究センター(東
京都)や医療機器メーカーなど
が協力する予定です。 日本の
最新の医療機器を導入し、派遣
された医師が使い方などをイン
ド側に指導することを想定して
います。

インド側は現在、日本人医師
がセンターで医療行為を行える
よう政府内の手続きを進めてい
ます。機器導入などの費用は、
日本政府が国際研究機関「東ア
ジア・アセアン経済研究センタ
ー」 (本部・ジャカルタ)に
拠出した資金で賄う方向です。

インドでは、モータリゼーシ
ョン(車社会化)が進展する一
方、社会基盤の整備が追いつか
ず交通事故が急増しています。
インド政府によると、2017年の
交通事故による死者数は14万人
を超え、世界最多となっていま
す。 こうした事態への対応が
急務となっています。

逆に日本では交通事故件数は
減少傾向にあり「外傷緊急手術
の機会が減り、経験不足から外
傷外科の専門医が、育ちにくい
状況になっている」(内閣官房
健康・医療戦略室)。 政府は、
インドに派遣された若手医師が
外傷緊急手術の経験を積むこと
で、専門医養成の機会となる事
を期待しています。

日本で、外傷外科の専門医に
認定されるには、日本外傷学会
などが認定する専門施設で一定
の経験を積む必要があります。
政府は、インドでの手術実績が
日本で認定を受ける際に考慮さ
れるよう、医療界に働きかけて
いく方針です。

【アジア健康構想】日本の医療・
介護サービスの海外展開を通じ
て産業振興を図ると同時に、ア
ジア地域で、高齢化に対応した
社会づくりを支援する構想です。
政府は2014年6月に設置した「
健康・医療戦略推進本部」を司
令塔に、官民一体で構想の具体
化を進めています。

アジア健康構想について解説し

ている動画です。ただこれから

の時代、戦争や災害がないとい

う前提のもとでのお話だと思い

ますので、正直難しい話かなと

感じた次第です。

 
 


 
 
 
高層マンションの構想を練る。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 抗ガン剤の標的の重要蛋白質の新生理機能発見

 
 
 
 
 
 
 
熊本大学は7月18日、DNAの「
ねじれ」を解消する働きを持ち、
抗ガン剤の標的として重要な蛋
白質であるDNA トポイソメラー
ゼIIβの新しい生理機能を解明
したことを発表しました。この
研究は、同大パルスパワー科学
研究所の諸冨桂子特別研究員、
矢野憲一教授と、横浜市立大学
大学院生命ナノシステム科学研
究科の斎藤慎太特任助教、足立
典隆教授らの共同研究によるも
のです。研究の成果は、「Scie
ntific Reports」に掲載されま
した。

DNA トポイソメラーゼIIβは、
細胞内でDNA の「ねじれ」や「
からまり」を解消する役割を担
っている蛋白質です。エトポシ
ドやドキソルビシンといった抗
ガン剤の標的分子であることか
ら、ガン治療において、重要な
分子です。 DNAトポイソメラー
ゼIIβは、エトポシドなどによ
るDNA 二重鎖切断生成の標的と
して重要なことは広く認知され
てきましたが、別の要因でDNA
二重鎖切断が生じたときに何ら
かの生理的な役割を担っている
かについては不明でした。そこ
で研究グループは、生きている
細胞内でDNA 二重鎖切断が生じ
た場合に、DNA トポイソメラー
ゼIIβの細胞内でのふるまいに
何か変化が生じないかについて
調べる事から研究をスタートし
たという事です。

研究グループは、パルスレーザ
ーを使用して、細胞中の狙った
部位に、DNA の切断を作り出す
技術を利用しました。生きてい
る細胞の中でDNA 切断が生じる
とDNA トポイソメラーゼIIβが
素早く応答して切断部位に秒単
位で集まる様子を観察すること
に成功しました。次にDNA トポ
イソメラーゼIIβの遺伝子を破
壊したヒト細胞を作製したとこ
ろ、この細胞はDNA 損傷剤「ブ
レオマイシン」に対する感受性
が上がり、DNA 切断の修復メカ
ニズムのひとつである相同組換
えの効率が低下している事が明
らかになったということです。

次にDNA トポイソメラーゼIIβ
の遺伝子を破壊したヒト細胞を
作製した所、この細胞はDNA 損
傷剤ブレオマイシンに対する感
受性が上がり、DNA 切断の修復
メカニズムのひとつである相同
組換えの効率が低下している事
が明らかになったという事です。

今回の研究により、DNA トポイ
ソメラーゼIIβがDNA 切断に素
早く応答してその修復に関与す
ることが世界で初めて示されま
した。研究グループは「エトポ
シドやドキソルビシンといった
抗ガン剤による、ガン治療法の
効率化や、これらの抗ガン剤の
副作用低減を考える上での重要
な新知見であり、より良いガン
治療のための基盤となるものと
いえる」と述べています。

トポイソメラーゼの働きを図解

した動画です。

 
 


 
 
 
副作用低減を提言する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
日本、インド両政府は、イン
ドの首都ニューデリーに外傷に
特化した救命救急センターを共
同で設立する方針を固めたのは
喜ばしいことです。まさにウイ
ンウインで、交通事故の少なく
なっている日本の事情とインド
の交通事故が急増している事情
とがマッチした結果と言えるで
しょう。ただ日本からの医師の
派遣は、特に女性医師の派遣に
は、注意を払うべきだと思いま
す。インドでは、厳然とカース
ト制度が残っており、上級カー
ストの男性が、下級カーストの
女性を強姦するなどの事件が、
頻発しているからです。法の下
の平等を説きながら、差別制度
が残っている国に医師を派遣す
る際は、十分その点に配慮して
頂きたいものです。
DNA の「ねじれ」を解消する
働きを持ち、抗ガン剤の標的と
して重要な蛋白質であるDNA ト
ポイソメラーゼIIβの新しい生
理機能を解明したことを発表し
たのは偉大な業績です。パルス
レーザーを使用して、細胞中の
狙った部位に、DNA の切断を作
り出す技術を利用したのは画期
的な技法です。生きている細胞
の中でDNA 切断が生じるとDNA
トポイソメラーゼIIβが素早く
応答して切断部位に秒単位で集
まる様子を観察することに成功
したのは、本当に素晴らしいと
いう他、ありません。「エトポ
シドやドキソルビシンといった
抗ガン剤による、ガン治療法の
効率化や、これらの抗ガン剤の
副作用低減を考える上での重要
な新知見の発見であり、より良
いガン治療のための基盤となる
ように研究を発展して頂きたい
ものです。

公立高校に効率よく入学する。


 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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