最近の号外Vol.596メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.596メルマガ

2017-05-11 06:50:14

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
 
 
診療マル秘裏話   号外Vol.596 平成28年7月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)ヒトの生体皮膚を用いて有効成分の浸透を可視化
2)香り成分が記憶力に関与する脳の働きを高める

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ヒトの生体皮膚を用いて有効成分の浸透を可視化

 
 
 
 
 
 
日本メナード化粧品は、安全
面や倫理面の問題から適用でき
なかったヒトの生体皮膚を用い
て、塗布した有効成分の浸透を
可視化、評価することに成功し
ました。皮膚性状の評価を行う
2方法を、組み合わせて新たな
手法を開発しました。名古屋大
学大学院生命農学研究科の福島
和彦教授と共同で研究を行いま
した。今後、美白や育毛などの
有効成分の効果を高める評価に
応用していきます。

皮膚に、塗布した有効成分は
角質層を浸透し目的部位に到達
して効果を発揮します。 浸透
経路・速度の評価は、その成分
効果を引き出すカギといえます。
しかし従来の浸透評価は、実験
動物や摘出皮膚を用いて放射性
同位体や蛍光で標識する方法で
安全面などに問題があり、ヒト
の生体皮膚には適用できません
でした。

新手法は、テープストリッピ
ング法と、TOF-SIMS(
飛行時間型2次イオン質量分析
法)を組み合わせました。まず
皮膚にテープを張って剥がす事
で表皮上層から角質細胞を剥離
しました。次にTOF-SIM
Sで、剥離した角質細胞と浸透
した有効成分の特異的イオンを
指標に測定し、マッピングして
可視化します。

研究では被験者の皮膚に有効
成分としてビタミンEを塗布し、
一定時間後にテープストリッピ
ングからマッピングまで行いま
した。結果、有効成分はテープ
に均一分布せず、テープと角質
細胞の境界線などに多く局在し
ていました。加えて、角質細胞
間を通過、浸透することも分か
りました。

マッピング解析は、特異的イ
オンがあれば成分を問わず測定
することが可能です。性質など
から浸透性の異なる成分が、い
かに浸透するかを評価できると
いうことです。

研究成果は、先般東京で開か
れた第41回日本香粧品学会大会
で発表され、優秀論文賞を受賞
しました。

化粧品の浸透実験の模様を記した

動画です。ご購入は自己責任でお

願いします。



 
新棟評価に、塗装の浸透評価
を加えて、怒り心頭。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 香り成分が記憶力に関与する脳の働きを高める

 
 
 
 
 
 
 
ファンケルは、香り成分「テ
ルピネオール」に記憶力に関与
する脳の働きを高める効果があ
ることを見いだしました。 同
成分を吸入すると、日常生活で
重要な機能となる「作動記憶」
に関わる脳領域において脳血流
量の顕著な増加を確認しました。
作動記憶力の機能向上が実現す
ると、将来的には認知症予防へ
の貢献にもつながると期待して
います。テルピネオール (terp
ineol ) は天然に存在するモノ
テルペンアルコールの一種で、
カユプテ油 (cajuput oil)、松
根油 (pine oil )、プチグレン
油 (petitgrain oil) などから
得られます。月桂樹、ローズマ
リー、アニス、マジョラムなど
やアキギリ属、ビャクシン属の
植物の精油、およびテレビン油
の成分でもあります。 ウコン
精油には 500 ppm、ナツメグの
種子には 9600 ppm 程度含まれ
ます。ライラックに似た芳香を
持ち、香料や化粧品、石鹸など
への添加物として使われます。

認知症の中核症状の一つであ
る記憶力低下ですが、記憶と香
りの関連性を扱った研究報告は
多いのですが、単一の香り成分
や作動記憶に関する報告は少な
いそうです。

研究には、記憶力向上が期待
されるテルピネオール、カンフ
ァー、1,8シネオールと無臭
のジプロピレングリコールの4
成分を用いました。香りを吸入
した被験者が作動記憶を必要と
するパソコン作業を行い、作業
時の脳内血流量変化を測定しま
した。 結果、テルピネオール
吸入時にのみ作動記憶に関する
左右2カ所の脳領域で血流量が
増加しました。記憶能力の機能
を向上させる可能性が示唆され
たとしています。

ファンケルは5月、イノベー
ション研究所と位置付ける第2
研究所(横浜市戸塚区)を開設
しました。脳科学や皮膚科学、
製剤など従来とは、異なる研究
領域に、力を入れるそうです。
今回の成果もその一環とし、今
後もヒトの五感から脳を介した
さまざまな機能解明を目指して
いく予定です。

記憶力アップを謳っているアロ

マのCM動画です。ご購入は、

自己責任でお願いします。

ローズマリーは朝用のものに

含まれていたのは偶然ではない

ような気がします。



 
開設した研究所を解説した。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
ヒトの生体皮膚を用いて塗布
した有効成分の浸透を可視化、
評価することに成功したのは、
画期的な業績と言えましょう。
従来の浸透評価は、実験動物や
摘出皮膚を用いて放射性同位体
や蛍光で標識する方法で安全面
などに問題があり、ヒトの生体
皮膚には適用できなかったこと
を考えれば、適用できるように
なったのは、素晴らしいの一言
につきます。今後、美白や育毛
などの有効成分の効果を高める
評価に応用して頂きたいと思い
ます。
香り成分「テルピネオール」
に記憶力に関与する脳の働きを
高める効果があることが分かっ
たのは、偉大な業績と言えまし
ょう。記憶力を必要とする受験
生には、もってこいの香りと言
えましょう。認知症の中核症状
にも是非使って頂きたいと思い
ます。以前のメルマガでお伝え
したホタテから抽出したサプリ
のプラズマローゲンとの併用も
視野に入れて臨床試験を行って
頂きたいと思います。両者共に
天然成分が入っているので安心
と言えるのではないでしょうか。
しかし、購入は自己責任でお願
いします。

高価な有効成分の効果を高め
る。笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。