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2017-05-13 00:29:07

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診療マル秘裏話   号外Vol.598 平成28年7月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)食肉処理場でBSE検査を原則、廃止する方針
2)血液凝固による糖尿病性腎症の増悪機序の発見

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 食肉処理場でBSE検査を原則、廃止する方針

 
 
 
 
 
 
内閣府食品安全委員会のプリ
オン専門調査会は16日、牛海綿
状脳症(BSE)の国内対策に
関して現在実施されている生後
48カ月超の、国産牛のBSE
検査を廃止しても「人への健康
影響は無視できる」とする評価
書案をまとめました。今後、同
委員会が厚生労働省に答申し、
同省は、食肉処理場でのBSE
検査を原則、廃止する方針だそ
うです。

日本では、2001年9月、
BSE感染が初確認されました。
BSEは感染牛を原料にした肉
骨粉を飼料として与えたことで
広まったと考えられることから、
翌10月、家畜の飼料に牛の肉
骨粉を使う事が禁止されました。

評価書案は、国内では、禁止
後も残っていた肉骨粉を食べた
可能性がある02年1月生まれ
の1頭を最後に、その後の14
年間に生まれた牛ではBSEが
確認されていないことを指摘し
ました。BSE感染牛は満11
歳になるまでにほとんどが検出
されると推定されることから、
飼料規制などの対策が続けられ
る限り、「(肉骨粉が原因とさ
れる従来型の)BSEが発生す
る可能性は極めて低いと考えら
れる」としています。

ただし脚がふらつく運動障害
などがある生後24カ月以上の
牛を対象とする検査は引き続き
必要と指摘している。

国内のBSE検査は01年の
初感染確認後、全頭検査を実施
しました。その後、対象の月齢
を段階的に引き上げ、13年7
月から48カ月超を対象として
います。

このニュースのニュース動画で

す。



 
 
私的な過ちを指摘して、詩的
に悦に入る。       笑

 
 
 
 
 
 
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2】 血液凝固による糖尿病性腎症の増悪機序の発見

 
 
 
 
 
 
東北大学は、6月15日、血液
凝固による糖尿病性腎症の増悪
機序を明らかにし、新しい治療
標的を同定したことを発表しま
した。この研究は、同大学大学
院薬学研究科の髙橋信行准教授、
佐藤博教授、大学院医学系研究
科の、伊藤貞嘉教授、大江佑治
研究員らの研究グループによる
ものです。研究成果は米国心臓
協会学会誌「Arteriosclerowsis,
Thrombosis, and Vascular Bio
logy」の電子版に、6月9日付で
掲載されました。日本では糖尿
病性腎症の患者数が年々増加し
ています。 食事・運動療法や
降圧剤をはじめとした、既存の
治療法では、十分とは言えず、
透析導入の最も多い原因疾患と
されています。心血管合併症の
リスクも高いことから予後不良
であり、その進行や合併症を防
ぐ新規治療の開発が急務の課題
となっています。 これまでの
研究で、血液凝固因子は「止血」
という生理作用に加えて、プロ
テアーゼ活性化受容体の活性化
を介して、さまざま様々な臓器
傷害に関与することが知られて
いますが、研究グループはその
中で活性化凝固第X因子-プロテ
アーゼ活性化受容体2経路の役
割に着目しました。まず、凝固
第X 因子阻害薬を糖尿病性腎症
モデルマウスに投与したところ、
尿中アルブミン排泄量や腎臓の
組織傷害が改善していることが
解明されました。さらに、プロ
テアーゼ 活性化受容体2欠損、
糖尿病性腎症モデルマウスでも、
同様の効果を、確認しました。
培養細胞を用いた検討により、
腎症の改善が炎症応答の抑制を
介している可能性が示唆された
としています。
すでに、凝固第Xa因子阻害薬は、
心房細動などによる血栓・塞栓
症の予防薬として使用されてお
り糖尿病性腎症への応用(適応
拡大)が期待されるとともに、
選択的プロテアーゼ活性化受容
体2阻害薬は凝固阻害薬と比較
して出血リスクが、軽減すると
想定され、その創薬研究の発展
も望まれると、研究グループは
述べています。

糖尿病腎症について解説してい

る動画です。



 
 
 
洗濯機で洗濯は、選択の余地
なし。          笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
牛海綿状脳症(BSE)の国
内対策に関して現在実施されて
いる生後48カ月超の、国産牛
のBSE検査を廃止しても「人
への健康影響は無視できる」と
する評価草案が作られたのは、
画期的な事だと思います。確か
に我々の口に入るものですから
検査を続けることに意義がある
と言う人もいます。しかし現状
肉骨粉を食べた可能性がある02
年1月生まれの1頭を最後に、
その後の14年間に生まれた牛
ではBSEが確認されていない
という事実から、不用な検査の
国庫負担を無くす方向に行くの
は、至極当然のことと考えてい
ます。ただし脚がふらつく運動
障害等がある生後24カ月以上
の牛を対象とする検査は、引き
続き必要と考えるのが妥当な所
でしょう。
血液凝固による糖尿病性腎症
の増悪機序を明らかにし、新し
い治療標的を同定したのは偉大
な業績と言えましょう。 治療
標的に対し、凝固第Xa因子阻害
薬や選択的プロテアーゼ活性化
受容体2阻害薬が作用すること
で、糖尿病性腎症の進展が阻止
できるとすれば、透析まで至る
糖尿病性腎症の患者さんを減ら
すことができるような気がしま
す。いずれにしても心房細動等
で、既に使われている薬剤なの
で、副作用や相互作用に充分な
注意を払いつつ臨床試験で使用
し、そのデーターをもとに適応
拡大が申請されるべきだという
のが、私の持論です。

貴女の考えた作用機序。笑

 
 
 
 
 
 
 
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