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2017-05-09 02:12:28

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診療マル秘裏話   号外Vol.594 平成28年7月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)腸内善玉菌が少ないとうつ病のリスクが高まる
2)汗の臭いの原因菌は、マイクロコッカス属細菌

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 腸内善玉菌が少ないとうつ病のリスクが高まる

 
 
 
 
 
 
ヤクルト本社は、国立精神・
神経医療研究センター神経研究
所と腸内細菌のなかのビフィズ
ス菌や乳酸桿菌(ラクトバチル
ス)といった善玉菌が少ないと、
うつ病のリスクが高まるという
新しい知見を得ました。大うつ
病性障害患者と、健常者の腸内
細菌を調べ、同患者ではビフィ
ズス菌、乳酸桿菌ともに一定の
菌数以下の人が、健常者に比べ
有意に多かったそうです。うつ
病と腸内の善玉菌との関係は、
患者さんと、健常者を比較する
研究報告がほとんどありません。
今回の成果から、プロバイオテ
ィクス(人の体に良い影響を与
える微生物)を摂取するとうつ
病の予防や、治療に有効である
可能性が示唆されました。

43人の大うつ病性障害患者
(米国精神医学会の診断基準に
基づく)と健常者57人を対象
に、被験者から、便を採取して
ビフィズス菌と乳酸桿菌の菌数
を測定しました。その結果、大
うつ病グループは健常者グルー
プと比較し、うつ病グループの
ビフィズス菌が、有意に低下し、
乳酸桿菌の総菌数も低下傾向に
ありました。

確度の高いデータを得るため
高度な手法を用いて大うつ病グ
ループと健常者グループを区別
する解析を行うと、健常者に比
べてビフィズス菌が便1グラム
当たり10の9・53乗個以下
だと大うつ病性障害を発症する
リスクが3倍となり、ラクトバ
チルスの数が同当10の6・4
9乗個以下だと大うつ病性障害
を発症するリスクが約2・5倍
になることも示唆されました。

さらに大うつ病グループでは、
はっきりとした原因がないにも
かかわらず、下痢や便通異常を
ともなう腹痛や腹部不快感が、
慢性的に繰り返される過敏性腸
症候群を合併していることが多
くありました。健常者では12
%しかありませんが、大うつ病
性障害患者では33%にのぼり
ます。腸内細菌叢にビフィズス
菌、乳酸桿菌が少ない事が関与
している可能性が指摘されてお
り、同症候群に罹るリスクと大
うつ病発症との間に関連性のあ
ることも示唆された。治療を受
けているうつ病患者数は国内で
70万人と推定されています。
治療を受けていない罹患者は、
その3~4倍いるともいわれて
います。

食生活の視点から行った調査
では大うつ病性障害患者で乳酸
菌飲料や、ヨーグルトの週1回
未満の摂取者は、週1回以上の
習慣のあるヒトと比較し腸内の
ビフィズス菌の菌数が有意に低
いことが分かりました。

今回の成果を踏まえ、研究グ
ループは乳酸菌飲料やヨーグル
トの摂取による介入研究に取り
組み、効果を実証し新たなうつ
病の予防、治療法の開拓を目指
すそうです。

腸内細菌とうつ病の関係につい

て解説している動画です。



 
 
高価な貴金属を効果的に使う。


 
 
 
 
 
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2】 汗の臭いの原因菌は、マイクロコッカス属細菌

 
 
 
 
 
 
花王は発汗後の衣類から発生
する汗のにおい(着用汗臭)に
ついて、主な原因菌は「マイク
ロコッカス属細菌」だと確認し
ました。また、不快なにおいの
元となる原因物質は、「短鎖」
や「中鎖」といった構造を持つ
複数の脂肪酸でした。この研究
成果は1月に改良発売した衣類
用洗剤、「アタックNeo抗菌
EX Wパワー」 の衣料洗浄
技術に応用しました。

成人男性が着用した試験衣類
23着を対象に、着用前と汗を
かいた着用後の衣類を裁断し、
においと微生物を解析しました。
官能評価や分析装置などで解析
した結果、着用後の悪臭成分は
イソ酪酸など複数の短鎖脂肪酸
や、4―メチルペンタン酸とい
った複数の中鎖脂肪酸でした。
さらに、衣類に付着した微生物
の測定などから、マイクロコッ
カス属細菌が、においの発生の
原因菌と特定しました。着用し
た衣類から発生する汗臭の抑制
について同社は「着用中に原因
菌を増殖させないこと、洗濯で
原因菌を衣類から除去すること
が重要」としています。

体臭と食べ物との関係について

解説している動画です。



 
 
中佐が中鎖脂肪酸のサプリを
摂取する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
善玉菌が少ないと、うつ病の
リスクが高まるという、新しい
知見が得られたのは、驚くべき
成果といえましょう。腸内細菌
が、うつ病とつながっているな
んて、色々な健康に関する事象
がどこに繋がっているのか分か
らなくなりました。成果をうつ
病の予防および治療に役立てて
もらうことが第一ですが、ヨー
グルトは、牛乳から作られてお
り、牛乳の製造過程に問題があ
ることを考えれば動物性乳酸菌
より、植物性乳酸菌を選ぶ方が
合理的ではないかと考えます。
発汗後の衣類から発生する汗
のにおい(着用汗臭)について、
主な原因菌は「マイクロコッカ
ス属細菌」だと確認し、不快な
においの元となる原因物質は、
「短鎖」や「中鎖」という構造
を持つ数の脂肪酸であることが
分かったのは、素晴らしい業績
と言えましょう。それをすぐに
自社の製品に応用するところが、
生き馬の眼を抜く、抜け目なさ
と言えるのではないでしょうか。
着用中に原因菌を増殖させない
こと、洗濯で原因菌を衣類から
除去することに努めて頂きたい
と思いました。

鷹揚とした気分で製品応用を
考える。笑

 
 
 
 
 
 
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