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2017-05-18 05:37:28

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診療マル秘裏話   号外Vol.602 平成28年7月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)患者と医療関係者の関係改善は治療に良い影響
2)温泉入浴習慣のある人は脂質異常症に成り難い

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 患者と医療関係者の関係改善は治療に良い影響

 
 
 
 
 
 
 
米国イーライリリー・アンド・
カンパニーは、6月11日、医療
関係者と糖尿病患者のコミュニ
ケーション、そして両者の関係
性が患者の心理的負担や治療の
アドヒアランスに、どのような
影響を与えているかを明らかに
したと発表しました。このハー
バード大学の関連医療機関であ
るブリガム・アンド・ウィメン
ズ病院の主導で実施された多国
間の、観察的インスリンによる
治療強化(Multinational Obse
rvational Insulin Progressio
n:MOSA1c )に関する試験に基
づく6つの演題は、米国ニュー
オーリンズで開催された第76回
米国糖尿病学会年次学術集会に
おいて発表されました。
MOSA1c試験では、北米、中南米、
欧州、アジア、中東の18か国に
おいて4,200人を超える2型糖尿
病患者のデータを2年間にわた
り非介入調査し、解析しました。
それによると、患者と医療関係
者との関係改善は糖尿病に関連
する心理的負担の軽減、糖尿病
の知識スコアの向上、血糖自己
測定頻度などの自己管理に対す
る、前向きな態度、指示された
治療に対する自己申告のアドヒ
アランスの向上などに関与して
いたとしています。
更に、より若い患者、教育水準
の高い患者およびアジアに居住
している患者では、インスリン
による治療強化がなされる確率
が高いこと、年齢が若く、ベー
スラインのHbA1c値が高く、NPH
インスリンを使用していること
は試験終了時のHbA1c 値の高値
と有意に関連していた事も確認
されました。

インスリンを使用中の2型糖尿
病患者の過半数が血糖値を管理
しきれていない事が多くの研究
でわかっていますが、同病院の
准医師兼ハーバード大学医学部
准教授であり治験総括医を務め
たSeoyoung C. Kim 医学博士は、
同試験のデータから、この2年
間の観察試験で血糖値を管理し
きれているのは、患者全体の3
分の1以下であったにもかかわ
らず、最適な血糖管理ができて
いない患者のうち、糖尿病薬物
治療を追加投与されたのは約4
割に過ぎないことを問題視しま
した。 「患者と医療関係者の
関係性が、患者の心理的負担の
程度や、場合によっては,HbA1c
値に影響するため、患者へのコ
ミュニケーションや患者の受け
止め方が極めて重要」と述べて
います。

患者さんと医師とのコミュニケ

ーションについて解説している

動画です。



 
 
官吏が管理を行う。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 温泉入浴習慣のある人は脂質異常症に成り難い

 
 
 
 
 
 
日常的に温泉に入浴する人は、
動脈硬化につながる脂質異常症
(高脂血症)になりにくい可能
性があるという調査結果が早坂
信哉・東京都市大学人間科学部
教授の研究で得られました。

早坂教授が5月に開催された
日本温泉気候物理医学会の学術
集会で発表しました。

早坂教授は、温泉入浴の健康
維持効果を検証するため、熱海
温泉誌作成実行委員会(内田実
代表)の提案と静岡県熱海市の
協力を受け、2014年度の同
市の特定健診を受けた市民の内、
1092人に調査を行いました。

調査は、
〈1〉週に1回以上温泉に入浴
する習慣の有無
〈2〉性別
〈3〉65歳以上と同未満など
に分け健診結果のデータを統計
学的に分析しました。

その結果、温泉入浴の習慣の
ある人はない人に比べ、65歳
未満の男性でLDLコレステロ
ール(悪玉コレステロール)の
平均値が低く65歳以上の女性
でHDLコレステロール(善玉
コレステロール)の平均値が高
いという結果がでました。

脂質異常症は、血液中のコレ
ステロールなどの脂質が正常値
の範囲内にない状態です。放置
すると動脈硬化、さらには心筋
梗塞や脳梗塞などの恐れもあり
ます。

LDLは、コレステロールを
全身の組織に運び、それが血管
内に放置されると動脈硬化につ
ながるため「悪玉」と呼ばれて
います。これに対し、HDLは
余分なコレステロールを血液中
から回収し、動脈硬化を進みに
くくする働きがあります。

医学博士で温泉療法専門医の
内田代表によると、市民の温泉
入浴の健康への影響を健診デー
タを基に、調査しているのは、
熱海市独自の取り組みだという
ことです。内田代表は「日常的
に温泉に入っていると、コレス
テロールがたまりにくいかもし
れないことがわかった。温泉が
健康に好影響を与える可能性を
示している」と語っています。

早坂教授は昨年、温泉入浴の
習慣があると高血圧になりにく
い可能性があるとの調査結果を、
同市の12年度の特定健診のデ
ータに基づいて発表していまし
た。

「熱海温泉誌」は同市の市制
80周年を記念し、来年4月の
発行予定です。熱海温泉の歴史
などに加え、今回の研究成果も
掲載する予定ということです。

脂質異常症の予防について解説

している動画です。



 
 
献身的に健診を行う。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
医療関係者と糖尿病患者のコ
ミュニケーション、そして両者
の関係性が患者の心理的負担や
治療のアドヒアランスに、どの
ような影響を、与えているかが
明らかになった事は、喜ばしい
ことです。医療関係者と糖尿病
患者のコミュニケーションが、
改善すると患者の治療に、良い
影響が出てくる事も、これから
の診療に活かしたいと考えてい
ます。現在、糖尿病を完治させ
る治療法は、ありません。この
ような病気だからこそ、医師と
患者さんの人間関係が重視され
るのではないかと考えられます。
日常的に温泉に入浴する人は、
動脈硬化につながる脂質異常症
(高脂血症)になりにくい可能
性があるという調査結果が得ら
れ、先行する温泉入浴の習慣が
あると高血圧になりにくい可能
性があるとの調査結果とともに
温泉は循環器疾患にとって良い
影響を与えるのではないかと考
えています。ただ高齢者にとっ
ては、入浴自体が身体の負担に
なることも、忘れてはなりませ
ん。この事実を軽視して、命を
落とした高齢者は、数えきれな
い位いらっしゃるそうです。

事態は、急を要し、入浴自体
を後回しにした。笑

 
 
 
 
 
 
 
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