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2017-05-05 06:30:29

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診療マル秘裏話   号外Vol.591 平成28年7月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)コントロール不良の喘息患者にIL-5抗体薬発売
2)血管外科に入院中の女性が点滴停止で寝たきり

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 コントロール不良の喘息患者にIL-5抗体薬発売

 
 
 
 
 
 
グラクソ・スミスクライン
株式会社は6月7日、抗インター
ロイキン-5(IL-5)抗体薬「ヌ
ーカラ(R)皮下注用100mg」(一
般名:メポリズマブ(遺伝子組
換え))を、同日付けで発売し
ました。同剤は、成人および12
歳以上の小児に対し、「気管支
喘息(既存治療によっても喘息
症状を、コントロールできない
難治の患者に限る)」の効能・
効果で、3月28日に承認を取得
していました。
既存の治療薬を適切に使用し
ている場合、喘息患者さんの多
くは症状を十分にコントロール
することができます。しかし、
喘息患者のうち5%以下が重症
喘息であり、既存の治療法では
症状を十分にコントロールする
ことができないということです。
この重症喘息は、「“コントロ
ール不良”となることを予防す
るため高用量の吸入ステロイド
薬および長期管理薬(および/
または全身性ステロイド)によ
る治療が必要である喘息、ある
いはこうした治療にも関わらず
“コントロール不良”となる、
喘息」と定義され、また経口ス
テロイド薬を長期間使用してい
る患者も、重症喘息患者として
分類されます。
重症喘息患者では、好酸球の
産生亢進が肺の炎症を引き起こ
し、気道に影響を与え、呼吸を
制限し、喘息発作の頻度を増加
させることが明らかになってい
ます。IL-5は、好酸球の増殖、
活性化及び生存を促進する主要
因子であり骨髄から肺への好酸
球の遊走にも、深く関与してい
ます。これまでの研究結果では、
重症喘息患者の約60%に、この
好酸球性の気道炎症が認められ
ていることが示唆されていると
いうことです。
同剤は、好酸球の機能を調節
する役割を果たすIL-5を標的と
した初の生物学的製剤であり、
IL-5が好酸球の表面にあるIL-5
受容体に結合することを阻害す
るモノクローナル抗体です。IL
-5の結合を阻害することにより、
血中、組織、および喀痰に含ま
れる好酸球数を減少させるとい
われています。同剤は、高用量
の吸入ステロイド薬や経口ステ
ロイド薬との併用を含む長期管
理薬など既存の治療薬への追加
治療として、固定用量100mgを4
週間に1回皮下投与します。

重症喘息の患者さんの新しい

治療法です。



 
 
要領よく、固定用量を決定す
る。笑

 
 
 
 
 
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2】 血管外科に入院中の女性が点滴停止で寝たきり

 
 
 
 
 
 
順天堂大病院(東京)の心臓
血管外科に入院していた女性(
74)=岩手県在住=の家族が9
日、厚生労働省で記者会見し、
昨年6月に点滴装置の電源が切
られて強心剤の投与が数十分間
停止し、女性は、現在もほぼ寝
たきり状態になっていると明ら
かにしました。

投与されていたのは「ドブタ
ミン」と呼ばれる強心剤で持続
的投与が欠かせず中断される事
は通常はないと説明しました。
「病院は点滴の電源を切った事
は認めており、過失は明らかだ」
として損害賠償請求訴訟を起こ
す方針を示しました。 業務上
過失傷害容疑での刑事告発も、
検討するということです。

病院はこの問題で記者会見は
開いておらず、9日も取材に応
じませんでした。

このニュースのニュース動画

です。



 
 
改憲の議論を会見で明かす。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
成人および12歳以上の小児に
対し、「気管支喘息(既存治療
によっても喘息症状を、コント
ロールできない難治の患者に限
る)」の効能・効果で、新薬が
販売開始となりました。難治性
の喘息発作を起こすと、既存の
治療で、これを抑えるのは困難
と言えましょう。その場合病院
のベッドが空いているなら入院
ということになります。でも私
の場合、色々なテクニックを使
って何とか患者さんを家に戻す
ことに奔走しました。 IL-5を
ターゲットとしたことは非常に
エレガントな手法と言わざるを
得ません。
「ドブタミン」と呼ばれる強
心剤は、血圧が下がって止むを
得ず投与する薬です。患者さん
は、かなり心臓の具合が悪いの
ではないでしょうか。会見をし
ている場合ではないような気が
します。高齢者への投与は少量
より投与するなど慎重に投与す
るべきと添付文書に書いてあり
ます。 過度の血圧上昇などの
副作用が見られた時、数十分の
点滴を止める処置をすることが
あると私は思います。寝たきり
になったこととドブタミン中止
と因果関係を証明するのは容易
ではないと思います。強心剤や
昇圧剤と言われる薬は、調節が
非常に難しいのです。順天堂の
医師をかばう訳ではありません
が業務上過失傷害容疑での刑事
告発などは、しない方が良いと
思われます。仮にそれを行った
として検察が受理した場合、後
で検察が因果関係の証明に苦慮
することになるでしょう。

容易ならざる用意をする。笑

 
 
 
 
 
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