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2017-05-17 06:10:34

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診療マル秘裏話   号外Vol.601 平成28年7月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)硬膜移植後クロイツフェルト・ヤコブ病の患者の脳の病理
2)認知症予防研究に、協力する国内初の登録システム

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 硬膜移植後クロイツフェルト・ヤコブ病の患者の脳の病理

 
 
 
 
 
 
金沢大学は、6月17日、硬膜
移植後クロイツフェルト・ヤコ
ブ病(CJD )の患者の脳にみら
れるアルツハイマー病の病理学
的変化について、解析した研究
結果を発表しました。アルツハ
イマー病の原因蛋白質とされる
アミロイドβ蛋白質(Aβ )の
沈着が硬膜移植によって促進さ
れた可能性があることが明らか
になったとしています。
この研究は、同大学医薬保健
研究域医学系脳老化・神経病態
学(神経内科学)の山田 正仁
教授らの研究グループによるも
のです。研究成果は、ドイツの
神経病理学国際誌「Acta Neuro
pathologica」に,同日付けで、
掲載されました。研究結果によ
ると、硬膜移植後CJDは孤発性C
JDと比較して、髄膜CAA や軟膜
下Aβ 沈着が有意に多く、その
程度は年齢やCJD 罹病期間には
相関を認めずに、硬膜移植から
死亡までの期間と、有意な正の
相関を認めています。これらは、
硬膜移植後CJD 症例のAβ沈着
は脳の表面から広がっていった
ことを示唆しており、移植され
た硬膜は脳の表面に置かれて、
硬膜移植後CJD 症例では移植さ
れた硬膜から直接Aβ 沈着が広
がった可能性があるとしていま
す。硬膜とは、脳と脊髄を覆う
3層の髄膜のうち、一番外にあ
る膜のことを指していいます。
日本では,1973~1997年の間、
脳外科手術などの時に硬膜移植
が行われ、1980年代には年間2
万件程度行われていたと推定さ
れています。その後,硬膜移植
を受けた後にCJD を発症する例
が多発しました。CJD は、感染
因子プリオンによる急速進行性
で致死的な脳疾患で、硬膜移植
後のCJD は、硬膜からのプリオ
ンの感染によって引き起こされ
たと考えられています。日本で
はこれまでに151 例の硬膜移植
後CJD が、報告されています。
現在も発症が続いており、世界
全体の患者数の6割以上を占め
ています。

クロイツフェルトヤコブ病につ

いて解説している動画です。



 
 
異色の硬膜移植を行う。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 認知症予防研究に、協力する国内初の登録システム

 
 
 
 
 
 
数万人規模の健康な日本人を
対象に、認知症予防研究に協力
してもらう、国内初の登録シス
テム「アイループ」を開発した
と22日、国立精神・神経医療
研究センターや、国立長寿医療
研究センターなどのグループが
発表しました。 7月5日から
参加を受け付けます。半年ごと
にインターネットで生活習慣等
のチェックや認知機能検査を行
い、集めたデータを発症予防や
治療の臨床研究に、つなげます。
対象者は、認知症ではない40歳
以上の健康な日本人です。初回、
ホームページで氏名や生年月日
などを入力後、生活習慣、自分
や家族の病歴など約160項目
のアンケートへの回答を登録し
ます。 記憶力を調べる簡単な
認知機能検査「あたまの健康チ
ェック」を電話で受けます。
その後は、半年ごとに、同様な
データの更新を行い、同じ検査
で記憶力の変化も追跡します。
参加者が望めば新薬の臨床研究
への参加募集情報なども提供さ
れます。 国立精神・神経医療
研究センターの、松田博史・脳
病態統合イメージングセンター
長は「健康な人の中から認知症
発症前の『超早期』の人を見つ
け、予防に有効な治療薬の開発
に役立てたい」と話しています。
システムの詳細や登録について
は「アイループ」のホームペー
ジ をご覧下さい。

認知症予防について解説してい

る動画です。



 
商才の詳細を調べる。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
硬膜移植後クロイツフェルト
・ヤコブ病(CJD )の患者の脳
にみられるアルツハイマー病の
病理学的変化について解析した
研究結果が発表されたのは喜ぶ
べきことでしょう。 アルツハ
イマー病の原因蛋白質とされる
アミロイドβ蛋白質(Aβ )の
沈着が硬膜移植によって促進さ
れた可能性があることが分かっ
たことは、素晴らしい業績と言
えましょう。日本ではこれまで
に151 例の硬膜移植後CJD が、
報告されていて、現在も発症が
続いており、世界全体の患者数
の6割以上を占めていう状況を
鑑みると治療を急がなければな
らないことは、明らかです。
それにしても、CJD を起こす様
な危険な硬膜移植が何故長期間
続けられたのかが、この問題の
根っこであると感じました。
数万人規模の健康な日本人を
対象に、認知症予防研究に協力
してもらう、国内初の登録シス
テム「アイループ」を開発した
のは、画期的な業績となること
でしょう。認知症の治療は進行
を遅らせるだけの対症療法が主
で、まだ根本的治療は、開発さ
れていません。半年ごとにイン
ターネットで生活習慣等のチェ
ックや認知機能検査を行い、集
めたデータを発症予防や治療の
臨床研究につなげて頂きたい物
です。

昨日の認知機能検査。笑

 
 
 
 
 
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