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2017-05-10 00:06:13

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診療マル秘裏話   号外Vol.595 平成28年7月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)スペシキンというホルモンが、10歳代からの肥満に関連
2)糖尿病罹患で脳の海馬という部分の萎縮が進む

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 スペシキンというホルモンが、10歳代からの肥満に関連

 
 
 
 
 
 
スペキシンと呼ばれる、ホル
モンが、10歳代の小児期からの
肥満に関連している可能性が明
らかになりました。51例の肥満
症にと18例の正常体重児を比較
した横断研究の成績です。研究
グループによると、先行研究で
肥満成人において血中スペキシ
ン濃度の減少が報告されていま
したが、小児での計測は初めて
ということです。 米国内分泌
学会(ENDO)が、5月24日、Jou
rnal of Clinical Endocrinolo
gy & Metabolism 誌の掲載論文
を紹介しました。

成人を対象とした先行研究で
スペキシンと呼ばれるホルモン
が、体内の脂肪量やエネルギー
バランスの調節に関わる機能を
持つと考えられています。研究
グループは10歳代の小児の血中
スペキシンを初めて検討。2008
年頃行われた別の臨床研究で、
採取した12-18 歳の肥満小児51
例と正常体重児18例の血液検体
を利用しスペキシン濃度と肥満
の関連を検討しました。スペキ
シン濃度が最も高い群を1とし
た場合の同濃度が最も低い群の
肥満のオッズ比は5.25倍。成人
対象の研究の結果とは異なり、
スペキシン濃度と空腹時血糖の
間に関連はありませんでした。

研究グループは、「肥満児と
非肥満児で、スペキシン濃度に、
これほど著明な差があることは
特筆すべき。小児期の肥満との
関連や、肥満の治療や予防への
応用可能性等が解明される必要
がある」と述べています。

子供の肥満の原因について解説

している動画です。



 
 
空腹時血糖が低い状態で決闘
する。笑

 
 
 
 
 
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2】 糖尿病罹患で脳の海馬という部分の萎縮が進む

 
 
 
 
 
 
糖尿病になると記憶にかかわ
る脳の海馬という部分の萎縮が
進む事が、福岡県久山町の住民
を対象とした、九州大チームの
研究で示されました。 海馬の
萎縮は認知症患者の脳でもよく
観察されておりチームは「糖尿
病の人は、認知症を発症してい
なくても脳の異変が始まってい
る可能性がある」と指摘します。

久山町では、九大が長期的な
疫学調査を実施しており、糖尿
病の人はそうでない人に比べて
認知症のリスクが2倍ほど高ま
るとの結果が出ています。今回
は実際に脳がダメージを受けて
いることを示す内容で、米国で
14日まであった米糖尿病学会
で発表しました。

町内に住む65歳以上の人を
対象に頭部のMRIで脳の容積
を測定し糖尿病の有無との関係
を調べました。1238人が参加し、
うち286人が糖尿病でした。

脳の大きさには個人差がある
ため、「頭蓋骨(ずがいこつ)
の内側の容積に占める脳の容積
の割合」を指標に脳の縮み具合
を評価。年齢差などが影響しな
いよう統計的に処理すると糖尿
病歴が長いほど脳の容積が小さ
くなる傾向でした。

中でも記憶と関係が深く、脳
の奥の方にある海馬の容積をみ
ますと、糖尿病歴が10~16
年だと糖尿病でない人に比べて
約3%、17年以上だと約6%
小さいという結果が出ました。

糖尿病だと血管がもろくなり、
神経障害や腎障害などが起きや
すくなりますが、脳もダメージ
を受けているとみられています。
糖尿病の中でも食後に血糖値が
上がりやすいタイプが、脳の縮
みやすさに、関わっているよう
です。研究チームの秦淳・九大
医学研究院付属総合コホートセ
ンター 准教授(疫学)は、「
糖尿病は脳卒中などのリスクも
高める。まずは糖尿病にかから
ないよう注意してほしい」と話
しています。

一方、運動をすると、糖尿病
と認知症のリスクはいずれも下
がるとされています。 有酸素
運動をした高齢者で海馬の容積
が増した、という米国チームの
報告もあります。

このニュースのニュース動画

です。糖尿病の大竹まことの

話が聞けます。太陽光発電に

ついては全く関係のない話で

すから、聞かなくても結構で

す。



 
 
窯跡の窯の容積を調べる。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
スペキシンホルモン(spexin
hormone)は、心機能や腎機能
を制御する蛋白質の一種として
発見されましたが、近年の研究
において、体の脂肪量を減らす
効果や熱代謝量の調整など、痩
せる体質にも関係していること
が分かってきました。 スペキ
シンは血中の糖質の消費をコン
トロールする作用もあるため、
スペキシンの分泌量が多いと、
お腹が空かない、空腹を感じな
いようになり、またカロリーや
脂肪をどんどん燃やすようにな
ることも分かっているようです。
今回の研究で、10歳代の小児期
からの肥満に関連している可能
性が明らかになったということ
ですから、メカニズムの全貌が
明らかになれば、小児の肥満が
予防できるようになると推測し
ています。
糖尿病になると記憶にかかわ
る脳の海馬という部分の萎縮が
進む事が分かったのは、本当に
偉大な業績であると思います。
糖尿病は、全世界で増え続けて
いて、糖尿病から認知症になる
人も増えることが予想されます。
糖尿病の中でも食後に血糖値が
上がりやすいタイプが、脳の縮
みやすさに関わっているという
ことですので、皆さんGI値の低
い食物を選んで食べたり、野菜
から先に食べたりする等の工夫
が今まで以上に必要となること
は、間違いないようです。

予想から、盗塁を止そうと思
ったイチロー選手。    笑

 
 
 
 
 
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