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2014-12-15 11:10:07

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診療マル秘裏話 号外Vol.37 平成26年10月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1) 全身に保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎を予防
2)夜間の就寝中に人工透析を行う「オーバーナイト透析」

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。
1】 全身に保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎を予防

 
国立成育医療研究センターは、10月
1日、生後1週間以内から新生児の全身
に保湿剤を塗ることで、アトピー性
皮膚炎の発症リスクが3割以上低下した
との研究結果を発表しました。同セン
ター副研究所所長の斎藤博久氏と大矢
幸弘・生体防御系内科部アレルギー科
医長のグループによる研究です。論文
は、米・アレルギー学会の学会誌
「Journal of Allergy & Clinical
Immunology」に掲載されました。
研究は2010年から2013年にかけて、
父母や兄弟にアトピー性皮膚炎の患者
さんがいる新生児118人に対して、
ランダム化比較試験を実施しました。
32週間にわたり経過を観察しました。
介入群では、「毎日入浴、1日1回以上
同じ保湿剤を平均で約7.8グラム全身
塗布」、対照群では「毎日入浴、皮膚
が乾燥した局所のみにワセリン塗布」
としました。対照群に対するワセリン
塗布について、研究担当者は「1日0.1
グラム程度であり、ほとんど塗って
いないといって良い」としています。

その結果、介入群では、アトピー性
皮膚炎の発症のリスクが3割、有意に減
りました。32週後の終了時点での発症
者は、介入群で19人、対照群で28人で
した。角質の水分量は、介入群の方が
多く、「(抗原を透過しにくくする)
皮膚のバリア機能の1部が強化された」
との見解を示しています。

また卵白抗原への感作は、対照群と
介入群では有意差は出ませんでした。
ただ、「湿疹あり」と「湿疹なし」の
群に分けてみたところ、「湿疹あり」
群の方が、有意に感作が増えていて、
大矢氏は、「湿疹は食物抗感作を増や
し、食物アレルギーの危険因子となる」
可能性を指摘しました。

アトピー性皮膚炎は、食物アレルギー
や喘息、アレルギー性鼻炎など、他の
アレルギーにつながる「アレルギーマ
ーチの“第一歩”」とされています。
大矢氏は、その他のアレルギーの発症
を抑える可能性も含めて、「早期介入
を視野にいれた、さらなる臨床研究が
必要」と話しています。ただ、研究
グループは、皮膚のバリア機能以外が、
アトピー性皮膚炎の因子になる可能性
を否定していません。

アトピー性皮膚炎が保湿剤の使用で

3割予防可能ということを示した動画

です。



 
 
 
 
 
 
 
 
監査と感作を逃れるのは、勘さ。笑

 
 
 
 
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2】夜間の就寝中に人工透析を行う「オーバーナイト透析」

 
医療法人回生会 宝塚病院(兵庫県
宝塚市)は1日、夜間の就寝中に人工
透析を行う「オーバーナイト透析」を
本格開始すると発表しました。夜寝て
いる間に8時間かけてゆっくり透析する
ため、患者もクオリティ・オブ・ライフ
(QOL)向上につながるそうです。

同病院は昨年秋、院内の透析室を改装
し、夜に安心して眠れるようオーバーナ
イト透析専用の個室ブースを10床ほど
設けました。透析専門医、透析看護認定
看護師と管理栄養士で構成される腎臓病
ケアの専門チームも発足させています。

オーバーナイト透析の必要な日数は、
日中に受ける従来の透析と同じ週3日
ですが、寝ている間に透析を受けられる
ため、患者さんの身体的負担を減らせる
ほか、昼間仕事をしている人でも透析を
受けやすくなります。適切なサポートを
受けることで、食事制限もほぼなくなり
薬も減らせるというメリットもあるそう
です。

臨床工学技師が主役となる血液透析の

説明動画です。



 
 
 
 
 
オーバーナイト透析は、ナイト(騎士)
には、無いと困る。笑

 
 
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編集後記

保湿剤の全身塗布でアトピー性皮膚炎
が予防できるなんて、エレガントな発見
だと思います。アトピー性皮膚炎の治療
に保湿剤を使うという観点から予防にも
効くのではと考えたのでしょう。誰も
発見していなかったものの、その結果を
知ると納得できるというのは、コロンブ
スの卵に似ているのではないでしょうか?
オーバーナイト透析が、患者さんの
QOLを改善するのは、明らかだと思い
ますので、医療スタッフの確保さえでき
れば、ほかの病院でも、実施が広がって
行くのではないかと予想しています。
夜間の透析が可能なら患者さんのQOL
を考えて夜間の抗ガン剤治療を実施する
施設が増えて欲しいと思います。透析の
ようにリアルタイムでの対処ができるの
なら、夜間の抗ガン剤治療も当然対処が
可能であると考えられているからです。
しかし、現実には、患者さんのQOLを
無視して、昼間の抗ガン剤治療を強行す
る病院が多いようです。残念なことです。

教皇選挙を強行した。笑

 
 
 
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