美しい肌Vol.460

2014-12-31 04:20:07

カテゴリー:女性の美容と健康

マーシュ

写真はマーシュです。

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美肌の野菜&果物&魚介(各論:マーシュ:野苣)

 
 
 
 
マーシュの正体

オミナエシ科ノヂシャ属の一年草で、

学名は Valerianella locustaです。

英名は Corn saladです。ヨーロッパ

が原産です。湿り気のある場所や

荒れ地、道ばたなどに生え、高さは

30センチほどになります。根生葉

(地面からいきなり出ているように

見える葉)はへら形でロゼット(根生葉

の中で、冬にも枯れないで地表に残

っている葉)を形成し、茎葉(茎と葉)

は披針形で対生(葉が茎の一つの節

に2枚向かい合ってつくこと)します。

4月から6月ごろ、茎頂(植物の茎の

先端部分で細胞分裂が行われる部分)

に集散状の花序(主軸の先端に花が

つき、少し下から横枝が出てその先に

花がつく花の咲き方)をだし、小さな

白色の花を咲かせます。野菜としても

栽培され、ヨーロッパではトスサラダの

材料としてよく使われます。「マーシュ

(Mache)」はフランス語、和名では、

「のぢしゃ(野苣)」と呼ばれています。

ヨーロッパでは古くから野菜やハーブ

として認知されてきました。フランス

料理でもおなじみの食材で、サラダの

他、前菜やメイン料理の付け合わせ

などにもよく使われます。イギリスでは、

コーンサラダ(Cornsalad)と呼ばれて

います。これは、とうもろこし畑でよく

自生しているのが見られたから名付け

られたと言われています。とうもろこしが

入ったサラダのことではありませんので、

ご注意下さい。日本では野にできる

レタスという事から「ノヂシャ」という和名

が付けられていますが、レタスのキク科

とは植物学上別種のオミナエシ科に

あたります。実際には一般的にほとんど

使われていないのではないでしょうか。

検索すると中国語の文章がヒットします。

また、イギリス式に”コーンサラダ”と呼ぶと、

スイートコーンのサラダと混同され、やや

こしいので、マーシュと呼ぶほうが良いよう

です。マシュマロのマーシュマロウとは、

全く別の植物です。マーシュは、オミナエシ

科でマーシュマロウは、アオイ科です。昔

は、マーシュマロウの根の粉末が咳止

トローチの原料として用いられていたのが

起源ともいわれていますが、現在のマシュ

マロは、卵白やゼラチンや砂糖から作られ

ていて、マーシュマロウの根は、使われて

いないようです。

マーシュの生えている様子の動画です。



 
 
マーシュの歴史

ビタミンC、B1、B12、鉄分などを多く含む

緑黄色野菜で、ヨーロッパでは18世紀の

初め頃から栽培されているそうです。

丈夫な植物で、日本やアジア各地、北

アメリカでは野生化しています。フランス

語では他に色々な呼び名があるそうです。

blanchette、boursette、clairette、

doucette、oreillette、rampon、
valérianelleなどです。

ベルギーではsalade de blé(小麦のサラダ

菜)と呼ばれるそうです。ちなみに、近年

「塔の上のラプンツェル」というグリム童話を

もとにしたアニメ映画が上映されましたが、

この”ラプンツェル”もマーシュを指す名称

がもとになっています。

マーシュの花を映した動画です。



 
 
 
マーシュの雑学

マーシュの葉は長卵型から楕円形の形で、

地面に広がるように株が広がっていきます。

パッと見、雑草のような感じです。通常は、

若い間に株ごと収穫され、柔らかい葉を生

のままサラダとして食べます。葉は柔らかく

柄の部分がシャキシャキした食感があり、

ほんのり甘味が感じられます。ハーブとして

扱われることも多いですが、強い香りやクセ

はなく、どんな料理にでも合わせることが

可能です。日本では、全国どこでも栽培

可能だそうです。ただ、真夏の酷暑には向

いていません。つまり耐暑性は、劣るという

ことです。S&Bが販売しているものは千葉

県をはじめ、三重県や北海道などから出荷

されているようです。家庭菜園でも気軽に

プランターで栽培することができ、ベランダ

でも作れる上、収穫できるまで40~50日程

と短い期間で出来るので、ご家庭で栽培

することが推奨されます。マーシュは栽培

期間も短く、トンネルやハウス栽培すれば、

通年栽培収穫することが可能です。露地

栽培の場合、3~4月の春か、9~10月の

秋に種を蒔き、5~6月と10~1月頃まで

収穫できます。春巻きのものは葉が薄く柔

らかい傾向にあり、冬に収穫されたものは、

葉が凍りつかないよう厚みと甘味が増して

います。そういうことから、美味しい旬の

時期は冬、12月~1月です。マーシュの

選び方について述べて見たいと思います。

選ぶときはなるべき緑が濃く、シャキっと

しているものを選びましょう。鮮度が落ちて

くると黄色っぽくなってきます。若く株ごと

収穫されているものが柔らかく美味しい

です。育ちすぎているものは葉柄が固く

なっている事が多いので、そういうものは、

加熱調理用に致しましょう。マーシュの

保存方法について述べてみます。

マーシュは傷みが早いので、なるべく早く

使い切るようにしましょう。保存は乾燥し

ないようにビニール袋などに入れ、冷蔵庫

に入れておきます。また、根元だけ水に

浸しておくと長持ちしますが、葉の部分

が水に長時間浸ると葉が傷んでしまう

ので注意して下さい。マーシュの美味

しい食べ方について述べてみます。

サラダや付け合わせなど生のまま使い

場合はなるべく葉をバラさず、軸の先の

固い切り口だけ切り落として塊の状態で

使う方が見栄えが良いようです。ばらして

しまうと単なるベビーリーフになってしまい、

コマツナと区別がつかなくなってしまい

ます。味や香りにクセがないので、基本的

にはどんな料理にも使用可能です。茹で

る際は食感が損なわれない程度に、

短時間で引き上げ、すぐに冷水に落とす

ようにして下さい。最も一般的な食べ方は

サラダです。クセがないので、どんな

ドレッシングにも合わせやすく、房のまま

用いることでサラダが立体的に盛り付ける

ことが出来き、見栄えが良くなります。

スモークサーモンや生ハムなどを使った

前菜や、メインの肉料理、魚料理などに

添えることで箸休め的な効果と彩を添え

ることが可能です。一般的な青菜類と

同じように炒め物に加えたり、汁物に使

ったりする事も可能です。

マーシュの有効成分

マーシュには100g中38.2mgのビタミンC

が含まれています。この量はコマツナや

ヨモギなどと同じくらいです。マーシュには

体内でビタミンAとなるβカロチンが多く含

まれる緑黄色野菜で、含まれるビタミンAの

量は100g中7092IUもあります。βカロチン

は抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られ

ていますが、体内でビタミンAに変換され、

髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚

の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器

系統を守る働きがあるといわれています。

鉄分をはじめミネラル成分も多く含まれて

います。

小ぶりで無肥料でできるマーシュの動画

です。


マーシュの美肌効果

マーシュのビタミンCは、加熱すると失わ

れるので、できるだけサラダなどの

非加熱で摂取することをお勧めします。

ビタミンCのコラーゲン合成促進作用

により、皮膚のコラーゲン量が増えて、

みずみずしい(保湿力のある)お肌と

なることが期待されます。またチロシナ

ーゼ抑制作用により、メラニンの合成

が抑制されるので、美白作用も期待

されます。典型的な緑黄色野菜で、

β‐カロテン由来のビタミンAが抗酸化

作用を発揮して、髪やお肌の老化

を防止します。ビタミンA(β‐カロテン

由来)は、必要な時、必要なだけ

β‐カロテンを分解してビタミンAを

作る為、ビタミンA過剰症には、

なりません。ビタミンCとβ‐カロテン

由来のビタミンAの抗酸化作用の

相加相乗作用が期待されるため、

若々しいお肌となることが期待

されます。さらにマーシュには、

可食部100gあたり1.7gの食物

繊維が含まれています。

食物繊維は、有害物質を排泄

する作用があり、この有害物質

排泄作用は、デトックス効果その

ものです。デトックス効果が有効に

なれば、おのずと美肌へと導かれ

ます。

マーシュの入ったヘルシー

ビシソワースのレシピ動画です。

夏の冷製スープです。来夏作って

みては、いかがでしょうか?


今回は、ここまでとさせて頂きます。

マーシュをマルシェ(フランス語で「市場」と

いう意味)で買ってきた。笑

女性の美容と健康についてのご相談は、

当クリニック皮膚科にて承ります。

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