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診療マル秘裏話 Vol.374 平成23年2月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次
1) 細胞増殖の制御にかかわる遺伝子
2) 大腸ガンの転移を防ぐ遺伝子

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 細胞増殖の制御にかかわる遺伝子

細胞増殖の制御に関わる
遺伝子を突き止めたと、
名古屋大大学院理学研究科
の花房洋(はなふさ・ひろ
し)助教(生命理学)らが
1月18日付の英科学誌
ネイチャーコミュニケーシ
ョンズ電子版に発表しまし
た。異常な増殖による細胞
のガン化の予防や治療に役
立つ可能性があるという事
です。

この遺伝子は「LRRK
1」と呼ばれる遺伝子です。
パーキンソン病に関連する
遺伝子と似た構造ですが、働
きは解明されていませんで
した。

花房氏らは、LRRK1
の数を減らした人の細胞を
作製しました。主に皮膚に
ある成長因子「EGF」が
この細胞を増やす過程を
電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、増殖の”指示”を送り続
けた状態になっていること
を確かめました。

EGFは通常、細胞膜の
受容体と結合して活性化し、
細胞を増やした後は細胞内
に取り込まれて分解され、
増殖の指示はオフになりま
すが、実験では活性化した
まま細胞膜周辺にとどまり、
分解されませんでした。
LRRK1がEGFの分解
をコントロールしていると
みられるということです。

既に実用化されている肺
ガン治療薬イレッサは、
EGF受容体の活性化を抑
え、ガン細胞の増殖を防ぎ
ます。今回の研究成果は、
これとは別の新しい治療法
開発につながる可能性があ
るということです。

細胞に関する生命科学を

分かりやすく解説した動画

です。



 
 
 
 
 
 
 
EGFは味の素(AGF)
ではありません。笑

 
 
 
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2】大腸ガンの転移を防ぐ遺伝子

京都大大学院医学研究科
の武藤誠教授らの研究グル
ープが「Aes」という
特定の遺伝子が大腸ガンの
転移を防ぐことを確認し、
1月18日の米科学誌「キ
ャンサー・セル」(電子版)
に発表しました。 新たな
治療法の確立や転移の予防
につながることが期待され
ます。

研究グループは大腸ガン
が転移した肝細胞にAes
が見られなかったり、
Aesが大腸ガン細胞で働
いている患者さんには転移
があまり見られないことに
注目しました。マウスを使
い、Aesを大腸ガン細胞
で強く働かせた場合、通常
と比較して転移する病巣数
が肝臓で約4分の1、肺で
約7分の1に減ることを確
かめました。

逆にAesを働かせない
と、病巣数は2倍に増え、
転移が促進されていました。
また、細胞の発生や分化、
増殖に関係する作用
「Notchシグナル」が
ガン転移の引き金となって
いることも解明しました。
Aesがこのシグナルを
阻害していることを突き止
めました。

大腸ガンの早期診断に有用

なマーカーに関する動画です。



 
 
 
 
 
 
 
転医により転移が発見された。笑

 
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編集後記

次々にガンの増殖転移に関
するメカニズムが明らかに
なり、本当に嬉しい限りです。
これらの発見がガンの治療や
予防に大いに貢献することを
期待しています。Aes遺伝子
は、転移を抑制するとのこと
ですが、この働きが他のガン
でも同じであれば、ユニバー
サルなガンの治療につながる
と考えられます。転移がなけ
れば原発巣の治療だけに専念
することができ、ガンの治療
は飛躍的に発展するでしょう。

ガンガン、ガン遺伝子を
発見する。笑

 
 
 
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