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2021-07-04 00:21:11

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診療マル秘裏話  号外Vol.1894 令和2年8月30日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)転移性・進行性尿路上皮ガン新薬が治療選択肢
2)住友理工は、武漢熱ウイルス感染症関連研究に参画

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 転移性・進行性尿路上皮ガン新薬が治療選択肢

 
 
 
 
 
 
 
 「新しい薬が一向に出てこな
い」といわれて久しい転移性・
進行性尿路上皮ガンの選択肢が
増えてきました。約30年前から
1次治療として定着している化
学療法は、初期の奏効率こそ高
いものの効果が持続しにくいこ
とが知られています。ところが
最近になって米ファイザー、米
メルク、アステラス製薬などが
免疫チェックポイント(CP)
阻害剤や抗体薬物複合体(AD
C)の新製品を次々と開発しま
した。膀胱ガンの9割を占める
尿路上皮ガンの治療が大きく変
わりそうです。

 米ファイザーが独メルクと共
同開発する抗PD-L1抗体「
バベンチオ」について、5月に
尿路上皮ガンへの適応追加が日
本で申請されました。目指す適
応は、1次治療の効果を延ばす
維持療法です。既存の緩和ケア
単独と比較した所、バベンチオ
を組み合わせた方が全生存期間
(OS)が長いことが臨床試験
の中間解析で分かりました。

 「関係者が色めき立った」(
ファイザー担当者)のは、この
段階で好成績が判明するのは抗
ガン剤では珍しいためです。し
かも対象は新薬が待望される尿
路上皮ガンです。他の免疫CP
阻害剤に比べて適応症数で見劣
りするバベンチオの名誉挽回と
いう意味でも注目度は高くなっ
ています。

 今回の試験結果は、5月に開
催された米国臨床腫瘍学会(A
SCO)の“花形”であるプレ
ナリーセッション(全体会議)
の演題に選ばれました。「尿路
上皮ガンが議題に上ること自体
が近年では異例。今年のASC
Oがバーチャル開催になったの
が歯がゆい」(ファイザー担当
者)という言葉から、ファイザ
ーの並々ならぬ自信が窺えます。

 尿路上皮ガン向け免疫CP阻
害剤はバベンチオが初めてでは
ありません。2017年には米メル
クの抗PD-1抗体「キイトル
ーダ」が日本でも登場しました。
ただし適応は化学療法で増悪し
た場合の2次治療です。1次治
療の延長としてのバベンチオ維
持療法とは土俵が異なります。

 「肺ガンの次は泌尿器ガンが
主戦場」と指摘される免疫CP
阻害剤で先頭を走る米メルクも、
当然ながら手は打っています。
同社はキイトルーダと他剤との
併用をしらみつぶしに試す戦略
を採っています。エーザイのキ
ナーゼ阻害剤「レンビマ」との
併用で尿路上皮ガン1次治療へ
の拡大を目論んでいます。

 アステラス製薬もADC「パ
ドセブ」で尿路上皮ガンにおけ
る存在感を発揮し始めました。
2年前から「重点領域ありきか
らの脱却」をうたう同社ですが、
その開発方針が実を結ぶのはし
ばらく先です。現在は旧山之内
製薬が伝統的に得意としてきた
泌尿器の製品群が支えています。
パドセブもその一つですが、同
社初のADCという点が新しい
とされているのです。

 パドセブは、膀胱や尿道など
大半の尿路の上皮ガン細胞に発
現する「ネクチン4」を認識す
る抗体に、低分子薬物を組み合
わせた複合体で、日欧に先駆け
て昨年末に米国で承認されまし
た。10年以上にわたる米シアト
ル・ジェネティクスとの共同開
発から「製品化にこぎつけた唯
一のADC」(安川健司社長)
です。

 “一粒種”のパドセブには、
グローバルでピーク時売上高5
00億~1000億円と期待を
かけています。単独投与のほか
キイトルーダとの併用も試験中
です。進行性の尿路上皮ガンは、
予後が極めて悪い一方で有効な
治療薬を欠く空白地帯。化学療
法に替わる標準治療薬としての
地位を確立できれば目標達成も
夢ではありません。

ガン免疫療法について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 
 地帯の調査が遅滞する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 住友理工は、武漢熱ウイルス感染症関連研究に参画

 
 
 
 
 
 
 
 住友理工は、新型コロナウイ
ルス感染症関連研究に参画しま
す。同社の診断用機器「体動セ
ンサ」が大阪大学の澤芳樹教授
が代表となる「呼吸安定性時間
(Respiratory S
tability Time:
RST)を用いた患者さんに対
する重症化指標に関する研究開
発」に採用されました。同研究
では、体動センサでモニタリン
グする患者さんの呼吸状態など
からRSTを産出し、重症化の
早期発見かつ対応につなげます。
日本医療研究開発機構(AME
D)が公募する「ウイルス等感
染症対策技術開発事業」の採択
を得ており、各申請が完了次第、
研究開発を開始します。

 体動センサは、住友理工独自
の柔軟導電ゴム材料「スマート
ラバー(SR)」をセンサーと
して応用した一般医療機器(ク
ラス1)で、昨年から研究開発
向けにモニター販売を行います。
帯状のセンサデバイスと計測ユ
ニットの構成で、ベット上にセ
ンサーデバイスを設置すること
で利用者の心拍や呼吸、体動な
どの生体データや離着床の同時
かつリアルタイム計測が可能と
なります。収集したデータは計
測ユニット経由でパソコンやス
マートフォンなどのデジタル機
器での管理、閲覧が可能であり、
遠隔でのモニタリングにも適し
ています。

 研究開発チームは、新型コロ
ナウイルス(SARS-CoV
-2)重症患者さんが呼吸器不
全に陥る状況を踏まえ、重症化
前に呼吸様式の異常が始まって
いると考えられることに着目し
ました。大阪大学では、昨年9
月から体動センサを使用した在
宅心不全患者のRSTモニタリ
ング治験を進めます。研究開発
チームでは、その結果も活用し、
重症患者さんへの即時対応と医
療従事者の感染リスクを回避で
きるモニタリングシステムの早
期実現を目指します。

武漢熱の症状と重症化について

解説している動画です。

 
 


 
 
 
 会費の支払いを回避する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 「新しい薬が一向に出てこな
い」といわれて久しい転移性・
進行性尿路上皮ガンの選択肢が
増えてきたのは喜ばしいことで
す。ただ、オブジーボをはじめ
とする、免疫チェックポイント
阻害剤は、奏効率が、30%と低
く、激烈な副作用が出る患者さ
んがいらっしゃるということを
考えるべきだと思います。奏功
率を上げるために、遺伝子検査
などで、適応の人を限定する必
要があると思います。またガン
微小環境を整える治療法も併用
することが望まれます。ガンの
微小環境を整える方法は、いく
つかありますが、その内の一つ
として、ガン関連線維芽細胞の
TGF-β抑制薬(リザベンなどの
遊離抑制薬)とTNF-α阻害薬(
リウマチ薬のヒュミラ等)の投
与を行うなどの方法があります。
 体動センサは、住友理工独自
の柔軟導電ゴム材料「スマート
ラバー(SR)」をセンサーと
して応用した一般医療機器(ク
ラス1)であり、帯状のセンサ
デバイスと計測ユニットの構成
で、ベット上にセンサーデバイ
スを設置することで利用者の心
拍や呼吸、体動などの生体デー
タや離着床の同時かつリアルタ
イム計測が可能となるという事
ですので、RSTモニタリング
治験を早期に実施して頂きその
結果も活用し、重症患者さんへ
の即時対応と医療従事者の感染
リスクを回避できるモニタリン
グシステムの早期実現を目指し
て頂きたいものです。

 文章の構成について校正した。


 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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