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2021-07-08 23:18:02

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診療マル秘裏話  号外Vol.1898 令和2年9月4日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)心臓血管疾患既往と教育歴短い人,難聴リスク増加
2)武漢熱重症度が高いほど中和抗体が多いと発表

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 心臓血管疾患既往と教育歴短い人,難聴リスク増加

 
 
 
 
 
 
 
 富山大学は8月7日、富山県の
認知症高齢者実態調査を追加分
析した結果、心臓血管疾患(狭
心症・心筋梗塞)の既往のある
人や教育歴が短い人で、難聴の
リスクが増加することが判明し
たと発表しました。これは同大
地域連携推進機構地域医療保健
支援部門長の関根道和教授、敦
賀市立看護大学の中堀伸枝講師
らの研究グループによるもの。
研究成果は、「BMC Geriatrics」
に掲載されています。高齢者の
難聴は、生活上の不便だけでな
く、他人との交流を避けて家に
閉じこもる原因となることや、
認知症発症や死亡率を上昇させ
ることが知られています。補聴
器等の使用により症状は改善す
るものの、根治的な治療法がな
いことから、予防が重要と考え
られています。

今回研究グループは、平成26年
に富山県が実施した「富山県認
知症高齢者実態調査」を追加分
析しました。対象者は、県内の
65歳以上の高齢者から0.5%無作
為抽出された1,537 人のうち、
同意の得られた1,303 人(同意
率84.8%)です。今回の分析で
は、不完全回答および認知症の
ある人を除いた1,039 人を対象
に、難聴の有無と、生活習慣病
や社会経済的要因(教育歴)と
の関連性を評価しました。
その結果、対象者のうち126
人(12.1%)に難聴が確認され
ました。また、心臓血管疾患(
狭心症・心筋梗塞)の既往のあ
る人で難聴のリスクが増加する
ことが分かりました。

生活習慣病と難聴との関係では、
心筋梗塞・狭心症(心臓血管疾
患)の人の難聴に対する調整オ
ッズ比(リスク指標)は1.86と
統計学的に有意に上昇しており、
約2倍のリスクがあると考えら
れます。また、脳卒中の人の難
聴に対する調整オッズ比は1.57
と上昇していましたが、統計学
的には有意ではありませんでし
た。高血圧、糖尿病、脂質異常
は、調整オッズ比の上昇を認め
ませんでした。

音は、内耳の蝸牛にある有毛細
胞で感知されます。その後、聴
神経から大脳に伝達され、音と
して認識されます。動脈硬化性
の心臓血管疾患があり血流障害
が発生する場合は、音の感知能
力や認識能力が低下して難聴に
なることが推察されるというこ
とです。また、教育歴の短い人
でも難聴のリスクが高まること
が判明しました。教育歴10年以
上の人を基準とした、教育歴6
年以下の人の難聴に対する調整
オッズ比は3.43であり、短い教
育歴の難聴に対するリスクは約
3倍となりました。教育歴の短
さは、喫煙などの望ましくない
生活習慣や各種の生活習慣病に
なりやすいことが知られていま
す。それらが最終的に難聴のリ
スクにつながると考えられます。

「今回の研究結果から、難聴を
予防して高齢期を健やかに過ご
すためには、若年期における十
分な教育機会の確保や成人期に
おける心臓血管疾患の予防など、
小児期から高齢期の一生涯にわ
たる総合的な対策が重要である
ことがわかった」と、研究グル
ープは述べています。

難聴について解説している動画

です。

 
 
 


 
 
 
 大作に対抗する対策を立てる。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱重症度が高いほど中和抗体が多いと発表

 
 
 
 
 
 
 
 神戸大学の研究グループは、
8月12日、新型コロナウイルス
感染症の重症度が高いほど、ウ
イルスを攻撃する「中和抗体」
が多いと発表しました。重症患
者さんは無症状患者さんに比べ、
最大200倍以上でした。一方、
抗体の力でウイルスを排除した
後も、細胞から分泌される「サ
イトカイン」が過剰放出され、
肺炎が長引くことも分かったと
いうことです。同大学は、4~
6月に兵庫県立加古川医療セン
ター(加古川市)に入院した患
者さん12人の血清を解析しまし
た。重症者が10人で、うち7人
は人工呼吸が必要な重篤な患者
さん(3人は死亡)。ほかに軽
症と無症状の各1人を含め、全
員から中和抗体が検出されまし
た。

 体内でウイルスが増殖し、重
症度が高いほど抗体量が多い傾
向になることも分かりました。
同抗体が増えればPCR検査で
陰性化しますが、肺炎は続くと
みられています。再感染は、し
にくいと予測されますが、今後
の調査が必要ということです。

 重症化を防ぐためには、高齢
者や基礎疾患のある患者さんに
対して、ウイルスが増殖する早
期に中和抗体を含む血漿や、抗
ウイルス剤を投与することなど
を提唱しました。神戸大大学院
医学研究科付属感染症センター
長の森康子教授は「抗ウイルス
剤などの投与は、重症化後にす
るのではなく、感染初期に始め
ることが重要ではないか」と述
べました。

武漢熱中和抗体を人工的に開発

したというニュース動画です。

 
 


 
 
 
 書記が感染初期と診断された。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 富山大学が8月7日、富山県の
認知症高齢者実態調査を追加分
析した結果、心臓血管疾患(狭
心症・心筋梗塞)の既往のある
人や教育歴が短い人で、難聴の
リスクが増加することが判明し
たと発表したのは、素晴らしい
業績です。高齢者の難聴は、生
活上の不便だけでなく、他人と
の交流を避けて家に閉じこもる
原因となることや、認知症発症
や死亡率を上昇させることが知
られているということですが、
難聴があるだけで、事故に遭い
易くなったり、命の危険に遭遇
する機会が多くなったりするこ
とは容易に推測できます。難聴
を予防して高齢期を健やかに過
ごすためには、若年期における
十分な教育機会の確保や成人期
における心臓血管疾患の予防等、
小児期から高齢期の一生涯にわ
たる総合的な対策が重要という
結論は、正しいと思います。
 神戸大学の研究グループが、
8月12日、新型コロナウイルス
感染症の重症度が高いほど、ウ
イルスを攻撃する「中和抗体」
が多いと発表したのは、偉大な
業績です。重症化を防ぐために
は、高齢者や基礎疾患のある患
者さんに対して、ウイルスが増
殖する早期に中和抗体を含む血
漿や、抗ウイルス剤を投与する
ことなどが必要というのは正論
だと思います。 高齢者や基礎
疾患のある人だけではなく、食
生活が乱れている人や睡眠の取
り方が悪い人では、同様に重症
化のリスクが上がると考えられ
るので、食生活を正し、正しい
睡眠の取り方を考えることは、
絶対に必要だと思います。日本
人と欧米人で較べると圧倒的に
欧米人の方が重症化した患者さ
んの数や死者の数が多いことは、
遺伝的要因よりも、生活習慣の
方に原因があるのではないかと
考えています。

 支社での死者の数が減少した。


 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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