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2020-03-18 00:56:46

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診療マル秘裏話  号外Vol.1489 令和1年5月16日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)糖尿病性腎臓病は、フェニル硫酸という物質が原因
2)バイオ3Dプリンターで人工血管作り、透析患者に移植

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】糖尿病性腎臓病は、フェニル硫酸という物質が原因

 
 
 
 
 
 
 
糖尿病性腎臓病は特定の腸内
細菌グループが関与して生じる
「フェニル硫酸」という物質が
原因の一つだと、東北大と岡山
大の研究チームが4月23日、英
科学誌ネイチャー・コミュニケ
ーションズに発表しました。血
液中のフェニル硫酸濃度から腎
臓病の悪化を予測でき、新たな
検査法や治療法の開発を目指し
ています。
フェニル硫酸ができる元はチ
ーズや肉などの食品に含まれる
アミノ酸「チロシン」です。特定の
腸内細菌グループが持つ酵素に
よって、「フェノール」という
物質に変換された後、肝臓に回
ってフェニル硫酸に変換され、
血液中に放出されます。
糖尿病モデルのマウスにフェ
ニル硫酸を飲ませると、腎臓に
障害が生じ、尿蛋白のアルブミ
ンが増えました。そこで、特定
の腸内細菌グループが持つ酵素
の働きを阻害する薬剤を内服さ
せた所、血液中のフェニル硫酸
濃度の低下や尿中アルブミンの
減少、腎不全の改善がみられま
した。

糖尿病腎症について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
町内の人の腸内細菌を庁内で
解析する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 バイオ3Dプリンターで人工血管作り、透析患者に移植

 
 
 
 
 
 
 
佐賀大医学部の中山功一教授
(臓器再生医工学)らの研究チ
ームが、細胞を使って立体的な
組織を作り出す「バイオ3Dプリ
ンター」で人工血管を作製し、
人工透析の患者さんに移植する
臨床研究計画を蒲郡(がまごお
り)市民病院(愛知県)の審査
委員会に申請しました。 中山
教授によると、皮膚の細胞だけ
を使ってバイオ3Dプリンターで
作製した生体組織の移植は世界
的に珍しいということです。今
回の研究では、渋谷工業(金沢
市)が開発し、医療ベンチャー
「サイフューズ」(東京都)が
販売するバイオ3Dプリンターを
使用しました。まず患者さんの
皮膚の細胞を培養し、約1万個
の細胞の塊を作製しました。血
管の三次元データに基づいて、
この塊を生け花に使う剣山のよ
うな土台に串刺しにします。数
日間で細胞が互いにくっつき、
長さ約5センチ、直径約5~6ミ
リの人工血管ができます。

人工血管は、人工透析の患者
さんが、血液浄化のために使う
血管の分路(シャント)と置き
換えます。既存のシャントは、
樹脂製で内部が詰まって血流が
悪くなるなどの不具合が起こる
ことがありますが、人工血管に
替えれば血流が改善されるとみ
られます。

審査委員会が計画を承認すれ
ば佐賀大医学部で患者さん3~5
人に移植する予定です。 中山
教授は「人間の細胞だけで作ら
れた人工血管は感染症を起こし
にくく、透析で繰り返し注射針
を刺されても自己再生できる」
と話しています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
商人が証人を承認した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
糖尿病性腎臓病は特定の腸内
細菌グループが関与して生じる
「フェニル硫酸」という物質が
原因の一つだと発表したのは、
素晴らしい業績です。フェニル
硫酸のもとは、アミノ酸のチロ
シンであることから、チロシン
を豊富に含む食材を慢性腎臓病
の人では制限する必要があるよ
うです。チロシンを豊富に含む
食材は、チーズ、乳製品、たら
こ、たけのこ、バナナ、アボカ
ド、ごま、大豆、落花生、アー
モンドなどですので、これらの
食品の摂取を制限することで、
慢性腎臓病の進行が抑制される
可能性があります。慢性便秘症
の人も慢性腎臓病のリスクが高
くなることが疫学的調査で判明
しています。慢性便秘症を起こ
すと特定の細菌の数が増えその
結果、特定の腸内細菌グループ
が持つ酵素によって、「フェノ
ール」という物質に変換される
量が増え、その後、肝臓に回っ
てフェニル硫酸に変換される量
が増えて、血液中に放出される
量も増えるため、慢性腎臓病が
起こるという経路が、想定され
ます。
佐賀大医学部の中山功一教授
(臓器再生医工学)らの研究チ
ームが、細胞を使って立体的な
組織を作り出す「バイオ3Dプリ
ンター」で人工血管を作製し、
人工透析の患者さんに移植する
臨床研究計画を蒲郡(がまごお
り)市民病院(愛知県)の審査
委員会に申請したのは、偉大な
企画です。人工血管のような、
ただ単純に、血液を通すという
機能しかない臓器には、「バイ
オ3Dプリンター」を使って組織
を作り出すのは、有効な方法だ
と思います。 大学病院時代に
透析病院でアルバイトをしてい
た私は透析患者さんのシャント
不全のため透析ができない場面
を数多く見てきました。 患者
さんの皮膚の細胞を培養し、約
1万個の細胞の塊を作製し血管
の三次元データに基づいて、こ
の塊を生け花に使う剣山のよう
な土台に串刺しにするだけで、
数日間で細胞が互いにくっつき、
長さ約5センチ、直径約5~6ミ
リの人工血管ができるという事
ですから、制作に日数をかける
ことなく、人工透析が再開でき、
喜ばれると推察されます。

最下位で再会し、事業を再開
した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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