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2019-05-04 04:13:43

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診療マル秘裏話    号外Vol.1215 平成30年6月30日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)UFM1システム機能低下が遺伝性発達障害の原因
2)意欲低下は前頭葉に蓄積する異常蛋白質が原因

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 UFM1システム機能低下が遺伝性発達障害の原因

 
 
 
 
 
 
 
 
新潟大学は6月5日、UFM1シス
テムと呼ばれる、細胞内蛋白質
修飾機構の機能低下が小頭症や
精神運動発達遅延等を伴う遺伝
性の発達障害を引き起こすこと
を突き止めたことを発表しまし
た。この研究は、同大大学院医
歯学総合研究科分子遺伝学分野
の小松雅明教授、石村亮輔助教
らの研究グループが、キング・
ファイサル専門病院研究センタ
ー、ケンブリッジ大学と共同で
行ったものです。研究成果は「
Brain」に掲載されています。

重度発達障害をきたす疾患には
未だ原因不明のものが多く、そ
の原因遺伝子の同定と病態発症
機序の解明が望まれています。
UFM1は細胞内の蛋白質修飾分子
で、UFM1はUBA5酵素により活性
化された後、UFC1酵素に移され、
最終的に細胞内で生合成された
蛋白質を修飾し、蛋白質の機能
の変換を担うと考えられていま
す。小松教授らをはじめ、複数
のグループにより、独立に小頭
症や精神運動発達遅延などを伴
う遺伝性発達障害の原因遺伝子
としてUBA5が同定され、UFM1シ
ステムの機能異常と重度発達障
害発症との関連が注目されてい
ます。

研究グループは、小頭症や精神
運動発達遅延等を伴う、遺伝性
発達障害患者を持つスーダンの
2家系、サウジアラビアの4家系、
そしてスイスの1家系の遺伝子
解析により、UFM1システムを構
成するUFM1およびUFC1をコード
する遺伝子に変異を同定しまし
た。試験管内において、変異UF
M1蛋白質はUBA5酵素による活性
化、変異UFC1蛋白質はUFM1の転
移が著しく抑制されていること
が判明しました。さらに、患者
由来の細胞においてUFM1により
修飾された細胞内蛋白質の減少
が確認されました。以前に同定
したUBA5遺伝子変異も同様にUF
M1システムを抑制することから、
これらの研究成果は、UFM1シス
テムの機能低下が小頭症や精神
運動発達遅延などを伴う遺伝性
発達障害を引き起こす事を意味
しています。

研究グループはすでに、横浜市
立大学大学院医学研究科の松本
直道教授(遺伝学)らとの共同
研究により遺伝性発達障害患者
を持つ日本の家系においてもUF
M1システムを構成する遺伝子の
変異を同定しています。今後も
国内外のUFM1システム関連遺伝
子変異を持つ家系の検索、そし
てUFM1システムの活性を増加さ
せる薬剤のスクリーニングを行
うことで臨床応用を目指すとし
ています。

蛋白質の構造解析について解説

している動画です。

 
 


 
 
 
家計のやり繰りが下手なのは、
家系かもしれない。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 意欲低下は前頭葉に蓄積する異常蛋白質が原因

 
 
 
 
 
 
 
 
アルツハイマー病など認知症
の前段階に表れる、意欲低下の
症状は、脳の前頭葉に蓄積する
異常な蛋白質が原因であること
を放射線医学総合研究所のチー
ムが突き止め、6月7日付の英専
門誌電子版に発表しました。研
究成果は、アルツハイマー病の
早期診断や治療への糸口になる
と期待されています。
放医研は、2013年、脳内の「
タウ蛋白質」を陽電子放射断層
撮影(PET)装置で画像化す
ることに成功しました。島田斉
主幹研究員らのチームは、この
技術を使い、比較的早期のアル
ツハイマー病患者17人を対象
にタウ蛋白質の蓄積が多い部分
と意欲低下の程度との関連を調
べました。
その結果、前頭葉の「眼窩(
ガンか)前頭皮質」にタウ蛋白
質が多く蓄積している患者さん
ほど、意欲の低下が著しいこと
が判明しました。 この部分の
神経細胞死や、他の部分とつな
がる神経線維の障害も大きい事
が分かりました。

タウ蛋白質に対する抗体が、

認知症症状を動物実験で改善し

たとする動画です。

 
 


 
 
定価が低下しないため、購買
意欲の低下が深刻。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
UFM1システムと呼ばれる細胞
内蛋白質修飾機構の機能低下が
小頭症や精神運動発達遅延等を
伴う遺伝性の発達障害を引き起
こす事を突き止めたことを発表
したのは偉大な業績です。重度
発達障害をきたす疾患には未だ
原因不明のものが多くその原因
遺伝子の同定と病態発症機序の
解明が望まれているということ
ですから、その一端を解明した
ことは、素晴らしいと言えまし
ょう。遺伝性発達障害患者を持
つ日本の家系においてもUFM1シ
ステムを構成する遺伝子の変異
を同定しているということです
から、今後も国内外のUFM1シス
テム関連遺伝子変異を持つ家系
の検索、そしてUFM1システムの
活性を増加させる薬剤のスクリ
ーニングを行うことで臨床応用
を目指して頂きたいものです。
アルツハイマー病など認知症
の前段階に表れる、意欲低下の
症状は、脳の前頭葉に蓄積する
異常な蛋白質が原因であること
を突き止め発表したのは偉大な
業績です。脳内の「タウ蛋白質」
を陽電子放射断層撮影(PET)
装置で画像化することに成功し、
チームは、この技術を使い比較
的早期のアルツハイマー病患者
17人を対象にタウ蛋白質の蓄積
が多い部分と意欲低下の程度と
の関連を調べ、その結果、前頭
葉の「眼窩(ガンか)前頭皮質」
にタウ蛋白質が多く蓄積してい
る患者さんほど、意欲の低下が
著しいことを突き止めたことは、
画期的な研究と申しあげても、
過言ではないでしょう。

お店の大将を対象とするくじ
引き。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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