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2019-05-05 23:30:59

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診療マル秘裏話    号外Vol.1217 平成30年7月2日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)野口英世博士が黄熱病で死亡した解剖検査記録
2)複数の診療科が協力し診断・治療するサルコーマセンター

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 野口英世博士が黄熱病で死亡した解剖検査記録

 
 
 
 
 
 
 
 
 
猪苗代町出身の世界的細菌学
者野口英世博士が殉職したガー
ナにあるガーナ大野口記念医学
研究所は6月9日、野口博士が
黄熱病で亡くなった事を証明す
る解剖検査記録を野口英世記念
館に寄贈しました。猪苗代町の
野口英世記念館で国内初の公開
が始まり、野口博士の没後90年
の足跡に改めて光が当てられて
います。
記念館に隣接する野口英世至
誠館で贈呈式を行いました。ア
ブラハム・クワベナ・アナン所
長が、八子弥寿男理事長に野口
博士の解剖検査記録を手渡しま
した。パトリック・F・アイエ
クミガーナ大副学長、アナン所
長、姫野勉駐ガーナ特命全権大
使、フランク・オチェレ駐日ガ
ーナ次期全権大使、前後公町長
が祝辞を述べました。八子理事
長が「ガーナと日本の絆を一層
強くしたい」と謝辞を述べま
した。
解剖検査記録は記念館に展示
されました。福岡県から友人と
訪れた篠原祥子さん(76)は「
偉人の生涯を表す資料を目の当
たりにして感激した」と見入っ
ていました。感染症と免疫に関
する記念シンポジウムも行われ、
アナン所長らが講演しました。
野口博士の解剖検査記録は19
79(昭和54)年、ガーナに研究
所を設立する事業を進めていた
福島医大の調査団が首都アクラ
の病院にあったノートに記載を
見つけました。劣化が進んでお
り1998(平成10)年、在日ガー
ナ大使館が記念館に修復を依頼
しました。記念会は書面を貼り
合わせるなどして修復し翌年、
現地に送りました。一時所在が
不明となっていましたが昨年12
月、研究所の金庫で7年ぶりに
確認されました。

野口英世記念館の動画です。

 
 


 
 
盗難が疑われて以来、修復を
依頼する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 複数の診療科が協力し診断・治療するサルコーマセンター

 
 
 
 
 
 
 
 
千葉県ガンセンター(千葉市
中央区)は6月11日から、骨肉
腫などの希少ガン「肉腫」(サ
ルコーマ)について、複数の診
療科や検査部門が協力して診断・
治療にあたる「サルコーマセン
ター」を開きます。県内では初
めて、全国でも6番目です。

対象となる疾患は、骨肉腫や
線維肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫
などです。県ガンセンターで昨
年度、新たに肉腫と診断された
患者さんは約110人という事
です。

肉腫は子どもから高齢者まで
様々な年齢の様々な部位にでき
るものの、年3万人に1人で、
すべてのガンの約1%といわれ
るほど発生率は低いとされてい
ます。このため、診断が難しか
ったり、診断まで時間がかかっ
たりして、適切な治療ができる
医療機関は全国的に少ないこと
が分かっています。

サルコーマセンターは整形外
科や婦人科、胆肝膵(たんかん
すい)外科、腫瘍・血液内科、
画像診断部、放射線治療部、臨
床病理部などで構成します。患
者さんの診断や治療法を相談し
ながら検討し、肉腫と診断され
た全患者の治療経過について、
定期的に確認していくという事
です。

サルコーマセンターは国内で
は、2012年7月に、ガン研有明
病院(東京)に初めて設置され
ました。県ガンセンターでサル
コーマセンター長を務める米本
司・整形外科部長は「診療科を
超えて協力し、全国のサルコー
マセンターとも情報交換しなが
ら、治療法も開発し、患者のQ
OL(生活の質)が上がるよう
にしていきたい」と話していま
す。

サルコーマセンターについて

解説している動画です。

 
 


 
 
 
強力な協力体制。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
野口英世博士が黄熱病で亡く
なった事を証明する、解剖検査
記録を野口英世記念館に寄贈し
たのは、素晴らしいことです。
以前のメルマガでも紹介しまし
たが、黄熱病は、ウイルスで起
きる病気です。ウイルスは光学
顕微鏡では、見つけることはで
きません。電子顕微鏡でないと
その姿を見ることはできないの
です。つまり、野口英世博士は、
光学顕微鏡で、見えるはずのな
いウイルスという病原体を見つ
けようとして、ご自身が黄熱病
にかかってしまったのです。今
では、どこの大学病院にも電子
顕微鏡はありますが、野口英世
博士が生きた90年前には世界中
どこを探してもありませんでし
た。医学、医療の進歩の速さを
改めて実感した次第です。
千葉県ガンセンター(千葉市
中央区)は6月11日から、骨肉
腫などの希少ガン「肉腫」(サ
ルコーマ)について、複数の診
療科や検査部門が協力して診断・
治療にあたる「サルコーマセン
ター」を開設します。 これは、
素晴らしいことです。慶應病院
でも、ユーイング肉腫や骨肉腫
の治療を整形外科の先生が四苦
八苦して診療していたのを思い
出しました。非常に頻度が低い
ため、慣れない抗ガン剤の治療
を行っていました。その補助を
私たち血液内科医が行っていま
した。抗ガン剤治療後の白血球
が少ない時期(ネーダーという)
に補充療法(輸血、抗生物質の
投与等)を行うのですが、この
時期の患者さんを、整形外科の
先生は診たことがないのでパニ
ックを起こしていました。

開設したサルコーマセンター
について解説する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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