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診療マル秘裏話    号外Vol.1216 平成30年7月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ガン内部血管構造を立体的かつ高精細に可視化
2)鶏卵の中に、ヒトの患者由来の卵巣ガンを再現

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 ガン内部血管構造を立体的かつ高精細に可視化

 
 
 
 
 
 
 
 
量子科学技術研究開発機構(
量研)は6月6日、生体内のガン
内部の血管構造を立体的かつ高
精細に可視化し治療による血管
構造の変化を安全に長期間追跡
することに成功したと発表しま
した。この研究は、量研QST 未
来ラボの青木伊知男グループリ
ーダーと新田展大技術員、徳島
大学大学院医歯薬学研究部放射
線医学分野の原田雅史教授と共
同で行われたものです。

ガンは、その周囲に特殊な血管
構造を形成し、その構造は増殖
治療に対する抵抗性に関連する
とされています。例えば、膵臓
ガンやスキルス胃ガンなど、抗
ガン剤が効きにくいガンでは、
ガン細胞をバリアーするように
周辺に、たくさんの間質細胞が
存在したり、線維化したりして、
薬が届きにくくなります。また、
血管が少なく酸素が届きにくい
ガンでは、薬剤や放射線に抵抗
性を獲得する細胞が生じ、それ
が再発や転移など予後の悪化に
繋がることが指摘されています。

そのためより高精度なガン治療
には、治療を困難にするガンの
血管構造を治療前や治療中にも
観察して適切な治療方法を選択
する必要があります。 しかし、
ガンの診断に用いられるポジト
ロン断層画像法(PET )では解
像度が足りず、微細な血管構造
を描出することが難しいとされ
ています。また、X 線CTは高い
解像度を持ちますが、検査あた
りの被ばく線量が多くなるため、
高頻度の撮影は推奨されていま
せん。これらのことから、既存
の技術でガンの血管構造を長期
間にわたって、安全に観察する
方法は困難であるとされてきま
した。

研究グループは、高感度のナノ
粒子型MRI 造影剤に、高い信号
が得られる高磁場MRI(7テスラ
=70000ガウス)とノイズ信号を
少なくできる特殊な受信コイル
を組み合わせることで、ガンの
内部の血管構造を50µm(1µm=1
mmの1/1000)の高い解像度で、
三次元的かつ安全に可視化する
技術を開発しました。 さらに、
大腸ガンを皮下に移植したマウ
スに、ナノ粒子型MRI 造影剤を
投与して、高磁場MRI を使って
血管造影法で撮影した結果、が
んの内部の小さな血管の立体構
造が明瞭に描出されたという事
です。また、ガンの血管形成を
抑制する抗ガン剤(スニチニブ)
を投与し、ガン内部の血管構造
の変化や、ナノ粒子型MRI 造影
剤の分布を、10日間にわたって
追跡することにも成功しました。

今回の成果は、ガン治療中の内
部の変化を詳細に観察し、その
情報に基づいて治療効果を予測・
評価することで最適な治療を早
期的に選ぶ「見ながら治療(Th
eranostics)」という未来の医
療の実現に対して、大きな貢献
が期待できる、と研究グループ
は述べています。

ガンの新免疫療法について解説

している動画です。

 
 


 
 
 
商才のあるなしを詳細に観察
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 鶏卵の中に、ヒトの患者由来の卵巣ガンを再現

 
 
 
 
 
 
 
 
京都大学は6月6日、鶏卵の中
にヒトの患者由来の卵巣ガンを
再現することに成功したと発表
しました。この研究は、同大高
等研究院物質細胞統合システム
拠点(iCeMS )の玉野井冬彦特
定教授らの研究グループによる
ものです。研究成果は「Scient
ific Reports」に掲載されまし
た。

ガンは、同じ種類のガンでも個
々の患者やそのステージによっ
て違いがあります。 そのため、
十分な効果を期待するためには、
それぞれの患者さんに適した抗
ガン剤を個別に選択する必要が
ありますが、現在のガン治療で
は、同じ種類のガンに対しては
同様な抗ガン剤が使われること
が一般的となっています。個別
医療を可能にするには、患者さ
んのガンを取り出し、それぞれ
に適した、抗ガン剤を見つける
必要がありますが、これを可能
にするシステムは、現在いくつ
かの方法が提唱されているもの
の、それぞれに問題点がありま
す。

今回、研究グループは、ガンの
個別化医療を可能にするガンの
鶏卵モデルを開発しました。鶏
の有精卵の殻に穴を開け、胚を
取り巻く漿尿膜上に細かく砕い
たヒト卵巣ガンを乗せると3~4
日後には、同じ特徴を保持した
ガンが鶏卵内に再現されました。
マウスでのガンの再現には数週
間を要するため、これは大きな
短期化です。この鶏卵モデルを
使用した場合、実際の患者さん
のガンを再現して、そのガンに
最適な薬を探すことが、1週間
ほどで、安価でできるようにな
ります。

さらに、研究グループは、この
鶏卵モデルに、研究グループが
開発した多孔性ナノ粒子「B-PM
O 」を使って抗ガン剤を投与す
る実験を実施しました。 B-PMO
の細孔中に抗ガン剤ドキソルビ
シンを詰めて投与した結果2~3
日でガンが消滅しましたが、胚
の臓器は健康なままだったとい
うことです。これは、B-PMO が
ガンにだけ選択的に、集まって
蓄積したために、周囲の臓器に
影響を与えず、抗ガン剤の副作
用を最小限に抑えるのに役立っ
たためとしています。

今回の研究では、卵巣ガン鶏卵
モデルとナノ粒子B-PMOの2つの
有効性が確認されました。鶏卵
モデルは、さらなる研究により
個別医療の実現に役立つ可能性
が期待されるということです。
また、ナノ粒子B-PMO について
は、今後、副作用の少ない抗が
ん剤治療に役立つことや、その
高いガン蓄積能のメカニズムを
検証することで、さらに高いが
ん蓄積能を持つ粒子の開発に役
立つことが期待されると研究グ
ループは述べています。

卵巣ガンについて解説している

動画です。

 
 


 
 
 
延べ人数について述べた。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
生体内のガン内部の血管構造
を立体的かつ高精細に可視化し
治療による、血管構造の変化を
安全に長期間追跡する事に成功
したと発表したのは偉大な業績
です。治療というのは血管新生
阻害剤によるものと考えられま
す。血管構造は詳細に分からな
くても、新生血管には、大きな
穴が開いていて正常細胞の回り
の血管には小さな穴しか開いて
いないことが分かっています。
そこでこの差を利用して抗ガン
剤にポリマーをつけたりミセル
化したりして、正常細胞の小さ
な穴は通り抜けられないが新生
血管の大きな穴は通り抜けられ
るようにして、ガン組織にだけ、
抗ガン剤が届くようにする治療
が考案されています。
鶏卵の中にヒトの患者由来の
卵巣ガンを再現することに成功
したと発表したのは素晴らしい
業績です。これは、即ちガンの
個別化医療を可能にするガンの
鶏卵モデルを開発したことにな
ります。マウスでのガンの再現
には数週間を要するため、これ
は大きな短期化です。ちなみに
マウスでのガンの再現は、ヒト
化マウスというものを用います。
この鶏卵モデルを使用した場合、
実際の患者さんのガンを再現し
て、そのガンに最適な薬を探す
ことが、1週間ほどで、安価で
できるようになった訳ですから
期間とコストの大幅な削減と言
っても過言ではないでしょう。
最適な薬を探す系さえあれば、
患者さんの治療の大きな助けと
なることは言うまでもありませ
ん。

行火を安価で購入する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)UFM1システム機能低下が遺伝性発達障害の原因
2)意欲低下は前頭葉に蓄積する異常蛋白質が原因

 
 
 
 
 
 
 
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1】 UFM1システム機能低下が遺伝性発達障害の原因

 
 
 
 
 
 
 
 
新潟大学は6月5日、UFM1シス
テムと呼ばれる、細胞内蛋白質
修飾機構の機能低下が小頭症や
精神運動発達遅延等を伴う遺伝
性の発達障害を引き起こすこと
を突き止めたことを発表しまし
た。この研究は、同大大学院医
歯学総合研究科分子遺伝学分野
の小松雅明教授、石村亮輔助教
らの研究グループが、キング・
ファイサル専門病院研究センタ
ー、ケンブリッジ大学と共同で
行ったものです。研究成果は「
Brain」に掲載されています。

重度発達障害をきたす疾患には
未だ原因不明のものが多く、そ
の原因遺伝子の同定と病態発症
機序の解明が望まれています。
UFM1は細胞内の蛋白質修飾分子
で、UFM1はUBA5酵素により活性
化された後、UFC1酵素に移され、
最終的に細胞内で生合成された
蛋白質を修飾し、蛋白質の機能
の変換を担うと考えられていま
す。小松教授らをはじめ、複数
のグループにより、独立に小頭
症や精神運動発達遅延などを伴
う遺伝性発達障害の原因遺伝子
としてUBA5が同定され、UFM1シ
ステムの機能異常と重度発達障
害発症との関連が注目されてい
ます。

研究グループは、小頭症や精神
運動発達遅延等を伴う、遺伝性
発達障害患者を持つスーダンの
2家系、サウジアラビアの4家系、
そしてスイスの1家系の遺伝子
解析により、UFM1システムを構
成するUFM1およびUFC1をコード
する遺伝子に変異を同定しまし
た。試験管内において、変異UF
M1蛋白質はUBA5酵素による活性
化、変異UFC1蛋白質はUFM1の転
移が著しく抑制されていること
が判明しました。さらに、患者
由来の細胞においてUFM1により
修飾された細胞内蛋白質の減少
が確認されました。以前に同定
したUBA5遺伝子変異も同様にUF
M1システムを抑制することから、
これらの研究成果は、UFM1シス
テムの機能低下が小頭症や精神
運動発達遅延などを伴う遺伝性
発達障害を引き起こす事を意味
しています。

研究グループはすでに、横浜市
立大学大学院医学研究科の松本
直道教授(遺伝学)らとの共同
研究により遺伝性発達障害患者
を持つ日本の家系においてもUF
M1システムを構成する遺伝子の
変異を同定しています。今後も
国内外のUFM1システム関連遺伝
子変異を持つ家系の検索、そし
てUFM1システムの活性を増加さ
せる薬剤のスクリーニングを行
うことで臨床応用を目指すとし
ています。

蛋白質の構造解析について解説

している動画です。

 
 


 
 
 
家計のやり繰りが下手なのは、
家系かもしれない。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 意欲低下は前頭葉に蓄積する異常蛋白質が原因

 
 
 
 
 
 
 
 
アルツハイマー病など認知症
の前段階に表れる、意欲低下の
症状は、脳の前頭葉に蓄積する
異常な蛋白質が原因であること
を放射線医学総合研究所のチー
ムが突き止め、6月7日付の英専
門誌電子版に発表しました。研
究成果は、アルツハイマー病の
早期診断や治療への糸口になる
と期待されています。
放医研は、2013年、脳内の「
タウ蛋白質」を陽電子放射断層
撮影(PET)装置で画像化す
ることに成功しました。島田斉
主幹研究員らのチームは、この
技術を使い、比較的早期のアル
ツハイマー病患者17人を対象
にタウ蛋白質の蓄積が多い部分
と意欲低下の程度との関連を調
べました。
その結果、前頭葉の「眼窩(
ガンか)前頭皮質」にタウ蛋白
質が多く蓄積している患者さん
ほど、意欲の低下が著しいこと
が判明しました。 この部分の
神経細胞死や、他の部分とつな
がる神経線維の障害も大きい事
が分かりました。

タウ蛋白質に対する抗体が、

認知症症状を動物実験で改善し

たとする動画です。

 
 


 
 
定価が低下しないため、購買
意欲の低下が深刻。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
UFM1システムと呼ばれる細胞
内蛋白質修飾機構の機能低下が
小頭症や精神運動発達遅延等を
伴う遺伝性の発達障害を引き起
こす事を突き止めたことを発表
したのは偉大な業績です。重度
発達障害をきたす疾患には未だ
原因不明のものが多くその原因
遺伝子の同定と病態発症機序の
解明が望まれているということ
ですから、その一端を解明した
ことは、素晴らしいと言えまし
ょう。遺伝性発達障害患者を持
つ日本の家系においてもUFM1シ
ステムを構成する遺伝子の変異
を同定しているということです
から、今後も国内外のUFM1シス
テム関連遺伝子変異を持つ家系
の検索、そしてUFM1システムの
活性を増加させる薬剤のスクリ
ーニングを行うことで臨床応用
を目指して頂きたいものです。
アルツハイマー病など認知症
の前段階に表れる、意欲低下の
症状は、脳の前頭葉に蓄積する
異常な蛋白質が原因であること
を突き止め発表したのは偉大な
業績です。脳内の「タウ蛋白質」
を陽電子放射断層撮影(PET)
装置で画像化することに成功し、
チームは、この技術を使い比較
的早期のアルツハイマー病患者
17人を対象にタウ蛋白質の蓄積
が多い部分と意欲低下の程度と
の関連を調べ、その結果、前頭
葉の「眼窩(ガンか)前頭皮質」
にタウ蛋白質が多く蓄積してい
る患者さんほど、意欲の低下が
著しいことを突き止めたことは、
画期的な研究と申しあげても、
過言ではないでしょう。

お店の大将を対象とするくじ
引き。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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