最近の号外Vol.1043メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1043メルマガ

2018-10-15 00:52:27

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話     号外Vol.1043 平成29年12月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)ゲノムの網羅的解析で治療法を探る医療の問題点
2)睡眠時無呼吸症候群の診断と効果的な治療方法

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ゲノムの網羅的解析で治療法を探る医療の問題点

 
 
 
 
 
 
 
ガンや難病の患者のゲノム(
全遺伝情報)を網羅的に解析し
て治療法などを探る医療の普及
で、別の疾患の原因遺伝子など
が突然見つかるケースが想定さ
れるとして、日本人類遺伝学会
は神戸市内で11月18日、医療機
関が患者への説明手順を定めて
おく事などを求める提言を発表
しました。

現在、次世代シークエンサー
と呼ばれる、高速のゲノム解読
装置の利用が急速に広がってい
ますが治療法がない疾患の原因
遺伝子が見つかり、本人や医師
が対応に苦慮する事態が懸念さ
れています。

提言ではどこまで結果を開示
すべきかを決めておく必要があ
るとし、解析を受ける患者さん
から同意を得る手順などを定め
ておくべきとしています。

次世代シークエンサーを扱う

会社の紹介動画です。

 
 


 
 
不朽の名作を普及させる。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 睡眠時無呼吸症候群の診断と効果的な治療方法

 
 
 
 
 
 
就寝中は断続的に激しくいび
きをかき、昼間に強い眠気に襲
われるのが睡眠時無呼吸症候群
(SAS)です。この病名は2
003年に新幹線運転士が睡眠
中に居眠りしてしまった問題で
認知度を高めましたが、実際の
症状や治療法はまだまだ知られ
ていません。1985年からS
AS治療に取り組んできた虎の
門病院(東京都港区)睡眠呼吸
器科の成井浩司部長に、現状を
説明してもらいました。「肥満
がSASの大きな原因である事
に間違いはないが、顎が小さい
ことや副鼻腔炎による鼻詰まり
によってもSASの発症率は高
まる」と成井部長は指摘してい
ます。国内のある研究では成人
男性の9%、女性の3%が発症
しているとされるので、患者数
は500万人以上と推定されま
す。しかし、必要な治療を受け
ている人は10%程度にすぎず、
診断・治療を受けていない患者
さんが大半を占めるとみられま
す。
昼間の強い眠気や度重なる居
眠りが問題というイメージがあ
るSASですが、高血圧や動脈
硬化を引き起こしたり、症状を
悪化させたりするケースもある
ので厄介です。「高血圧の治療
でなかなか効果が上がらなかっ
たり、脳卒中や心筋梗塞の発症
リスクを高めたりする危険性が
考えられる。SASは睡眠障害
だけでなく、全身疾患の一つと
してとらえるべきだ」と成井さ
んは話しています。 SASを
発症した場合、本来熟睡中は沈
静化している交感神経が刺激さ
れて副交感神経に対して優位に
なり、動脈硬化を促進してしま
います。そして動脈硬化は高血
圧症の誘因になり、心筋梗塞や
不整脈の発症リスクを高めます。
「減塩など食生活の改善や降圧
剤服用などの高血圧治療がなか
なか効果を上げない場合は、一
度SASを疑って医師に相談す
る。必要であればSASの専門
医のいる医療機関を受診してほ
しい」と成井部長は訴えていま
す。SASを合併している高血
圧患者さんは、心臓や脳の重い
病気を引き起こす可能性がより
高い「早朝高血圧」などを引き
起こしやすくなるからです。
治療としては就寝中の口呼吸
を避け、気道を確保する方法が
有効です。マウスピースの装用
や、一定圧の空気をマスクから
送り続ける、「経鼻的持続陽圧
呼吸法」(CPAP治療)があ
り、どちらも一定の診断基準を
満たせば、健康保険が適用され
ます。
「治療法としては手軽さや効果
の面では一長一短。ただ、どち
らも症状を一時的に緩和するだ
けで、原因を抜本的に改善する
ものではない。原因が副鼻腔炎
などの場合はその疾患の治療を、
肥満であれば生活の改善や運動
で減量する治療を続けなければ
ならず、専門医の継続的な関与
が必要になる」と成井さんは、
言っています。

なぜ専門医を受診した方が良
いのでしょうか。CPAP治療
を例に取ると治療する側が把握
していなければいけない事項が
多いからです。「マスクを正し
く装着して就寝しているのか、
マスクへ空気を送り込む圧力は
適切なのかといったことにとど
まらない」と成井部長は言って
います。 昼間の眠気や夜間の
就寝状態の推移に加え、高血圧
症などの合併症があれば、その
病状の変化を把握することも求
められます。SAS を治療するに
は十分な経験が必要ですが、限
られた数の専門医は今後、患者
数の増加などにどう対応してい
くべきなのか。この点について
成井部長はITを使った、遠隔
診療の有効性に注目しています。

「機材の小型化が進めば、CP
AP治療を受ける患者が増える
でしょう」と成井浩司部長は語
っています。「CPAPからの
データや測定した血圧値などを
インターネットを介して1カ所
に集積する。専門医はこのデー
タをモニターし、必要に応じて
電話でのカウンセリングをした
り、予定より早い受診を患者に
求めたりすることができる」。
病状が安定している患者さんな
ら、このような遠隔診療を組み
合わせれば数カ月に1回の受診
で十分に治療効果を上げること
ができます。これにより患者さ
んの受診回数を減らし、より多
くの患者さんの診療や経過観察
が可能になります。さらに合併
している高血圧症や、不眠症の
治療に際してもそれぞれの分野
の専門医や、かかりつけ医とも
連携がとりやすくなるという事
です。

睡眠時無呼吸症候群について、

解説している動画です。

 
 


 
 
遠隔診療を行ってきた病院の
沿革。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
ガンや難病の患者のゲノム(
全遺伝情報)を網羅的に解析し
て治療法などを探る医療の普及
で、別の疾患の原因遺伝子など
が突然見つかるケースが想定さ
れるということで、具体的には、
治療法がない疾患の原因遺伝子
が見つかり、本人や医師が対応
に苦慮する事態が懸念されると
いうことだそうです。どこまで
結果を開示すべきかを決めてお
く必要があるとし、解析を受け
る患者さんから同意を得る手順
などを定めておくべきというの
が対策の提言ですが、提言通り
に行うと、遺伝子解析自体を受
けようとする患者さんが減るの
ではないかと危惧しています。
減塩など食生活の改善や降圧
剤服用などの高血圧治療がなか
なか効果を上げない場合は、一
度SASを疑って医師に相談す
ることが重要とありますがそれ
は、高血圧の診療を行う、医療
機関が疑ってかかることも必要
である気がします。当クリニッ
クでも、降圧がうまくいかず、
ラクーナ梗塞を繰り返す患者さ
んがおられて、昼間の眠けと、
夜間、家族が本人の呼吸が、止
まっている事を確認した事から、
SASを疑い、専門の医療機関
を紹介しました。 C-PAP
療法で劇的に症状が改善したの
で、大変喜んでおられました。

高速でラクーナ脳梗塞を発症
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。