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2018-10-17 04:00:42

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診療マル秘裏話     号外Vol.1045 平成29年12月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)iPS 細胞使いβアミロイド減の既存薬剤組み合わせ
2)万能細胞由来の「ミニ小腸」の創薬への活用法

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 iPS 細胞使いβアミロイド減の既存薬剤組み合わせ

 
 
 
 
 
 
 
アルツハイマー型認知症の患
者さんから作ったiPS細胞(
人工多能性幹細胞)を使い発症
の原因物質を減らす薬の組み合
わせを見つけたと、京都大など
の研究チームが発表しました。

既存の3種類の薬を同時に使
うと効果があることが、細胞の
実験で確認できたという事です。
iPS細胞を創薬に応用する新
たな成果で、米科学誌セル・リ
ポーツ電子版に11月22日、論文
が掲載されます。

アルツハイマー型認知症は、
脳の神経細胞で「アミロイドβ
ベータ」という蛋白質が作られ、
過剰にたまることが主な原因と
されています。症状を緩和する
薬はありますが、アミロイドβ
そのものを減らす薬は研究段階
で、実用化されていません。

京大iPS細胞研究所の井上
治久教授(幹細胞医学)らは、
患者さんの皮膚からiPS細胞
を作って増やし、脳の神経細胞
に変化させて、培養しました。
既存の1258種類の薬をふりかけ、
アミロイドβを減らす薬を探し
ました。

その結果、パーキンソン病と
ぜんそく、てんかんの3種類の
薬を同時に加えると最も効果が
ありました。患者さん9人のi
PS細胞から作った神経細胞で
試し、48時間後に調べると、
アミロイドβの量が、3~4割
減少しました。8割減った細胞
もありました。

井上教授は「アミロイドβの
量が4割減れば、発症や症状の
進行が止まると期待できる。臨
床試験につなげたい」と話して
います。

福永浩司・東北大教授(神経
薬理学)は、「既に使われてい
る薬で効果を見つけた点に意義
がある。長期間、安全に投与で
きる薬の量を調べる必要がある」
と話しています。

アミロイドβによって蛋白質に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
長期間の使用に耐えうる医療
機関。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 万能細胞由来の「ミニ小腸」の創薬への活用法

 
 
 
 
 
 
 
ES細胞(胚性幹細胞)やi
PS細胞(人工多能性幹細胞)
から作った「ミニ小腸」の創薬
への活用に向けて、国立成育医
療研究センター(東京都世田谷
区)と大日本印刷は、共同研究
を始めたと発表しました。

腸に炎症や潰瘍が起きるクロ
ーン病などの新薬の候補物質を、
ミニ小腸に注入して効果や毒性
を調べる装置の5年後の製品化
を目指しています。

同センター研究所 生殖医療
研究部長の阿久津英憲ひでのり
さんらは、今年1月、2種類の
細胞を、特殊なプレートの上で
培養して、直径1センチ程度の
袋状をした、ミニ小腸の作製に
成功したと発表しました。便秘
薬や下痢止めの薬に本物の小腸
と同様の反応をすることが確認
されました。

共同研究では多数のミニ小腸
を平面上に並べた装置「臓器チ
ップ」を製作します。細胞培養
の自動化やミニ小腸の保存、チ
ップの輸送に関する技術なども
開発します。

臓器チップの利用により製薬
会社は新薬候補を早い段階で絞
り込むことができ、医薬品開発
のコストを減らせると期待され
ます。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
打球を好捕した、レギュラー
候補。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
アルツハイマー型認知症の患
者さんから作ったiPS細胞(
人工多能性幹細胞)を使い発症
の原因物質を減らす薬の組み合
わせを見つけたというのは素晴
らしい業績です。それが既存の
薬の組み合わせであったという
のが更に良い発見であったと言
えるでしょう。しかし、アルツ
ハイマー型認知症の原因物質と
されているのはβ‐アミロイド
だけではなく、タウ蛋白と言わ
れるものもあります。この薬剤
の組み合わせでタウ蛋白も減少
できるかが、これから為される
実験によって明らかにされる事
でしょう。
ES細胞(胚性幹細胞)やi
PS細胞(人工多能性幹細胞)
から作った「ミニ小腸」の創薬
への活用法として、腸に炎症や
潰瘍が起きるクローン病などの
新薬の候補物質を、ミニ小腸に
注入して効果や、毒性を調べる
装置の5年後の製品化というの
は、画期的な取り組みと言える
でしょう。今までの動物実験で
の、動物に効果はあっても人間
では、効果が認められなかった
り、副作用が強すぎて使い物に
ならなかったりした欠点を補う
エレガントな手法であると私は
考えています。

画期的な取り組みで活気を取
り戻す。笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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