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2018-05-15 00:02:52

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診療マル秘裏話    号外Vol.912 平成29年7月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)卵アレルギーの予防に生後6ケ月から卵を食べさせる
2)成人患者が増加中の百日咳を、全数把握の方針

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 卵アレルギーの予防に生後6ケ月から卵を食べさせる

 
 
 
 
 
 
卵アレルギーを予防するには
生後6か月から少しずつ卵を食
べさせるべきだ――とする医療
者向けの提言を6月16日、日本
小児アレルギー学会が発表しま
した。

原因となりうる食物は早く与
えない方が良いとする考え方が
根強い中、大きな転機になりそ
うです。

提言では、離乳食を始める前
のアトピー 性皮膚炎の診断を必須
としました。アトピーで皮膚の
バリア機能が弱くなると、そこ
から体内に入り込んだ微量の卵
が免疫機能によって異物とみな
され、卵アレルギーになる危険
性が高まることが最近の研究で
分かってきました。

アトピーと診断された場合、
ステロイド剤と、保湿剤で皮膚
症状を治します。専門の医師の
指導を受け、生後6か月ごろか
ら微量の固ゆで卵を毎日食べさ
せ、体に慣れさせてゆきます。
アトピーでなければ、同時期か
ら固ゆで卵を食べさせるように
します。

国立成育医療研究センター(
東京都)などは昨年末、アトピ
ーの乳児に皮膚の治療を行いな
がら半年間、微量のゆで卵粉末
を毎日食べさせると、卵アレル
ギーの発症が約8割減ったとす
る研究成果を発表しました。近
年の研究から、生後早い時期に
腸から食物を吸収すると、免疫
機能が異物とみなさず、アレル
ギー発症を抑えられるとする、
知見が集まりました。

提言作成の中心となった国立
病院機構相模原病院(相模原市)
の海老沢元宏・アレルギー性疾
患研究部長は「アトピーの場合、
家庭で自己流で卵を食べさせる
のは非常に危険です。必ず専門
の医師の指導を受けてほしい」
と話しています。

食物アレルギーの最新の治療法

について解説している動画です。

 
 


 
 
自己流の投与は事故のもと。


 
 
 
 
 
 
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2】 成人患者が増加中の百日咳を、全数把握の方針

 
 
 
 
 
成人患者が増加している百日
咳について厚生労働省は全医療
機関から患者さんの報告を求め、
全数把握する方針を固めました。
予防対策を強化する狙いだそう
です。 6月19日午後の有識者
部会で提案します。

百日咳は、細菌の感染で起き
ます。従来、子どもの患者が多
く、現在は感染症法に基づき、
全国約3000の小児科が指定
届け出医療機関として患者さん
の届け出を行っています。

しかし2007年に10歳代
後半から20歳代を中心とする
集団感染が発生しました。国立
感染症研究所が08~13年に
医療機関に自主報告を求めた所、
20歳以上の患者さんが約6割
を占めました。成人患者は軽症
で済む事が多いのですが、周囲
の乳児に感染すると重症化する
危険があり、厚労省は流行把握
に向けた全医療機関からの報告
が必要と判断しました。

百日咳の予防にはワクチンが
有効で、現在の定期接種では、
生後3か月以降に4回接種します。

百日咳について解説している

動画です。

 
 


 
 
舞台の後半から、役者に紅斑
が出現する。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
卵アレルギーを予防するには
生後6か月から少しずつ卵を食
べさせるべきだ――とする医療
者向けの提言を発表したのは、
偉大な業績です。 アトピー性
皮膚炎が存在する子供では微量
の卵の摂取とするということも
慎重を期してのことだと思われ
ます。食物アレルギーの治療は、
抗原を少しずつ摂取することに
尽きると思います。ただ、アレ
ルギーの症状が激烈に出ている
アトピー性皮膚炎の子供では、
普通の子供と同じく食べさせる
のは危険ということですから、
専門家のアドバイスの元行う様
にして頂きたいと思います。
成人患者が増加している百日
咳について厚生労働省は全医療
機関から患者さんの報告を求め、
全数把握する方針を固めたのは、
余り賢明な策とは言えないと私
は考えています。報告を求める
より先に確実な治療法を普及さ
せて、子供に移して重症化する
ことを避けるべきだと思います。
現実には、マクロライド系抗生
物質を使うのですが、他の病原
体、例えばマイコプラズマでは、
マクロライド系抗生物質はほぼ
8~9割型耐性ということですの
で、ニューキノロン系を使う事
が多いため、百日咳でもニュー
キノロン系の投与を行うと切れ
味が悪いことを経験するはめに
なります。 このような事実を
知らしめた後に、報告を求める
ことをお勧めしたいと考えてお
ります。

県名を賢明にも一生懸命思い
出す。笑

 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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