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診療マル秘裏話   Vol.656 平成28年7月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)ヒートショックプロテイン27が,かゆみ症状を判定する指標
2)片頭痛女性は,月経前数日エストロゲン値が急速低下

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 ヒートショックプロテイン27が,かゆみ症状を判定する指標

 
 
 
 
 
 
ファンケルは、開発した皮膚
測定技術で角層中の蛋白質「ヒ
ート・ショック・プロテイン(
HSP)27」がかゆみ症状を
判定する指標になる可能性を見
いだしました。 東京女子医科
大学の川島眞教授、新宿ヒロク
リニックの木村 育子医師との
共同研究です。 HSP27と
かゆみ症状に相関性などを確認
しました。従来は、自己申告が
中心だった症状に対し、客観的
かつ簡便な測定法を新たな選択
肢として提供します。

かゆみ症状の判定は、医師の
所見以外に自己申告によるNR
S法が、あるものの、客観的な
評価が難しいそうです。 その
ため同社で開発した皮膚の老化
リスク測定技術「角層バイオマ
ーカー」の応用に着目しました。
同技術はテープで皮膚を採取し
て角層中の蛋白質を解析し、リ
スクを測定する。これまでに、
蛋白質7種で、バリア機能など
皮膚の特徴を解析しています。

今回、乾燥による肌荒れに悩
む女性に、乾燥対策のサプリメ
ントを8週間摂取してもらい、
医師が症状改善を確認しました。
そのなかで乾燥指標とした蛋白
質「ガレクチン7」量と皮膚の
乾燥状態に相関が認められたた
め、同技術で、内服による乾燥
改善を評価できる可能性につな
がるということです。NRS法
とHSP27量を比較・解析し、
かゆみが増すとNRS量が比例
して増加するとの相関結果も得
られました。
さらに、サプリメントの摂取
でかゆみが改善した群と、しな
かった群のHSP27量を比較
しました。改善群では摂取8週
間後に角層中のHSP量が大き
く減少していました。

これらの成果を通じ、かゆみ
の測定法としての角層バイオマ
ーカー、指標としてのHSP27
の有用性を確認しました。今後
は、角層バイオマーカーが医療
現場等でも応用できるよう研究
を続けていくそうです。

美容の部分でヒートショックプロテインを

作る効果についての動画です。

 
 


 
 
角層のトラブルを隠そうとす
る。笑

 
 
 
 
 
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2】 片頭痛女性は,月経前数日エストロゲン値が急速低下

 
 
 
 
 
片頭痛の既往を有する女性は
そうでない女性に比べ、月経前
数日のエストロゲン値が急速に
低下する可能性があるとの研究
結果が発表されました。 米国
神経学会(AAN )が6月1日付の
リリースでNeurology 誌オンラ
イン版の掲載論文を紹介しまし
た。

片頭痛の,既往ありの女性114
例とない女性223 例(平均年齢
47歳)の毎日の尿検査から1カ
月間のエストロゲン値の変動と
片頭痛の既往ありの女性につい
ては、頭痛日記における発作の
状況を調査し、検討しました。

黄体期にエストロゲン値のピ
ークを迎えてて2日後、非片頭
痛群における、エストロゲン値
減少率は30%であったのに対し、
片頭痛群の減少率は40%と大き
いことが分かりました。尿中エ
ストロゲン・クレアチニン(Cr)
比による低下の程度においても、
非片頭痛群で23pg/mgCr に対し、
片頭痛群では34 pg/mgCrとより
急速に低下していました。その
他のホルモンの変動パターンに
は、片頭痛の有無による違いは、
ありませんでした。 また、片
頭痛群のエストロゲンの急速な
低下は、検討期間の片頭痛発作
の有無にかかわらず認められま
した。

研究グループは「エストロゲ
ンの急速減少とストレス、睡眠
不足、食事や、ワインなどの片
頭痛のトリガーが重なる“two-
hit process ”が月経に関連し
た片頭痛を起こすと考えられる」
と述べています。

なお、今回の研究では母数の
大きさおよびホルモンデーター
の量が強みである一方、非片頭
痛群に、日本人と中国人が多く、
片頭痛群に白人と黒人が多いと
いった偏りが指摘されています。

片頭痛の予防薬について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
球速が急速に減少した。 笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ヒート・ショック・プロテイ
ン(HSP)27」がかゆみ症状
を判定する指標になる可能性が
あることが分かったのは、本当
に喜ばしいことです。  今迄
かゆみ症状を判定する指標が、
全くありませんでした。どんな
に痒くても、症状の辛さは患者
さん本人しか分からないという
のが、これまでの考え方でした。
しかし、客観的指標が発見され
れば、他の人が患者さんの痒み
を客観的に評価することができ
る訳です。偉大な進歩と言えま
しょう。
片頭痛の既往を有する女性は
そうでない女性に比べ、月経前
数日のエストロゲン値が急速に
低下する可能性があるとの研究
結果が発表されたのは、喜ばし
いことです。女性の身体は精密
機械です。その一端が分かった
だけでも、大きな進歩と言えま
しょう。PMS が片頭痛の女性で
は、酷いということが推測され
ます。エストロゲンの急速減少
とストレス、睡眠不足、食事や、
ワインなどの片頭痛のトリガー
が重なる“two-hit process ”
が月経に関連した片頭痛を起こ
すと考えられます。

一反木綿が一旦敵にまわると
厄介で、妖怪の生態の一端を、
垣間見た気分です。    笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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