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2018-05-22 00:25:18

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診療マル秘裏話    号外Vol.918  平成29年7月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)独自開発ワクチンを用いたガン免疫療法の臨床試験
2)ヒト汗腺の3次元構造可視化に世界で初めて成功

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 独自開発ワクチンを用いたガン免疫療法の臨床試験

 
 
 
 
 
 
川崎医科大付属病院(倉敷市
松島)呼吸器内科の岡 三喜男
教授らは、気管支の末梢部分に
できる肺腺ガンが進行した患者
さんに対し、同大が独自開発し
たワクチンを用いた、ガン免疫
療法の臨床試験を近く始めます。
患者さん自身のガン細胞を攻撃
する力を高めて、ガンの進行を
抑える治療法で、効果や安全性
を確かめます。

患者さんの免疫力が低下した
り、ガン細胞が免疫を抑制した
りすると、ガン細胞を攻撃でき
なくなります。免疫療法は免疫
力を高めたり、免疫抑制を解除
したりする治療法です。

岡教授らが始める免疫療法は、
独自のワクチンを投与すること
で、弱った免疫細胞(リンパ球)
を、活発化させるやり方です。
患者さん9人を3グループに分
け、ワクチンの量を変えて皮下
注射します。2週間に1度、計
4回投与し、経過を観察します。

ワクチンは、肺腺ガンに特異
的に現れる抗原「XAGE1」
を構成するアミノ酸の一部を組
み込んで独自に開発しました。
XAGE1は肺腺ガン患者さん
の3~4割が持つとされ、これ
に対する免疫反応がある場合は
生存期間が長くなることを、岡
教授と、川崎医科大の中山睿一
客員教授(腫瘍免疫学)らのグ
ループがこれまでに確認してい
ます。

免疫療法には他に、「免疫チ
ェックポイント阻害剤」と呼ば
れる薬(オプジーボなど)を使
って免疫抑制を解除する手法も
あり、注目されています。 岡
教授は「独自ワクチンを用いた
療法と組み合わせることで、よ
り高い効果が見込まれる。ワク
チンの有効性、安全性が確認で
きれば、将来は併用を検討した
い」と話しています。

ガンワクチン療法について解説

している動画です。

 
 


 
 
介助を解除する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 ヒト汗腺の3次元構造可視化に世界で初めて成功

 
 
 
 
 
 
大阪大学大学院薬学研究科と
マンダムによる共同研究講座、
医学系研究科情報統合医学皮膚
科学講座のグループはヒト汗腺
の3次元構造の可視化に世界で
初めて成功しました。 汗腺の
発汗機能を司る構造に着目し、
3次元構造解析に有用な手法を
取り入れることで実現しました。
今回の成果により、発汗時にお
ける汗腺収縮の仕組みの解明へ
道が開けます。その先には発汗
にかかわる病気の治療や、汗の
量が制御できる新機能の制汗剤
開発も視野に入っています。

研究グループでは、温暖化や
高齢化社会が進み熱中症、多汗
症患者が増えていることに注目
しました。障害を起こした発汗
機能の改善には汗をかくと収縮
する汗腺の構造を知ることが欠
かせません。しかし汗腺を構成
する分泌部と一部の導管部は糸
くずが絡まるように複雑に折り
たたまれており(コイル状)、
発汗時にはその内部が収縮する
とされています。従来の2次元
的な解析法では構造を解明でき
ませんでした。

今回、器官などを丸ごと染色
し細胞の空間的な分布をみる「
ホールマウント免疫染色法」を
用い、ヒト汗腺の3次元構造の
可視化にいたりました。まずコ
イル構造を理解するため、汗腺
を構成する部位ごとに識別可能
なマーカーを選定しました。マ
ーカーで可視化すると、コイル
構造内の分泌線はチューブ自体
が捻れた立体構造となっており、
分泌線を覆う筋上皮細胞はチュ
ーブの捻れ方向に沿って並んで
いることが分かりました。発汗
刺激に必要な神経も同様に観察
したところ、分泌腺の同細胞の
みを取り巻いていました。

こうした3次元構造は乳腺と
いった他の分泌腺とまったく異
なっており、独自の分泌機構で
汗を出すことが予想されるとい
うことです。今後も汗腺収縮の
メカニズムを解き明かし、発汗
に関連する病気の解明や治療に
つなげたい考えです。 加えて
汗腺に、蓋をするアプローチが
主流だった制汗剤領域では汗腺
に直接作用し汗の量を制御する
「次世代型」製品の開発へと、
期待が広がります。

一連の研究成果は、6月22日、
米科学誌「PLOS ONE(
プロス ワン)」に公開されま
した。

皮膚の構造について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
公開することが後悔につなが
る。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
独自のワクチンを投与する事
で、弱った免疫細胞(リンパ球)
を、活発化させるやり方を用い
る、ガン免疫療法の臨床試験が
近く開始されるのは喜ばしい事
です。 免疫チェックポイント
阻害剤だけが騒がれていますが、
免疫細胞を活性化する方法が、
開発されたのは、それにまさる
発見と言えましょう。ワクチン
の有効性、安全性が確認できれ
ば、将来は、免疫チェックポイ
ント阻害剤との併用を考えるの
は、合理的な考えと言えるでし
ょう。
ヒト汗腺の3次元構造の可視
化に世界で初めて成功したのは
偉大な業績です。今回の成果に
より、発汗時における汗腺収縮
の仕組みの解明へ道が開けます。
その先には発汗にかかわる病気
の治療や、汗の量が制御できる
新機能の制汗剤開発も視野に入
っていると言うことですから、
3次元構造の可視化の重要性を
改めて認識しました。多汗症の
患者さんが、昔いらっしゃって
漢方薬投与にて経過観察してい
ましたが、症状の改善に至らず
残念な思いをした事があります。

菓子の製造過程を可視化する。


 
 
 
 
 
 
 
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