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診療マル秘裏話   Vol.653 平成28年6月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)観血処置で中止の抗血栓療法の再開の忘却事例
2)PD-L1遺伝子異常の場合,免疫チェックポイント阻害剤

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 観血処置で中止の抗血栓療法の再開の忘却事例

 
 
 
 
 
日本医療機能評価機構はこの
程、手術や生検など観血的医療
行為のために中止していた、抗
凝固薬や抗血小板薬の再開が忘
れられた事例が複数あるとして、
注意を喚起する医療安全情報を
発出しました。同様のケースは
2012年1月から、16年3月に4例
報告され、うち2例は術後に脳
梗塞を起こしていました。
観血的医療行為のため中止し
た抗血栓療法の再開が忘れられ
た4件の背景は、「再開可能な
時期になっても再開が検討され
なかった」 「手術直前までの
使用薬剤のみ再開し、それ以前
に中止していたワーファリン錠
は再開されなかった」「腎生検
が中止になった際、再開を忘れ
た」「手術翌日より再開の指示
があったが、指示を見落とした」
と様々でした。

機構では、ワーファリン錠を
再開されなかった患者さんが、
術後17日目に脳梗塞を起こした
り、バイアスピリンを再開され
なかった患者さんが術後9日目
に多発性脳梗塞を起こしたりと
いった事例を、紹介しました。
事例が発生した医療機関では
「術後指示に抗血栓療法の再開
日を記入する欄を設ける」 「
病棟薬剤師が術後の抗血栓療法
の状況を医師に情報提供する」
といった再発防止を採ったとし
て、広く注意喚起を呼び掛けて
います。

血液凝固反応について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
乾期に換気の注意喚起を行う。


 
 
 
 
 
 
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2】 PD-L1遺伝子異常の場合,免疫チェックポイント阻害剤

 
 
 
 
 
 
 
ガン細胞が免疫細胞の攻撃か
ら逃れる仕組みの一端を、京都
大大学院医学研究科の小川誠司
教授(分子腫瘍学)らの研究チ
ームが新たに解明しました。新
タイプの抗ガン剤として注目さ
れる「オプジーボ」(一般名ニ
ボルマブ)の効果がある、患者
さんを見分ける研究につながる
と期待されています。23日に英
科学誌「ネイチャー」電子版に
掲載されました。

体内には、異物や外敵と闘う
免疫細胞がありますがガン細胞
は、攻撃から逃れるため「PD
-L1」という蛋白質を作り、
免疫細胞の「ブレーキ」を働か
せます。オプジーボは「免疫チ
ェックポイント阻害剤」と呼ば
れブレーキがかかった免疫細胞
に攻撃を再開させる作用があり
ます。

オプジーボは皮膚ガンの一種
「悪性黒色腫」や一部の肺ガン
の治療薬として承認されていま
すが、効果があるのは患者さん
の2~3割程度で、効くかどう
かを事前に調べる効果的な方法
が見つかっていません。薬価も
高額で、一般的な体格の男性が
1年間使い続けると約3500
万円かかるということです。

研究チームは、胃ガンや肺が
んなど34種のガン、計約1万人
分のガン細胞のゲノム(全遺伝
情報)をスーパーコンピュータ
ーで解析しました。更にマウス
を使った実験をして、PD-L
1遺伝子に欠損など異常がある
場合に、免疫チェックポイント
阻害剤を使えば、ガン細胞が、
縮小することを確認したという
ことです。

小川教授は「オプジーボがど
の患者に効くかを知る第一歩。
PD-L1遺伝子に異常がない
人でもオプジーボが効く可能性
はあるので効果的な治療や医療
費削減に向け、今後も更に研究
を進めたい」と話しています。

免疫チェックポイント阻害剤に

ついて解説している動画です。

 
 


 
高価な薬で、高い効果を得る。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
手術や生検等観血的医療行為
のために中止していた、抗凝固
薬や抗血小板薬の再開が忘れら
れた事例が複数あったというの
は、非常に残念な話であると思
います。 再開が忘れられると
心房内の血栓が、塞栓症を起こ
すのは、自明の理であると考え
ています。患者さんによっては、
出血の後の痣ができるのを嫌が
り、再開が遅れることもある様
です。十分に患者さんの性格を
見極めて、再開を忘れない様に
するためのチェックを、医師や
コメディカルや、医療事務の方
に複数回行ってもらう必要が有
るようです。
ガン細胞が免疫細胞の攻撃か
ら逃れる仕組みの一端を解明し
たのは、素晴らしい業績です。
体内には異物や外敵と闘う免疫
細胞がありますが、ガン細胞は、
攻撃から逃れるため「PD-L
1」という蛋白質を作り、免疫
細胞の「ブレーキ」を働かせま
す。薬は「免疫チェックポイン
ト阻害剤」と呼ばれブレーキが
かかった免疫細胞に攻撃を再開
させる作用があり、この作用が
ガン細胞に対する、免疫細胞の
攻撃を再開するために効果が認
められます。効果がでやすい人
があらかじめ、分かっていれば、
医療費のムダも少なくなるとい
うことでしょう。

最下位で再会した選手と練習
を再開する。笑

 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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