最近の号外Vol.1177メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.1177メルマガ

2019-03-20 05:08:12

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話    号外Vol.1177 平成30年5月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)集団生活で注意が必要なのが髄膜炎菌の感染症
2)特殊蛋白質抑制で大腸ガンの発症・進展が抑制

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 集団生活で注意が必要なのが髄膜炎菌の感染症

 
 
 
 
 
 
進学や就職のため4月に集団
生活を始めた人もいらっしゃる
でしょう。その際、注意が必要
なのが、髄膜炎菌による感染症
です。

せきやくしゃみを介してうつ
り、鼻やのどに保菌されます。
それだけでは悪さをしませんが、
血液中に入ると熱や体の痛みと
いったインフルエンザのような
症状が出て、敗血症や髄膜炎を
起こします。

抗菌薬は効きますが、進行が
早く24時間以内に亡くなること
があります。1歳前後と10代
後半の若者に患者さんは多いと
されています。集団生活でうつ
す機会が多いためと考えられま
す。

国内でこの菌を持つ人の割合
は1%以下と低く、患者さんの
報告も年30~40人ほどです。た
だしまれに集団発生が起きます。
2011年には宮崎県内の高校の寮
で5人に症状が出て、男子生徒
1人が亡くなりました。

国立病院機構三重病院の谷口
清州(きよす)・臨床研究部長
によると、海外では菌を持つ人
の割合が高めで、米国では5~
10%とされています。米国の
大学に留学する前にワクチンの
接種が求められることが多いと
いうことです。ワクチンは日本
でも2万5千円ほどで受けられ
ます。「国内の患者数は少ない
が、集団生活にはリスクがある
と知ってほしい。寮生活を始め
る際には接種を検討してもいい
のでは」と谷口さんは言ってい
ます。

髄膜炎について解説している

動画です。

 
 


 
 
集団生活も終段に至る。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 特殊蛋白質抑制で大腸ガンの発症・進展が抑制

 
 
 
 
 
 
 
京都大学は4月20日、蛋白質
ナルディライジンを抑制する事
で大腸ガンの発症・進展が抑制
される事を明らかにしたと発表
しました。この研究は、同大医
学研究科の妹尾浩教授、滋賀医
科大学の西英一郎教授らの研究
グループによるものです。研究
成果は「JCI Insight 」に掲載
されています。

日本国内において、大腸ガンは、
女性の死亡率第1位、男性では
第3位を占めており、死亡者数
もこの30年間で約3倍に増加し
ました。危険因子として飲酒、
喫煙、肥満、動物性の食肉など
が知られています。大腸ガンの
大半は、複数の遺伝子に変異が
生じることで発症し、その中で
も家族性大腸腺腫症の原因遺伝
子であるAPCや、p53などは代表
的な原因遺伝子として知られて
います。研究グループはこれま
でに、蛋白質ナルディライジン
が体温調節やインスリン分泌等
のさまざまな生命現象を制御し、
関節リウマチやアルツハイマー
病の病態生理にも関わっている
ことを報告しています。しかし、
どういうメカニズムで、ガンの
進展にかかわっているかは明ら
かになっていませんでした。

今回研究グループは、大腸ガン
モデルマウスを用いて、腸管上
皮のナルディライジンを抑制す
ると大腸ガンの進展が抑制され、
逆にナルディライジンを増やす
と大腸ガン進展が促進されるこ
とを明らかにしました。また、
p53 の発現はアセチル化という
修飾によって安定化しますが、
その調節にHDACという脱アセチ
ル化酵素が重要な役割を果たし
ていることも分かっています。
大腸ガンの細胞を用いて検討し
た結果、NRDCの発現を抑制する
とHDACによる、脱アセチル化が
減少し、p53 のアセチル化が亢
進してその発現が安定化する事
が判明しました。 これにより、
p53 発現が安定化し上昇するこ
とでアポトーシスが誘導され、
大腸ガンの発症・進展が抑制さ
れることが示唆されました。

p53 は代表的なガン抑制因子の
ひとつで、多くのガンにおいて
重要な役割を持っています。さ
らにナルディライジンが胃ガン
や肝細胞ガンなど、他のガンに
おいても重要な役割を果たすこ
とも分かっています。 今回の
研究の成果を基盤とし、p53 の
新調節因子であるナルディライ
ジンを標的にした新たな治療法
の開発が期待されると研究グル
ープは述べています。

ガンに関係する遺伝子について

解説している動画です。

 
 


 
 
基板を作って、装置の基盤を
整える。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
髄膜炎菌を保菌しているだけ
では、悪さをしない理由は免疫
力がしっかりしていることです。
保菌者の免疫力が衰えるととた
んに血液中に入って、菌血症を
起こすという訳です。免疫力が
下がる原因は、日々の生活習慣
にあります。簡単な所では西洋
風の食事(パン・乳製品等)を
することで、腸に炎症を起こし
この炎症を鎮静化するために、
副腎からコルチゾールという、
ステロイドホルモンが分泌され
ます。コルチゾールを出し過ぎ
て、副腎が疲労することで副腎
疲労という状態になり、同時に
免疫力の顕著な低下を認める様
になるということです。
蛋白質のナルディライジンを
抑制する事で大腸ガンの発症・
進展が抑制される事を明らかに
したと発表したのは偉大な業績
です。大腸ガンモデルマウスを
用いて、腸管上皮のナルディラ
イジンを抑制すると大腸ガンの
進展が抑制され、逆にナルディ
ライジンを増やすと、大腸ガン
進展が促進されることが確認さ
れているので今回の研究の成果
を基盤とし、p53 の新調節因子
であるナルディライジンを標的
にした、新たな治療法の開発に
期待したいと思います。さらに
ナルディライジンが胃ガンや肝
細胞ガンなど、他のガンにおい
ても重要な役割を果たすことが
分かっているので、他のガンの
新治療法になることも期待した
いと思います。

親展の手紙の受け取りに進展
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。