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2019-03-31 21:29:01

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診療マル秘裏話    号外Vol.1187 平成30年5月28日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)特定遺伝子領域欠失でアミロイドβが蓄積しにくい
2)2回低分子化合物溶液塗布だけでADモデルマウス作成

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 特定遺伝子領域欠失でアミロイドβが蓄積しにくい

 
 
 
 
 
 
 
特定の遺伝子領域が失われる
とアルツハイマー病の原因物質
が蓄積しにくくなることが分か
ったと理化学研究所のチームが、
5月4日付の英科学誌に発表しま
した。遺伝子を自由に改変でき
るゲノム編集技術を使ったマウ
スの実験で発見しました。

理研の西道隆臣チームリーダ
ーは「特定の遺伝子の働きを抑
える『核酸医薬』によって、ア
ルツハイマー病の発症を予防で
きる可能性がある」と話してい
ます。

アルツハイマー病は、アミロ
イドベータという老廃物が脳に
蓄積し、神経細胞が死滅する事
が原因で発症するとされていま
す。

チームは、アミロイドベータ
がほとんど蓄積しないマウスを
発見しました。受精卵をゲノム
編集して調べました。

認知症の原因について解説して

いる動画です。ただし、シロス

タゾールには、動悸などの副作

用があることをお忘れなく。

 
 


 
 
 
脳は、老廃物にノーと言う。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 2回低分子化合物溶液塗布だけでADモデルマウス作成

 
 
 
 
 
 
 
 
大阪大学大学院工学研究科の
和田忠士 招聘教授や医療用医
薬品メーカーの陽進堂(富山市)
などの研究グループは、わずか
2回の低分子化合物溶液の塗布
だけでアトピー性皮膚炎(AD)
のモデルマウスを作出すること
に成功しました。従来、ADモ
デルを作製するには皮膚炎症に
なる化合物を連続的に塗布して、
数週間以上かかっていましたが、
新たな作製法では最長でも2週
間程度でできます。 マウスに
過度の苦痛を与えることなくモ
デル化できるため、この方法の
普及を目指しています。

新たな作製方法によれば、実
験用マウスの背中に1回目の低
分子化合物溶液として2,4-
ジニトロフルオロベンゼン(D
NFB)をアセトンとオリーブ
オイルに溶かした混合溶液(低
分子化合物溶液)を塗布し、2
週間後にもう一度同じ個所に2
回目の同溶液を塗布するという
シンプルな方法です。AD疾患
のアレルギー反応に特徴的なI
gE抗体値の上昇、2型ヘルパ
ーT細胞(Th2)の過剰反応
の指標となる炎症性サイトカイ
ンの発現上昇、それに上組織学
的な解析から皮の肥厚化にとも
なう海綿状変化と角質層のびら
ん形成、リンパ球や肥満細胞と
いった、各種免疫細胞の優位な
浸潤が確認できました。マウス
の行動からも引っ掻き行動、湿
疹など皮膚症状の再現性を観察
できました。

研究グループは、低分子化合
物溶液を用いるこれまでの作製
方法の過去20年分に及ぶ30報の
論文を調査しました。従来、4
週間ほど続けて塗布を行い実験
期間中に塗布を10回している事
を突き止めました。低分子化合
物の塗布は数週間から長い場合、
2カ月に及ぶことも見つけまし
た。毎日塗布するものや1日置
きとするものも含まれていまし
た。発症した皮膚炎が治癒する
前に次の塗布を行うため、マウ
スに過度の苦痛を与えてきたと
いうことです。 成果は英科学
雑誌「Scientific
Reports(サイエンティ
フィック・リポーツ」に掲載さ
れました。

アトピー性皮膚炎の症状を改善

する食べ物や飲み物について、

解説している動画です。

 
 


 
 
過度の苦痛は、角が立つ。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
特定の遺伝子領域が失われる
とアルツハイマー病の原因物質
が蓄積しにくくなることが分か
ったと発表したのは偉大な業績
です。現在、ゲノム編集という
技術を使って、思い通りに遺伝
子を編集できるようになりまし
た。ゲノム編集を治療に用いる
という臨床試験も一部では行わ
れはじめています。その内には、
アルツハイマー病の予防法とし
て、ゲノム編集などの遺伝子の
改変が行われるようになるかも
しれません。
わずか2回の低分子化合物溶
液の塗布だけでアトピー性皮膚
炎(AD)のモデルマウスを作
出することに成功したのは素晴
らしい業績です。従来、ADモ
デルを作製するには皮膚炎症に
なる化合物を連続的に塗布して、
数週間以上かかっていましたが、
新たな作製法では最長でも2週
間程度でできることから、マウ
スに過度の苦痛を与えることな
くモデル化できるという、動物
愛護の観点からも優れたモデル
化と言えましょう。

寒天をおいしさの観点から、
評価する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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