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2019-03-21 22:02:03

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診療マル秘裏話    号外Vol.1178 平成30年5月18日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)特殊蛋白質のガン悪性化や神経様形態変化の関与
2)日本発祥の母子手帳の国際的な普及促進を推進

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 特殊蛋白質のガン悪性化や神経様形態変化の関与

 
 
 
 
 
 
 
東京都健康長寿医療センター
は4月20日、従来治療が効かな
くなった前立腺ガンにおいてよ
り悪性度の高い神経様形態への
変化を引き起こし、男性ホルモ
ンであるアンドロゲンの効果を
増強する新たな仕組みを見出し
たと発表しました。この研究は、
同センター研究所の井上聡研究
部長、高山賢一研究員によるも
のです。研究成果は、米国科学
アカデミー紀要「Proceedings
of the National Academy of
Sciences of USA 」(PNAS)に
掲載されるのに先立ち、オンラ
イン版で発表されています。

前立腺ガンは、欧米および日本
において、男性が罹患するガン
種として最も患者数の多いもの
のひとつとして、健康長寿を損
ねることが大きな課題となって
います。進行した前立腺ガンで
は、男性ホルモンの作用を抑え
るホルモン療法を行いますが、
治療を継続すると薬剤が効かな
くなり、再発、難治化して死に
いたることが課題となっていま
す。再発においては、男性ホル
モンの作用が亢進することまた、
より悪性度の高い神経様の細胞
の形の変化が知られていますが、
その仕組みは不明でした。

研究グループは、より悪性度の
高いガンへと進行する際の遺伝
子レベルでの変化をシステム的
に調べるなかで、脳などの神経
の発生に関与する既知の遺伝子
群の発現が上昇していること、
なかでも、蛋白質「COBLL1」の
発現の増加が顕著であることを
発見しました。COBLL1のガンで
の働きは未知でしたが、悪性度
の高い神経細胞様への変化に関
与するという仮説を立てて、そ
の仕組みの解明を目的として研
究を実施しました。

まずホルモン療法に耐性を獲得
した治療抵抗性のモデル細胞を
用いてガン細胞内での分子機能
を解析しました。その結果、CO
BLL1は神経細胞の形態形成にお
いても重要な働きをしているア
クチンの重合を促進することで、
ガン細胞形態を形成する過程に
深く関わることを見出しました。
さらに、細胞の核の中では男性
ホルモンのシグナル増強に重要
であることを解明しました。ま
た、手術標本を利用し、COBLL1
が治療後の再発や生存率を予測
する診断マーカーとなることを
発見し、動物モデルにおいては
COBLL1を抑制することにより、
ホルモン療法の効かない難治性
の前立腺ガンに対して治療効果
を示すことも明らかにしたとい
うことです。

今回の研究によってCOBLL1とい
う新たな蛋白質により前立腺が
んがより悪性化される仕組みが
解明されました。COBLL1による
ガンの悪性化や、神経様の形の
変化の仕組みはこれまで未知で
あったため、COBLL1を標的とす
る薬の開発は、従来にない方面
からのガン治療薬を生み出す可
能性が考えられる、と研究グル
ープは述べています。

ガンの悪性化の一因は、低体温

にあると解説している動画です。

 
 


 
 
肩甲骨を動かすことで健康に
なり、意気軒昂となる。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 日本発祥の母子手帳の国際的な普及促進を推進

 
 
 
 
 
 
 
 
 
世界保健機関(WHO )は国際
協力機構(JICA)と連携し、日
本発祥の母子手帳について国際
的な普及促進に乗り出します。
母子の健康を守る有効な手段だ
と判断しました。 各国が母子
手帳を作成する際の指針を日本
式を参考に初めて策定し、6月
にも公表する方針です。関係者
が4月25日明らかにしました。

母子手帳はアフリカなど多数
の国々で導入済みですが書式が
ばらばらで内容も不十分なもの
が少なくありません。 一層の
利用拡大には、統一を図る必要
があるということです。

統一書式で記録されれば医師
や看護師が容易に確認でき成長
曲線によって子どもの栄養状態
の把握が可能になります。

母子手帳の使い方について解説

している動画です。

 
 


 
 
 
容易に用意したお土産。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
従来治療が効かなくなった前
立腺ガンにおいてより悪性度の
高い神経様形態への変化を引き
起こし、男性ホルモンであるア
ンドロゲンの効果を増強する新
たな仕組みを見出したと発表し
たのは偉大な業績です。進行し
た前立腺ガンでは、男性ホルモ
ンの作用を抑えるホルモン療法
を行いますが、治療を継続する
と薬剤が効かなくなり、再発、
難治化して、死にいたることが
課題となっていたことに対する
解決の糸口がつかめたのではな
いでしょうか?COBLL1を標的と
する薬の開発が従来にない方面
からのガン治療薬を生み出す可
能性を追究して頂きたいもので
す。
各国が母子手帳を作成する際
の指針を日本式を参考に初めて
策定し、6月にも公表する方針
というのは喜ばしいことです。
日本初の子どもを守る手段の一
つである母子手帳の規格が世界
に広まっていくのは本当に良い
こと、誇らしいことだと私は、
考えています。 母子手帳はア
フリカなど多数の国々で導入済
みですが書式がばらばらで内容
も不十分なものが少なくないと
いうことですから、それが日本
の書式をたたき台にして、世界
規格に発展していき、子どもの
健康に寄与するものとなって欲
しいと切に願う次第です。

企画を立てたが規格外と却下
された。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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