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2019-03-16 22:11:17

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診療マル秘裏話    号外Vol.1174 平成30年5月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)寒い所に長くいると体脂肪が易燃焼体質に変化
2)脳への転移があっても5年を超える生存が期待

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 寒い所に長くいると体脂肪が易燃焼体質に変化

 
 
 
 
 
 
 
寒いところに長くいると、特
定の酵素が働いて体脂肪が燃え
やすい体質に変わる。生物が寒
さに適応する遺伝子レベルの仕
組みの一端を、東京大や東北大
の研究チームがマウスの実験で
明らかにしました。ヒトに応用
できれば、肥満解消や糖尿病な
ど生活習慣病の治療法の開発に
つながると期待されています。
英科学誌ネイチャー・コミュニ
ケーションズに4月19日、発表
しました。

マウスや人間の体には、もと
もと「白色」と「褐色」の2種
類の脂肪細胞があります。褐色
は寒いときに熱を生み出し、低
体温症になるのを防ぎます。白
色は体内の余分なエネルギーを
蓄えておき、運動時に筋肉を動
かすエネルギーを供給しますが、
熱を生み出す役割はありません。
ただ、寒い環境に長くいると白
色が褐色に似た性質の「ベージ
ュ脂肪細胞」に変化し、脂肪が
燃えやすい体質に変わることが
知られています。

研究チームによると、気温4
度でマウスを1週間飼い続けた
ところ、白色の脂肪細胞内で特
定の酵素がスイッチ役として働
き、脂肪の燃焼に関わる遺伝子
の働きが活発になることが判明
しました。白色がベージュに変
わり、脂肪が燃えやすくなるこ
とを裏付けたということです。

東京大と東北大の教授を兼務
する酒井寿郎さん(代謝医学)
は「酵素の働きを意図的に促せ
るようになれば、暖かい環境に
いながら脂肪の燃えやすい体質
に変えられるのではないか。治
療法の開発につなげたい」と話
しています。

脂肪細胞について解説している

動画です。

 
 


 
 
糸を意図的に張り巡らせる。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 脳への転移があっても5年を超える生存が期待

 
 
 
 
 
 
 
体内で増殖したガン細胞が、
血液やリンパ液に混じって体内
の別の臓器にも腫瘍を作ってし
まうのが遠隔転移(用語説明1)
です。大半のガンでは「完治は
望めない」と判断されることが
多く、「ガンと告知されたとき
以上のショックを受けた」と話
す患者さんや家族も少なくあり
ません。しかし、治療法の進歩
はめざましいものがあります。
中でも治療の難しい脳への転移
があっても5年を超える生存を
期待できるようになりました。
専門医からは「『遠隔転移』イ
コール『速やかな死』という認
識は時代遅れとなりつつある」
という声も聞かれます。最新の
ガンマナイフ(用語説明2)を
使って腫瘍部分に限定して放射
線を照射すれば、脳転移を起こ
した腫瘍でも十分な治療効果が
あります。しかも、これまでの
治療法よりも事前の準備時間も
短く、症状が悪化する前に治療
が開始できる」。米国でも有数
のガン治療の拠点である「ロズ
ウェルパークガンセンター」(
ニューヨーク州)ガンマナイフ
センター長のディレンドラ・プ
ラサード医師は訪日した東京都
内で、集まった記者を相手にこ
う力説しました。

ガンマナイフを使えば、磁気共
鳴画像装置(MRI )などのデー
ターを基に患部に照射を集束さ
せることで、他の脳細胞へのダ
メージを最小限に抑えることが
できます。この結果、これまで
一般的に行われてきた脳全体へ
の放射線照射に比べて脳の萎縮
や認知機能障害などの副作用を
大きく軽減できる、とプラサー
ド医師は強調しました。脳に転
移した腫瘍の治療に関心が集ま
る背景には、近年の治療技術や
分子標的薬に代表される抗ガン
剤の進歩で、ガンの種類に応じ
たよりきめ細かい治療が、特に
肺ガンの領域で大きく進んだこ
とがあります。日本脳神経外科
学会などによると、脳転移が生
じるのは全ガン患者の約10%で、
うち51.9%が肺にできたガンか
らの転移です。次いで、乳ガン
9.3%、直腸ガン5.7%、腎・ぼう
こうガン5.3%などとなっている。
脳転移した腫瘍の多くは、肺が
んの性質を持つことになります。

「肺ガンにも幾つか種類がある
が、日本では脳転移した肺ガン
の56%が肺腺ガン(用語説明3)
と圧倒的に多く、他の種類の肺
ガンの脳転移に比べて、小さい
腫瘍が複数、脳内で発見される
ケースが多い」とされています。
東京大学医学部付属病院(東京
都文京区)放射線治療部門長の
中川恵一准教授は、肺腺ガンの
特徴をこう説明します。

以前は脳転移のガンの有効な治
療法がなく、脳全体に放射線照
射(全脳照射)をしても多くの
患者さんの余命は3カ月前後で
した。日本肺ガン(ガン)学会は
副作用も大きいことから、2017
年版のガイドラインで脳転移が
起きた患者さんに対して手術や
ガンマナイフなどの治療をした
場合、全脳照射の併用は「行わ
ないことを勧める」としている
ほどです。「このガンは東洋人
の場合、EGFRと呼ばれる遺伝子
の変異が起きている人が、半数
以上を占めます。 この遺伝子
変異をターゲットにした分子標
的薬が次々に開発され延命期間
は大幅に改善されました。最も
新しいEGFRを標的とした分子標
的薬を投与した、肺腺ガン脳転
移患者さんの平均生存期間は15
.2カ月です。複数の標的薬を切
り替えて使った患者さんの中に
は、5年以上生存している事例
も出ています。ガンマナイフを
使って転移部分をピンポイント
で照射すれば、より効果が期待
できる」と話しています。中川
准教授は治療の進歩が「脳転移
即ち、速やかな死という認識が
過去のものになりつつある」と
も話しています。

このように治療後の生存期間が
長くなって、逆に生じる問題が
全脳照射に伴う脳の萎縮やそれ
に伴う脳の機能障害です。中川
准教授は、「長期の生存期間が
前提になれば、認知機能の減衰
や人格の変容は患者や家族にと
って大きな問題になる」と指摘
しています。「ガンマナイフな
どを使って腫瘍のみに対象を絞
ってガンの増殖を抑え、分子標
的薬を組み合わせた治療へ切り
替えることで、大きな効果が期
待できる」と強調しています。

ただ、この治療法にも問題はあ
ります。分子標的薬は遺伝子変
異がない患者さんには効果が薄
い上、非常に高価です。「最新
の薬になると、1回の投与で数
千万円もかかる。健康保険が適
用されれば患者の負担は一定の
範囲に収まるが、医療財政的に
は大きな負担が生じるのは事実
だ。制度論を含めた議論が必要
になる」と語っています。

用語説明
1遠隔転移
単一臓器内で発生、増殖した
ガン細胞が、血液やリンパ液の
中に紛れて隣接しない臓器や骨
などに転移すること。増殖して
新たな腫瘍を作り出す現象です。
多くの固形ガンでは完治が期待
できない状況と判断されていま
す。新しくできた腫瘍はできた
臓器や骨にかかわらず、もとの
臓器の腫瘍(原発巣)の細胞の性
格が強く、抗ガン剤などは原発
腫瘍の治療に用いたものを使う
のが一般的です。

2ガンマナイフ
さまざまな角度の放射線源か
ら弱い数百本のガンマ線を同時
に照射し、狙った部分にガンマ
線を集束させる高度医療機器で
す。ガンの脳転移治療では、周
辺細胞に影響を与えず、効果を
高めることができます。照射の
タイミングや確度、強さはMR
Iのデータを基にコンピュータ
ーで制御しており、頭部のガン
や脳腫瘍など脳の深い部分への
治療を可能にしています。

3肺腺ガン
肺ガンの一種で、「非小細胞
ガン」の一つです。肺ガンの中
で最も患者数が多く、自覚症状
が出にくいとされています。ま
た、喫煙の影響を大きく受ける
大細胞ガンや扁平(へんぺい)
上皮ガンに比べ、喫煙との因果
関係が薄く、女性の発病者も他
の肺ガンに比べると多いという
ことです。

肺ガンの脳転移治療について、

解説している動画です。

 
 


 
 
痔核の自覚症状。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
寒いところに長くいると、特
定の酵素が働いて体脂肪が燃え
やすい体質に変わる。生物が寒
さに適応する遺伝子レベルの仕
組みの一端を、東京大や東北大
の研究チームがマウスの実験で
明らかにしたのは偉大な業績で
す。酵素の働きを意図的に促せ
るようになれば、暖かい環境に
いながら脂肪の燃えやすい体質
に変えられる可能性があります。
そうなれば、減量には、もって
来いの肥満症治療になるのでは
ないでしょうか?
体内で増殖したガン細胞が、
血液やリンパ液に混じって体内
の別の臓器にも腫瘍を作ってし
まうのが遠隔転移です。 遠隔
転移が起こることで患者さんは
大きなストレスを受けることに
なります。しかし新しい治療法
は、遠隔転移がストレスになら
ないように持っていくことが、
可能となります。ガンマーナイ
フで正常組織に対する影響を少
なくしながら、分子標的薬を使
うという遠隔転移部に焦点をあ
わせた治療が開発されてきまし
た。問題点はあるものの喜ばし
いことです。

笑点で笑いの焦点を作る。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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