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2019-03-17 21:49:43

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診療マル秘裏話    号外Vol.1175 平成30年5月14日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)ガン細胞を見分ける、新技術を開発したと発表
2)プロポリス が認知機能低下や全身性炎症改善効果

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 ガン細胞を見分ける、新技術を開発したと発表

 
 
 
 
 
 
 
慶応大学と富士フイルムなど
の研究グループは、ガン細胞を
見分ける新たな技術を開発した
と発表しました。物質に光を当
てて生じる散乱光を解析し分子
の種類を特定する技術を活用し
ました。マウス実験でガン細胞
に特有の代謝を可視化すること
に成功しました。コンピュータ
ーを使ったガンの自動病理診断
につなげたいということです。

ガン細胞は、増殖などに必要
なエネルギーを作り出すため、
代謝が正常な細胞と異なってい
ます。

グループは、ガン細胞を含む
組織の代謝物を確認するため、
散乱光を増強させる、金のナノ
粒子を敷き詰めた特殊な板を開
発し、高感度に撮影できるよう
にしました。ヒトのガン細胞を
マウスに移植し、肝臓に転移し
たガンと脳腫瘍の細胞を撮影す
ると、ガン細胞には、グルタチ
オンなど硫黄を含む特有の物質
が周辺より多いなど、代謝物の
違いを確認できました。さらに
撮影データと熟練した病理医の
診断結果を、コンピューターに
学習させると、80%以上の精度
で自動的にガンの部分を抽出す
ることができたということです。

慶応大学の末松誠客員教授は
「病理診断では見られなかった
ものを見ている。抗ガン剤や放
射線治療の効果を調べたり、病
理診断の補助になったりする可
能性がある」と話しています。

ゴーヤとブロッコリーが抗ガン

作用があるという動画です。

 
 


 
 
 
4月19日付の英科学誌ネイチ
ャー・コミュニケーションズに
成果を発表しました。

 
 
 
 
 
 
産卵しているウミガメに光を
あてて、散乱光を見る。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 プロポリス が認知機能低下や全身性炎症改善効果

 
 
 
 
 
 
 
 
九州大学は4月18日、プロポ
リスが健常な高齢者の認知機能
低下や全身性炎症の改善効果を
もたらすことを明らかにしたと
発表しました。この研究は、同
大大学院 歯学研究院の武洲准
教授と倪軍軍助教の研究グルー
プと、中国・青海省人民病院の
朱愛琴教授、呉世政教授との共
同研究によるもの。研究成果は、
国際学術誌「Journal of Alzhe
imer’s disease 」オンライン
版にて掲載されています。

認知症は加齢によって有病率が
高くなり、発症には慢性全身性
炎症が関連することが知られて
います。しかし、認知症の60~
70%を占めるアルツハイマー病
には現在根本的な治療法がなく、
全身性炎症の症状を低減する予
防策が重要です。アルツハイマ
ー病では、ミクログリア活性化
による脳炎症が神経細胞損傷な
らびに老人斑のアミロイドβ(
Aβ)の沈着を促進し認知機能
を低下させると考えられていま
す。 一方、慢性全身性炎症は、
動物実験においては年齢依存性
脳炎症を誘発し、臨床研究では
認知機能を低下することが示さ
れています。

近年、研究グループはミツバチ
が植物源から集めた樹脂製混合
物であるプロポリスが歯周病菌
の毒素による単球/マクロファ
ージおよびミクログリアから炎
症性因子産生を抑制すること、
酸化ストレスによる神経細胞障
害を保護することを見出してい
ました。

低酸素環境に住む高齢者の認知
機能は著しく低下するため、今
回の研究では、中国チベット高
原(海抜2,300 メートル以上)
に住む健常な高齢者を対象に、
プロポリスの認知機能ならびに
全身性炎症への効果の検証を実
施しました。60名の参加者(平
均72.8歳)をプロポリス(0.83
g、n=30 )とプラセボ(n=30)
の2群に分け(経口投与)、Min
i Mental State Examination(
MMSE)を用いて認識機能を、血
清中のIL-1βやTGFβ1などの因
子を用いて全身性炎症を評価し
ました。

その結果、プラセボを服用した
高齢者は、24か月で認識機能が
低下し、血清中IL-1βおよびIL
-6の量は有意に上昇し、TGFβ1
の量は有意に低下しました。一
方、プラセボ群と比較して、プ
ロポリス投与群ではMMSEスコア
を有意に改善しました。血清中
IL-1βおよびIL-6の量は有意に
低下し、TGFβ1の量は有意に上
昇したということです。さらに
MMSEスコアは、IL-1βの減少お
よび血清中のTGFβ1の増加と相
関したとしています。

今回の研究により、アジア系高
齢者における全身性炎症の悪化
に伴い認識機能が低下すること、
12か月以上のプロポリスの摂取
が全身性炎症を低下させるとと
もに認知の低下を防ぐ可能性が
示唆された。研究グループは、
「継続が力になり、7年間にわ
たる天然物質であるプロポリス
を用いた細胞レベルの研究成果
がヒトで実証されました。持続
的なプロポリスの摂取も認知症
の予防に期待できそうだ」と述
べています。

プロポリスの効能について解説

している動画です。

 
 


 
 
 
高齢者の恒例行事。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ガン細胞を見分ける、新たな
技術を開発したと発表したのは
喜ばしいことです。物質に光を
当てて生じる、散乱光を解析し
分子の種類を特定する技術を活
用して、マウス実験でガン細胞
に特有の代謝を可視化すること
に成功したということですから
ガン治療の評価に使えそうです
ね。「抗ガン剤や放射線治療の
効果を調べたり病理診断の補助
になったりする可能性がある」
と末松教授はおっしゃっていま
すが、ガン治療で身体への負担
が大きい抗ガン剤や放射線治療
は時代遅れと言わざるを得ませ
ん。患者さんの負担が少ない、
患者さん本位の治療の評価に使
って頂きたいものです。
プロポリスが健常な高齢者の
認知機能低下や、全身性炎症の
改善効果をもたらすことを明ら
かにしたと発表したのは喜ぶべ
きことです。慢性全身性炎症は、
動物実験においては年齢依存性
脳炎症を誘発し、臨床研究では
認知機能を低下することが示さ
れている訳ですから、認知症の
予防のためにも、プロポリスを
活用するべきだと思います。同
時に、慢性全身性炎症が起きる
理由は、小麦グルテンや乳製品
カゼインの摂取にあると私は、
考えています。したがって小麦
グルテンや、乳製品カゼインの
摂取をなくすることこそ根本的
な認知症の予防につながるので
はないかと推測されます。

慢性全身性炎症の抑制に前進
する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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