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2018-10-02 00:32:48

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診療マル秘裏話   号外Vol.1032  平成29年11月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)中国の高病原性H7N9鳥インフルエンザウイルス性状を解明
2)β‐グルカンが多いもち麦混合で食物繊維摂取

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 中国の高病原性H7N9鳥インフルエンザウイルス性状を解明

 
 
 
 
 
 
東京大学(東大)は、中国で発
生した高病原性H7N9鳥インフル
エンザウイルスの性状を明らか
にしたと発表しました。同成果
は、東京大学医科学研究所感染・
免疫部門ウイルス感染分野の
河岡義裕 教授らの研究グルー
プによるもの。詳細は米国の学
術誌「Cell Host & Microbe」
オンライン版に掲載されされま
した。

2013年に中国で低病原性H7N9鳥
インフルエンザウイルスのヒト
感染例が確認されて以来、現在
までに1,500名を超える感染者
が報告されています。2017年2
月、世界保健機関(WHO )は中国
において、高病原性H7N9鳥イン
フルエンザウイルスの感染者が
2名発生したと発表しました。

家禽に対して致死的な全身感染
を引き起こす高病原性鳥ウイル
スは、低病原性鳥ウイルスと比
べて哺乳類に対する病原性も高
いことが知られています。しか
し、2016年後半に変異したと考
えられている高病原性H7N9鳥ウ
イルスが哺乳類に対してどのよ
うな病原性を持っているのか、
哺乳類から哺乳類に伝播する能
力を持っているのかは明らかに
されておらず、その高病原性H7
N9鳥ウイルスの性状解明は、今
後のインフルエンザ対策を遂行
する上で、緊急に取り組むべき
課題となっています。

今回の研究では、中国の患者さ
んから分離された高病原性H7N9
鳥ウイルスに関する性状解析を
行いました。その結果、高病原
性H7N9鳥ウイルスは、哺乳類で
効率よく増殖できること、フェ
レットの間で飛沫感染する能力
を持つこと、フェレットに対し
て致死的な感染を引き起こす事
が明らかになったとしています。
さらに、このウイルスは伝播に
よって感染したフェレットを死
に至らしめることも判明したと
いうことです。

この結果は、体内に入ったウイ
ルスが少量であってもフェレッ
トは重症化して死に至ることを
示しており、高病原性H7N9鳥ウ
イルスは臨床現場で用いられて
いる抗インフルエンザ薬に対す
る感受性が低いことも動物実験
で明らかになりました。

今回の成果を受けて研究グルー
プは、今後、高病原性H7N9鳥ウ
イルスによる、世界的大流行(
パンデミック)が起これば、甚
大な健康被害をもたらす可能性
が高いと予想されるとコメント
しています。

5年前のニュース動画です。

 
 


 
 
 
製菓の成果を発表する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 β‐グルカンが多いもち麦混合で食物繊維摂取

 
 
 
 
 
 
 
 
日本人の食物繊維摂取量が減
り続けています。特に穀類から
取る食物繊維の減少が目立ち、
これが腸内環境の悪化や大腸が
んの原因になると指摘されてい
ます。大妻女子大家政学部教授
で日本食物繊維学会副理事長の
青江誠一郎氏は「摂取する食物
繊維が減ると、排便の量が減り
ます。腸内の毒素が大腸と触れ
合っている時間が長くなる」と
分かりやすく解説しています。
欧米型の高脂肪の食事に偏るの
は、問題があるとし「そもそも
食物繊維の含有量が少ないし、
脂肪摂取により分泌された胆汁
酸が大腸に漏れて発ガン物質の
元となります。総合的な観点か
ら、大腸ガンのリスクは高まり
ます」と話しています。日本で
水溶性食物繊維を多く含む大麦
β‐グルカンの効用が注目され
出したのは、2000年代に入
ってからです。米国でオートミ
ールなどに加工されるえん麦が
研究され、米食品医薬品局(F
DA)がえん麦に含まれるβ‐
グルカンに動脈硬化を予防する
効果があることを認めました。
次いで欧州でも、欧州食品安全
機関(EFSA)が大麦のβ‐
グルカンには、血中コレステロ
ール値の正常化と血糖値の上昇
を抑える効果があることを認め
ました。

日本では大麦はビタミンとの
関係で注目されていましたが、
食品数はどんどん減りました。
「日本人は昔から、麦ご飯など
大麦を食べてきた。なぜ、動脈
硬化や血糖値に関する効果を伝
えなかったのか」という声も聞
かれたということです。現在は
大麦β―グルカンを含む機能性
表示食品の種類も増え農林水産
省の研究機関も大麦の品種改良
に力を入れ始めました。大麦β
‐グルカンによる効果は具体的
にはどういうものでしょうか。
青江教授は「食物繊維は消化・
吸収されないので、消化器官を
通過する間に、胃、小腸、大腸
の3段階でずっと働く」と強調
しています。 例えば、朝食に
大麦の1種であるもち麦のご飯
を食べると、腹持ちが良いので
満腹感が持続し、昼食での摂取
カロリーが減ることが、研究で
実証されています。小腸では「
食物繊維はネバネバしているの
で、糖質や脂質の吸収を遅くし
たり、あまり吸収しないように
したりします。栄養分が急激に
体に入ることを抑制し、食後の
血糖値を上がりにくくしたり、
コレステロール値を正常化した
りする作用がある」との事です。
大腸にβ―グルカンが届くと、
腸内細菌の「餌」になります。
β―グルカンを好む腸内細菌に
はビフィズス菌やバクテロイデ
ス菌など体にとって有益な菌が
多い。ことが分かっています。
「これらの菌は短鎖脂肪酸とい
う悪玉菌を抑える酸を出すので
腸内環境が良くなる」。さらに
血流によって体を回り、全身に
作用します。「短鎖脂肪酸は、
いわばセンサーだ。この酸がた
くさん体の組織にやって来ると、
脂肪の分解を促したり、エネル
ギー消費を高めたりする働きが
ある」

食物繊維には内臓脂肪を減らし、
メタボリックシンドロームの解
消につながることも2017年
に公表されました。 ポイント
は食事を制限するダイエットで
はなく、食べても脂肪が減る事
にあります。 「インスリンは
余剰な糖を脂肪に変える。血糖
値が急に上がらないと、インス
リンの分泌が緩やかになり余剰
な糖を脂肪として貯めないよう
にする」と説明しています。

食物繊維の摂取量が、減少した
背景の一つには、「糖質オフ」
という考え方もあるようです。
青江教授は「主食を食べなけれ
ば、食物繊維の摂取量は減って
いく一方だ」と警鐘を鳴らして
います。「炭水化物には2種類
ある。ご飯やパンなどの主食に
含まれているでんぷんは取るべ
きです。単純糖質の砂糖は制限
してもよいだろう」。毎日、最
も簡単に食物繊維を取ることが
できるのは、主食のご飯。「大
麦の中でも、もち麦が入ってい
る方がより効率的だ。特にもち
麦はβ‐グルカンが多い」とし
て、もち麦を推奨します。

主食として、もち麦を米に混ぜ
て炊けばよいので手間はかから
ない。スープに入れてリゾット
風にしてもよい。最近はレトル
ト食品も充実しています。水溶
性食物繊維の多い食品のランキ
ンキング表があります。100
グラム当たりの含有量で1位は
ラッキョウ(18.6グラム)、
2位はエシャロット(9.1グラ
ム)でトウガラシ(5.4グラム)
も8位にランクされています。
ただ、落とし穴があります。こ
れはあくまで100グラム当た
りの数値です。「ラッキョウや
トウガラシばかり食べるわけで
はない。1食で食べる量は微々
たるものだろう」と青江教授は
述べています。1食当たりで見
れば、もち麦の方が効果はある。
水溶性食物繊維のイヌリンを含
むゴボウ、アルギン酸を含むコ
ンブなどを副菜として食べるの
も良い。しかし1食品から摂取
できている水溶性食物繊維の量
は多くて0.2グラムで、もち麦
の1.0グラムとは差があります。

もち麦を用いた主食について、
青江教授は「朝食と夕食の2回
食べるのが、理想的。1回だけ
なら朝食がよい。 食物繊維の
効果が持続するので、昼食には
ラーメンでもカレーでも好きな
ものを食べても腸内環境に対す
るマイナスの影響はない」と話
しています。

もち麦について解説している

動画です。

 
 


 
 
 
艦橋の環境について説明する。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
今後、高病原性H7N9鳥ウイル
スによる、世界的大流行(パン
デミック)が起これば、甚大な
健康被害をもたらす可能性が高
いと予想されるという研究成果
は、戦慄をもたらすものである
ことを明記して頂きたいと思い
ます。鳥インフルエンザとは、
違いますが、パンデミックにつ
いては、スペイン風邪を念頭に
置く必要があるようです。ただ
スペイン風邪に家族がかかって
も、自分は生き延びた人がいる
訳で、免疫力を普段から高めて
いる人は、こうした強毒株のイ
ンフルエンザのパンデミックが
起こっても動じることはないの
ではと推測致します。
日本人の食物繊維摂取量が減
り続けています。特に穀類から
摂る食物繊維の減少が目立ち、
これが腸内環境の悪化や大腸が
んの原因になると指摘されてい
るのであれば、手っ取り早く、
もち麦をご飯に混ぜて食べる事
を行うべきであると思います。
厳格な糖質制限を行うと腎臓の
障害が起こることがあり、糖質
制限食を食べられる条件として
腎臓疾患を持たないことを挙げ
ている病院もあるようです。私
は穀物から摂る食物繊維が再び
増加する状況さえ作れることが
できれば、こうした課題を乗り
越えることができるのではない
かと考えています。

食物繊維の摂取量低下が糖尿
病に対する戦意を失わせる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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